曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

12月のみかん 出荷が終わりました。

2018年12月29日 | 日記

今日の花

我が家で育成した椿  「大島小町」と申します。どうぞお見知りおきください。

 


 今年も残すところあと二日となりましたね。

今日ようやくみかんの年内発送が終わりホッとしています。12月の前半は風邪で咳と鼻水に悩まされましたが今年の12月は比較的暖かい日が多かったので助かりました。今月はみかんの収穫・収穫した果実の選別・箱詰め作業・各地への発送などを天気を見ながらこなして行かねばなりません。本当に息をつく暇もない一か月でした。毎年のことで馴れてはいますが、日本人は何で年末にだけ集中して贈り物をしたがるのかとぼやきたくなることもあります。でもみかんがよく売れるのは嬉しいことには違いありません。今年のみかんは天候がよかったのでとても美味しく、12月末でみかんを完売してしまいました。ありがたいことです。

みかんが終わると次は同じみかん仲間のクレメンティンとか西南のひかりを出荷しています。先日「クレメンティンの収穫」の所で書きましたようにクレメンティンは日本ではあまり馴染みがありません。でも今年のクレメンティンはみかんに負けないくらい美味しいと思います。そして、「西南のひかり」もあまり聞いたことも食べたこともないという方が多いと思います。西南のひかりは国の研究機関で開発され世間に公開されてまだ日が浅いので、お店に並ぶこともまだ少ないし、果実の形にもあまり特徴がないのでお客様に覚えてもらうのはなかなか難しいかもしれません。我が家ではどちらも販売していますのでご紹介いたしましょう。

 


クレメンティン

 

 

クレメンティンの果実

外観を見比べると温州みかんより赤みが濃いです。

皮を剥くのはみかん並みに簡単です。

少し種が入ることがあります。

甘さを調べてみましょう。糖度で15度くらいですからみかん類としてはかなり甘い方です。

 

クレメンティン畑

 

クレメンティンと西南のひかりのセット

10kg箱

5kg箱

 

 

箱詰めされたみかんは全国に運ばれてゆきます。

 

私の所では選別も箱詰めも機械を使わずすべて手作業で1個々々果実を吟味ながら作って行きますので、一日に多くても50箱くらいしか出荷できません。

 


夜明けの港

2018年12月22日 | 日記

今日の花

また椿  挿し木の椿が次々と咲いています。

 


 朝早くからみかん畑に行って山から夜明けの海を眺めることはこの時期にはよくあることですが、わたしが早朝に港へ行くことはほとんどありません。たまたま用事があって朝早くに港の側を通ると、朝の港の景色が新鮮に感じられてカメラを取り出しました。人の気配は全くありません。漁師さんたちはこんな中途半端な時間帯には港にいないものです。船が漁に出るのはまだ真っ暗な夜中のうちですし、夜更かしをしていると夜中の2時ごろに港の方から漁に出てゆく船のエンジン音が聞こえたりします。私が普段港に用事が無いように一般の人はこんな時間帯に海の側に出てくることは無いですよね。それでも、港の駐車場を横切ろうとした時に後ろから人に声をかけられました。「山本さん、珍しい所にいますね」と言われて振り返ったのですが返事のしように困ったので「ああ、おはようございます」とだけしか言えませんでした。

 


夜明けの安下庄漁港

 

 

海の側で暮らしている人にとってはこんな光景は何でもないことですが、街の中・山の中で暮らす人にはちょっと新鮮ではありませんか。人がいなくても何かいきものが風景の中にいるものですが残念ながら街灯の上に止まったカモメ1羽のみでした。何処にとまっていたかわかりますか。

昔はわたしも海彦やってたことがあるのですけどね。

 


紅葉の終わりは コナラとウリハダカエデ

2018年12月21日 | 日記

今日の花

白侘助の花がこんなに落ちています。必ず上を向いて落ちるのは花の形のせいでしょうか。

 


 12月も20日を過ぎてもうすぐお正月です。今朝、山路を車で走っているとまだまだ色鮮やかな紅葉が見られました。ほとんどの落葉樹が葉を落とした中でまだ紅葉を残しているのはコナラの木です。そしてコナラの紅葉は黄色から赤までいろんな変化があります。夏の間はクヌギやアベマキなどと違いの分かりにくい木ですが今の時期には違いがよく分ります。初冬と言っても良い時期に山の中で唯一鮮やかな色合いを見せて「ここにいるぞ。」とばかりに自己顕示をしているようです。

ウリハダカエデは背の低い木ですから遠くからは見えにくい木ですが、コナラに負けず最後の紅葉を見せていました。なぜか私の好きな樹です。

我が家のモミジもこの雨でほとんど終わりそうです。よく頑張りましたね。

 


