曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

ジュース搾り

2021年08月18日 | 日記

今日の蝶

ベニモンアゲハが羽化しました。

庭をクロセセリが飛んでいました。

 


 普段、雨は天からの恵みですがここまで立て続けに降られるともう勘弁してください、お恵みもほどほどにお願いいたします。と言いたくなりますね。梅雨時でも1週間降り続けというのは稀です。ましてや8月の半ばにこれだけ続けて降られるのは私の知る範囲では経験がないような気がします。この頃水害は毎年のことですが、被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。コロナの中で無理やり開いたオリンピックのあの膨大な経費は日本では水害などできる限り起きないように自然災害対策の費用に使ってもらった方が良かったのではと私など思いますがいかがなものでしょう。愚痴を言うより次の選挙を見ていろと言いたいところですが、実際に選挙に行く人がどんどん少なくなるのは諦めなんでしょうかね。困った世の中です・・・・・

話は変わりますが、今年の1月に西日本は強い寒波に見舞われました。半年以上前のことですから多くの方は忘れてしまったことでしょう。我が家では冬を樹上で越す越冬柑橘をたくさん作っていますが木になっていた果実はほとんどが凍ってしまいました。凍った果実は果肉がスカスカになり食べられなくなります。生で食べられなくても果汁は多少残っていますのでジュースに搾ることはできます。捨ててしまうのももったいないのでこの雨続きの日に搾ってみました。手搾りジュースと言っても昨年ジュースを搾るための電動の機械を購入しました。以前より少し楽になりました。

南津海というみかんは夏まで食べられるみかんです。南津海の生ジュースができるまでの工程をご紹介しましょう。

 

 


1. 冷蔵庫から南津海を出してきます。

2. 皮を剥く前によく洗います。

3. みかんは剥きやすくするため4つ割に切ります。

寒波の被害果はこんな状態です。

ここまでゆくと使い物になりませんね。

 

4. 果皮を剥きました。

5. クビンズというメーカーのジューサーです。中心を螺旋状のローターが回り果肉を下へ下へと押しつぶしてゆきます。

6. 作業は終わりました。部品をきれいに洗浄しておしまいです。

コンテナいっぱいの南津海を搾ると10数本のジュースが取れました。

 

南津海の生搾りジュース

 

南津海の生搾りジュースはとても濃いのでグラスに大きな氷を入れてオンザロックで召し上がると良いでしょう。最初の口当たりは濃くてだんだん薄くなりさっぱりと終ります。


夏のアサギマダラを見に嵩山へ

2021年08月15日 | 日記

今日の花と蝶

クサギの花とモンキアゲハ    今山に入ると白いクサギの花があちこちで見られます。特別美しい花とも言えませんが、アゲハチョウの仲間はこの花が大好きです。特に黒系のアゲハが良く集まっているのを見かけます。

 


 旅をする蝶としてよく知られているアサギマダラは一般的に暑い夏の間は涼しい北国へ行き、寒い冬には西南諸島や台湾などの南国で過ごすと言われています。したがって春には北国を目指して北上してゆくアサギマダラを人里で見かけますし、秋には北国を立って南を目指して旅をしているアサギマダラが人里で見られるようになります。こうした旅をする蝶の羽にマーキングをして、いつ・どこを出発したアサギマダラが途中あちこちに寄りながら・どのような経路を通って・どこまで南下したか・そのたびに要した日数はどれくらいかかったかなどのデータを求めて全国各地でマーキングファンが協力し合っています。私も及ばずながらマーキングファンの一員として、春と秋には移動途中のアサギマダラの再捕獲を頑張っています。真夏と真冬にはアサギマダラの大きな移動はあまりないのでマーキング調査にとっては暇な時期ですが、今年は夏に北国へ行かなかった残留組のアサギマダラのことを少し調べてみようかと、我が家の裏山の嵩山の頂上付近の調査をしています。近いので毎日でも行けばよいのですがそれほど暇でもないので、一週間に一度の割合で山頂に通っています。前回が8月7日だったので昨日行きたかったのですがひどい豪雨で蝶の観察どころではありませんでした。今朝雨が上がったので山頂に登ってアサギマダラを探しましたが雨上がりで何も飛んでいませんでした。でも、先週山頂の近くに持って行った鉢植えのイケマにはもう卵が5個産み付けられていました。姿は見えずともメスのアサギマダラはちゃんと産卵しているのですね。フジバカマの苗が余っていたので山頂近くにも植えようと考えていたのですが、夏になってずっと乾燥が続いていたので植え付けができなかったのです。この数日しっかり雨が降ったので山頂の駐車場の傍に空き地があったので今日フジバカマを植えてみました。アサギマダラが秋に南下するとき高い所を飛ぶのなら山頂の駐車場にあるフジバカマを見つけたらきっとたくさんのアサギマダラが集まってくるかもしれません。何の効果もないかもしれませんけどね。植えたフジバカマの苗をイノシシに掘り返されないよう守らねばなりません。それで日暮れ前にイノシシ柵を作りにもう一度行きました。山頂からの帰り道にイノシシ3頭と出会いました。夕方にはもう活動を始めているようです。