最後の紅葉

コナラ

 

 

ウリハダカエデ

コナラ

 

 

我が家のモミジ

 

北国からの便りではあちらではすっかり冬景色とのことですが、こちらではまだまだ秋が居座っています。それでもいつの間にか冬がやって来るのですね。

飼育小屋の蝶が日に日に数を減らしています。

 


クレメンティンの収穫

2018年12月14日 | 日記

今日の花

サヌキシラユリ

常満寺

我が家では次々と椿の花が咲いています

 


 昨日今日といい天気で収穫作業がはかどりました。今日はクレメンティンの収穫ですが、皆さんクレメンティンと言う柑橘をご存知ですか。私のブログで度々紹介していますが、日本ではあまり馴染みのないみかんなので知らない方も多いと思います。アルジェリア生まれで、おもに地中海沿岸の国々で栽培されています。ヨーロッパの人たちにとってはみかんと言えばこの品種を差すのではないでしょうか。日本の温州みかんと比較すると剥きやすさ・食べやすさでは差はないと思いますがそれぞれの甘みと香りにおいてはかなり違います。温州みかんでは熟するとあまり香りがありません。クレメンティンは香りが強く日本人からするとオレンジの香りのように感じるようです。でもオレンジとクレメンティンの香りを一緒に嗅ぎ比べてみると全く違います。オレンジもクレメンティンも普段それほど食べ慣れないからか同じように感じるのかもしれません。人にはそれぞれ好みがありますから温州みかんとクレメンティンとどちらが美味しいとかは言えません。私はどちらも好きです。

今年は夏の間暑い日が続き雨も少なめでしたので、みかんもクレメンティンもどちらも大変美味しいです。みかんもクレメンティンも糖度14~15度もあります。近年では最もおいしい年だと思います。

 

収穫しているみかん畑からは安下庄湾が見渡せます。珍しく帆船が停泊していました。この距離だと日本丸か海王丸か分かりませんがどちらの船もここ安下庄湾によくやって来ます。二隻同時にやって来たこともあります。

そして、今日は頭上を米軍機が頻繁に飛びます。同じ飛行機が5分おきくらいで回ってくるのですが何の訓練をしているのでしょうね。数えていませんでしたがおそらく20回以上回ってきたように思います。

海の上では船乗りさんたちの訓練、空の上ではよく分らないけど米軍の兵士さんたちの訓練が行われ、大地の上では私たちがみかんの収穫作業です。こんな一日でした。

 


クレメンティンの収穫

 

安下庄湾の帆船

午前中の風景   冬は太陽が低い位置にあるので海からの反射光がすごいです。

午後の風景

 

頭上の米軍機

 

 

クレメンティンの木

 

 


いよいよ椿のシーズンになりました

2018年12月11日 | 日記

今日のみかん

ハート形と言うか、心臓型と言うべきか・・・ 外科医ではないので実際に持ったことはありませんが、手に持った感じは心臓ですね。  

毎日みかんの選別をしていますと、時にこんな異形のみかんが出てきます。

 


 紅葉が終わり、落ち葉もあらかたかたずけられて晩秋の風情もなくなりました。そして、この数日気温も一気に下がり冬らしくなりました。

12月に入って天気の悪い日が多くみかんの収穫もはかどりません。ポカポカと暖かい小春日和が欲しいですね。
この時期にはみかんの選別や荷造りの合間に椿の花を眺めて歩くのが楽しみです。椿は常緑樹なのでこんなに寒くなっても木の姿は変わりません。そしてわざわざこんな寒い時に花を咲かせますが、受粉を助ける昆虫もほとんどいないこの時期に何故花を咲かせるのでしょうね。この数日の間に撮った椿の花をご紹介しましょう。

 


今年初めて咲いた椿2種

 

 

この二つは京都の日向大社で拾った種からできたものです。

 

友人の送ってくれた実生苗から

この椿の親は玉之浦かもしれません。

玉之浦

 

白侘助

 

常満寺

 

名前の分からない椿

 

この赤い椿は咲くのが早くこの一輪で花は全て終わりました。

 

我が家の「大島小町」

 

以前椿山を作る話をしましたが、何年かかることでしょうね。

 


柚子・ジャバラの収穫

2018年12月07日 | 日記

今日の花

実生の椿が咲きました  5年前の京都の花見会の時、京都蹴上の日向大社へ行きました。参道の途中に藪椿がたくさん咲いていて、下に落ちていた椿の種を拾って帰り播いてみました。その実生の椿が初めて咲きました。