 


フジバカマの苗を植えました。

柵で囲っておかないとめちゃめちゃにされるかもしれません。

 

いつもの展望台まで山道を歩きます。林の中でアサギマダラに会えるといいのですが。

一週間前に山道の傍に鉢植えのイケマをためしに置きました。

今日見るとこの小さなイケマにアサギマダラの卵が5個産み付けられていました。

雨上がりで濡れたヒヨドリバナにはアサギマダラは来ていませんでした。

普段この辺りではよく見かけるのですが、今日はアサギマダラは林の中にもいませんでした。

 

林を抜けると展望台へ出ます。

雨上がりの嵩山からの眺め

 

夕方イノシシ柵を作りにもう一度来て、帰り道子供のイノシシに出会いました。

 

子供のイノシシの食事風景


目覚めれば今日から私は後期高齢者(お年寄り) 目出度くもあり目出度くもなし

2021年08月10日 | 日記

今日の生き物

われらが地球の仲間 アカテガニとイノシシ

夕方海岸に行きました。大潮だったのでアカテガニが海の近くまで来ていました。産卵のためでしょう。そして帰り道車のライトの中に小さな獣が入ってきました。犬かな・猫かなと思って近づくと子供のイノシシでした。このイノシシはこれから人間と競り合いながら暮らしてゆかねばなりませんよね。

 


 8月10日は私にとって75回目の誕生日です。最近の誕生日には、よくも無事に生きてこられたなと言う喜びと、年の数が増えるたびに若さが少しづつ失われてゆく寂しさとを感じています。老いるということは生き物すべてに課せられた宿命ですから仕方がありませんので、あまりくよくよしないことにしています。

今日は朝から多くの方々からお祝いの言葉やプレゼントをいただきました。8月10日が私の誕生日と憶えていてくださったことに驚きと感謝の念でいっぱいになりました。本当にありがとうございました。感謝の意を込めて今日一日が私にとって素敵な一日であったことをお伝えいたします。今朝起きてからいつも通りの一日が始まり、そしていつも通りの一日が今終わろうとしています。誕生日と言ってもごく普通の一日でしたがそんなことが良い誕生日なんでしょうね。

昔から誕生日には何か自分のしたいこと好きなことを一つだけでもかなえる様にしています。今年はそのために、夕方海を見に行きました。生命の故郷である海に、出来れば入りたかったのですが時間がなくて眺めるだけで帰ってきました。少しだけ夕焼けも見られてよかったです。秋の夕焼けは翌日の好天を約束しています。

 


夕暮れの海辺

 

 

先ほど外へ出てみたら今夜は天の川がきれいでした。これから9月にかけて星空がきれいになります。


立秋の日の嵩山 昨日の続き午後の部

2021年08月08日 | 日記

 8月8日、今日は台風9号の襲来で雨になりました。嬉しい雨です。やはり少しづつ秋らしくなってゆくのですね。

昨日はあまりにも天気が良かったので嵩山に午前と午後の2回登りました。午前中はアサギマダラの観察のために登ったのですが、午後には娘を連れて入道雲を見に行きました。午後には山頂も人が多く、駐車場には県外ナンバーの車がたくさん止まっていました。福岡・神戸・福山などなどずいぶん遠くから来られるものだと驚きました。よく晴れ渡った瀬戸内の風景に皆さん満足されていたようでした。山頂の上空には鳶がたくさん飛び交っていてこのことにも驚きました。彼らは暇つぶしにやって来ているとは思えません、常に生活が懸かっていますので何か餌となるものが山頂付近にあるのでしょうね。

とても良い天気だったので、山頂からの風景午後の部を続きとしてご紹介します。

 


普段、私たちは鳶などが舞うのを下から見上げますが、山頂の展望台に立っていると鳥たちを下に見下ろしたりすぐそばをかすめる様にして飛ぶ姿はなかなか面白いものです。

鳥観図と呼ばれる地図がありますが、ここに立つとまさに鳥の目と同じように景色を見ることができます。

 

四国の愛媛県にかかる入道雲

 

広島県の方角

鳶の更に上にはこんなのも飛んでいます。

 

九州の方角

 


秋立ちぬ夏はまだまだ居候

2021年08月07日 | 日記

今日の花

尾花      いつの間に咲いたか秋の七草よ 5・7・5って調子がいいですね意味はなくても。

 


 今日8月7日は立秋ですね。いつも感じる冬の立春も早すぎですが、この頃の気候では9月の半ばごろまで夏のような天気が続きます。お彼岸になってようやく秋を感じることができるようになるのに今から秋だと言われてもなんだかねー、と思っています。それでも夏至を過ぎて日ごとに暮れるのが早くなっているのですから気づかぬところで小さな秋が芽を出しているのでしょうね。そう思って探したらもう立派に尾花が咲いていました。

それでもまだまだ夏を追いかけたい私ですし、入道雲よ頑張れ! と声をかけたくなります。

 


今年は7月から夏のアサギマダラの様子を見ようと嵩山によく登ります。今朝もそのつもりで山頂まで登ったのですが、時間が遅かったせいかアサギマダラには会えませんでした。山歩きの人にアサギマダラを見かけませんでしたかと聞くと、「いましたよ。歩いている私にずっと付いてきました。」とのお答えに安心しました。仕方がないので海でも眺めて帰りましょうと展望台へまいりました。

 

嵩山の展望テラスより

 


立秋の日の海と空

夏果てる所に立ちて海を見る

 

周防大島

 

南側 四国の方向

 

広島の方向の入道雲

 

 

午後には仕事にみかん畑、日暮れ時は海へ。夏果てる時を惜しんで日暮れ雲

 

 

 

 


広島は 今も広島雲の峰

2021年08月06日 | 日記

今日の花

向日葵と浜木綿の花   朝の散歩の途中道端で見つけました。

 


 ブログ、長らくのご無沙汰でした。至って元気に過ごしています。ただ暑い時期ですからね夜更かしができなくて、いつものように夜中にこそこそブログを書くことができませんでした。
今の時期には夜更かしをしない代わり朝が早起きです。早朝のキリットしまった空気はとても気持ちが良いですし気力も充実しています。新聞を取りに出て今日が8月6日だと気づきました。

今日のブログの表題は、「広島は今も広島雲の峰」とさせていただきましたが、この俳句は私の友人の俳句です。私の大好きな句です。若いころには俳句・短歌・詩などにほとんど縁のなかった私ですが、俳句をやっている友人と出会ってからこの句だけは一度聞いただけで頭の中にすっかり焼き付いてしまいました。今朝、新聞を手にして8月6日の日付を見た瞬間にこの句が浮かんだのです。

76年前のこの日、私はまだこの世に生まれていませんでした。当時がどんな世の中だったかは皆さんよくご存じでいらっしゃるでしょうが、この世界の片隅で様々な一人一人の世界が営まれていたのです。戦争末期で私の父は名古屋にいたそうです。何度も南方の前戦に送り出されることになっていたようですが、すでに輸送船が無くて終戦の日まで国内にとどまっていたようです。そして、母は島で子育てとみかん園を一人で守っていました。母は76年前の8月6日の朝8時過ぎに嵩山の中腹にあるみかん畑に向かっていました。その時、嵩山の横に突然太陽のような光り輝きが現れたのを見たそうです。そしてさらに数分後道を登っていた時、雷のような大きな音を聞いたそうです。大島の北側に住んでいた人たちはもっとたくさんの人が原爆の光を直接見たと聞いています。母もそうでしたがその光が何なのかは誰にも全く分からなかったと言っていました。
そして15日の敗戦日が過ぎて父も除隊になり列車で家に帰ろうとしました。そして広島駅に降り立った時のことも話してくれました。街がまったく無くなっていて廃墟になっていましたし、放射能の知識があればそんな街に降りることもなかっただろうと思いましたが列車待ちの時間街を歩いてみたようでした。夏ですから破れた水道の蛇口から漏れていた水を飲んだと話していました。でも父が戦死せず無事に帰ってきたおかげで翌年の夏に私が生まれました。そして平和な時代を生きることができて、もうすぐ75歳を迎えます。

穏やかな一日が始まる雲の峰

 


76年前の朝、この嵩山の右側に巨大な閃光が現れたそうです。

 

今朝の安下庄の街と港

 

 

いつもは夕日を撮る所から朝の風景を撮ってみました。

 

今朝も穏やかな海です。

平らかな海に写るは雲の峰

 

そろそろ人が動き始める時間となりました。