 


 12月になっても暖かい日が続きますが、雨が多くみかんの収穫作業は進みません。今朝は降っていなかったので柚子とジャバラを収穫しました。柚子は分かる方が多いと思いますが、ジャバラが分かる方は少ないのではないでしょうか。ジャバラは柚子などと同じ仲間で香酸柑橘です。和歌山県東牟婁郡北山村で古くから栽培されていた柑橘ですが最近スギ花粉症に効くと言われて有名になりました。以前は我が家に5本植えてありましたが今は1本しかありません。たまにジャバラが欲しいと言われる方があるので1本だけ残してあります。

柚子の方は希望者もありますので少しはあった方が良いと思い育てていますが、柚子の木にはするどいとげが沢山あって収穫は結構大変です。柚子の酢は柔らかな酸味なので、我が家では柚子の酢だけでお寿司を作りますがとても美味しいです。柚子は香りも良くいろんな料理にも使えます。冬至の日だけでなく、お風呂に入れると良い入浴剤になります。柚子の木にはとげがたくさんあるので実に傷が着きやすく傷みやすいものです。そこで腐る前に冷凍保存しておけば長い期間使えます。

 


柚子の収穫

 

果皮も使いますので農薬はできるだけ少なめで

木にはとげが沢山あって収穫は手と実を傷めないよう気をつけねばなりません。

1時間ほどでこれだけ収穫しました。

 

ジャバラの収穫

今年はこれだけしかありませんでした。


行く秋を 惜しむ !

2018年12月02日 | 日記

今日の花

白侘助

 


 春の花が過ぎゆくのも早いですが、秋の紅葉も一日として待ってはくれません。11月の下旬から帯石観音のモミジを見に行こうと思いながらなかなか暇が作れず、ついに12月になってしまい観音様の紅葉は諦めかけていました。それでも今朝は天気が良いので思い立って30分ほど時間を作り帯石観音に行ってきました。

残念ながら紅葉の盛りは過ぎていましたが秋の名残を楽しんできました。

 


帯石観音のモミジ

 

 

 

 

山のモミジはのびのびと枝を張っているのが好きです。

 

花見は始まりが良いと思いますが、紅葉は終りも良いものです。

 


大島大橋の事故以来続いた断水が全域復旧しました

2018年12月01日 | 日記

事故のあったあの日

貨物船の事故のあったあの日にはまだこんなことになろうとは思いもしませんでした。

 


 今日、予定より早く大島の全域で断水が解除されました。そして橋の自由通行ができるようになったのが11月の27日の午後からです。

ようやく元の生活ができるようになったわけですが、この40日間の島民の犠牲は大きかったと思います。二度とこんなことにならないよう、行政においても個人においてもよく考えて行かねばならないと思います。「のど元過ぎれば熱さを忘れる」とか「人の痛みは3年でも我慢ができる」と言うことにならないようにしたいものです。

今回の事故で一番大変だったのは水の問題だったのではないでしょうか。忘れないように少しだけ記録写真を撮りました。水道の復旧した今日まとめてみましたので、対岸の方々にも見ていただければ嬉しいです。

多くの方々に心配していただき、また応援をいただきました。本当にありがとうございました。

 


貨物船の衝突による大島大橋の損傷


よくもこれくらいの損傷で済んだと思います。完全に壊していたら橋の復旧まで完全通行不能となり島の人たちの生活はもっともっと大きな影響を受けていたことでしょう。

事故直後は、橋がこんなに壊されているとは知らずただ水道管が壊れただけかと思っていました。これだけ損傷していると大型車は通さないという交通規制も仕方ありませんね。

事故直後の橋の姿

矢印の所が損傷したところです

 

 

事故の翌日から給水車による給水活動が始まりました。県内の市・町や近隣の県からも応援の給水車が来てくれました。

 

昼間時間の取れない人たちのため夜間も給水が行われました

 

水が大量にいる人たちはトラックにローリータンクを積んで運んでいました。港では給水船がピストンで本土から運んでいました。

橋の上を小さい送水パイプを渡して本土側から送水ができるようになり給水車は水の補給が楽になりました。

 

自衛隊も応援に駆けつけてくれました。病院の側で海水を真水にする装置で水を作り病院に補給しました。

 

全国から応援物資の水が届きます。宅配屋さんは毎日水を運ぶのにへとへとだと言っていました。

1軒の家に段ボールに入った水が50箱も届いたこともあったそうです。

コンビニにも水の山が出来ていました。

 

こんな生活もようやく終わりましたが、まだまだ影響の残るところもあると思われます。みなさまお疲れ様でした。