曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

弓削瓢柑の収穫

2019年05月31日 | 日記

今日の花

パンドレア   ノウゼンカズラの一種ですが優しい色です。今年は冬の寒さで傷むことがなかったので樹が元気で早くから花が咲いています。

 


 今夜もホタルの調査に出かけました。周りが薄暗くなって、家を出たのがちょうど8時だったのですが、安下庄の町中を通る県道を西へ向かって走っていると突然私の車の前をイノシシが横切りました。急ブレーキを踏むほどの近い距離です。50~60㎏くらいの中型のイノシシでした。日が暮れたばかりの町中をイノシシが歩いているのには驚きました。実は、昨日も友人と二人でホタル見物に行ったのですがその時にも道路でイノシシに出会っているのです。屋代ダムの近くでしたが道路わきに大きなイノシシがじっと立っていました。そのイノシシのすぐ前を車で通り過ぎました。堂々としたかなり大きなイノシシで80~100㎏はあったようでした。昨夜と今夜と続けて宵の口に街中でイノシシに出会うとはこれはどうなっているのでしょうか。周防大島には人よりもイノシシの方が多いのではないかと言われていますが、なるほどと言う感じがします。これからもしばらくは夜間の調査に山の中や川に出かけますのでイノシシさんとお互い出会わないようにしたいものです。

 

 昼間のことですが、今の時期、梅雨に入るまでに弓削瓢柑の収穫をしなければなりません。そこで収穫のお手伝いの方たちに来ていただき、先日から南津海の残りと弓削瓢柑を収穫しました。その間テレビの取材もありました。弓削瓢柑は5月頃から夏にかけてとても美味しくなります。さっぱりとしてジューシーでさわやかな果物です。とても美味しい柑橘なのに一般のお店で販売されることはほとんどありません。国内での生産量がほんの少ししかないからです。この度はある放送局が弓削瓢柑を紹介したいというので、世間一般の人々にも弓削瓢柑の美味しさを知ってもらうために取材を引き受けました。

 


弓削瓢柑の収穫

 

 

南津海の園地にて撮影

 

 

 

 

 

 

 


ホタルの季節

2019年05月30日 | 日記

今日の花

ホタルブクロ   周防大島ではホタルブクロはほとんど白花ばかりです。ホタルの出る時期に合わせたように咲きます。

 


 20日間ブログをお休みしていました。当サイトを時々覗いてみて下さった方には誠にすみませんでした。5月には南津海と弓削瓢柑の収穫と販売がございまして、いつものように夜更かしもできませんでした。仕事の方も少し落ち着いて来ましたので、写真とブログを再開しようと思っています。

ブログ再開の手始めに、今夜のホタルの様子を紹介いたします。今夜は新月に近く月はありませんでした。その上風もなく絶好のホタル日和になりました。昨日から友達にも声をかけておいたので、日暮れとともに二人でホタルを見に出かけました。二人でホタルを見に行くと言ってもまったくロマンチックなところはありません。幼馴染の友人と二人なので爺さんの二人連れです。二人ともホタルの写真が撮りたくて出かけたのですが、今夜は気温も十分高かったのでホタルは良く舞ってくれて満足できる写真が撮れました。

今年はホタルのことをもう少し詳しく調べてみたいと思って5月10日からずっと毎晩調査に歩いています。大島のおもな河川すべてを調査するつもりです。ホタルは成虫で活動する期間が短いので、実際に調査できる日数は少ししかありません。それで休む間もなく、毎晩出歩いています。今調査しているゲンジホタルは5月の中旬から6月の初旬までですが、ヘイケホタルはもう少し遅い時期に出てきます。陸棲ホタルのヒメホタルには今頃出る早いものと6月下旬に出る遅いものがあるようですがまだ見に行っていません。

そんなことで昼間も夜も忙しくしています。

今、生態観察用に20匹くらい家で飼育もしています。短い命を家で拘束するのはかわいそうですが、交尾や産卵のことも知っておきたいので毎晩行動を眺めています。昨年はうまくいかなかったのですが、今年は採卵も成功させたいと思っています。

 

 


ホタルの光  

ホタルの放つ淡いグリーンの光りはオーロラの緑と似ていませんか。発行のシステムが全く異なるので似ているけど本当は違うのでしょうね。

 

 

今夜のホタルの飛翔

 

 

 

光を放つ生物はホタル以外にも沢山いますよね。


2019年の 初ホタル

2019年05月10日 | 日記

今日の花

薔薇の季節   小さなバッタ君はバラの香りに包まれて・・・

 


 一昨日、ブログはしばらくお休みしますと書きましたが、昨日・今日とときめくことがありましたのでそのことを書きます。心ときめくと言っても人によってずいぶん違うと思いますが、私のときめきなんてほとんどの人には無視されるような出来事です。

昨夜の出来事ですが、夜8時少し前に家の前にある作業場の片付けをするために玄関を出ました。目の前の暗い山の方からホーー、ホーー、ホーーと普段聞いたことの無い鳴き声が聞こえてきたのです。とてもよく響く声で鳴いていました。ミゾゴイだー。テレビで聴いたことはありますが、生の鳴き声を聞くのは初めてです。少し興奮しました。でも仕事場の片づけが目的ですから家の中に入って片づけをしていると、家の中までまた鳴き声が聞こえてきたのです。咄嗟のことなので録音機具は持っていません。カメラを持って出て動画スタイルで録音しようと構えたのですが、ミゾゴイの鳴き声はそれっきりでした。ミゾゴイが明日も目の前の山にいるなら明日もう一度聴けるかもしれないと、期待しました。

ミゾゴイと言う鳥のことをご存知ですか。とてもレアな鳥なので、直接見たことのある方はきわめて少ないことと思います。日本と南の国フィリピンなどとを行き来している渡り鳥でゴイサギなどと仲間です。鳩より少し大きく雉より小さいくらいの鳥で首を長く伸ばすことがあります。推定ですが世界で1,000羽いるかいないかと言われるほど少なくて絶滅が心配されている鳥です。ミゾゴイはそんな珍しい鳥ですが私は運よくこの10年間で二度出会っています。今回は鳴き声だけですが三回目の接触ができたことにはなります。鳴き声を聞いたということは近いうちにまた出会えるかもしれません、楽しみができました。これが一つ目のときめきです。

 

今夜、イノシシ避けの柵をするために外へ出たときに、4~50メートル先の近所の川を見ると光るものが見えました。もしやと思って川のそばまで行ってみるとホタルが光っていました。ゲンジホタルです。初ホタルですが、例年より早いですね。今年はホタル類の生態研究をしようかと考えています。これから毎晩ホタルの日々が始まりそうです。これが二つ目のときめきでした。

 

その他にも昼間に初めてのカッコウの鳴き声も聞こえました。山の緑もかなり濃くなってきましたが、動物たちの活動も盛んになってきました。南津海のことも忙しくなっていますが、生き物たちのことも放っておけません。ますます忙しくなりそうです。

 


今年の初ホタル

 

 

 

過去に出会ったミゾゴイ

 

 

 

今日のみかん(南津海)の収穫

 

 

今日は天気も良く、若い人のお手伝いもあって収穫作業ははかどりました。

 

 


南津海(なつみ) の収穫が始まりました。

2019年05月08日 | 日記

今日の花

薔薇の花  玄関の近くにあるバラですが、私が物心ついたころからこの場所にありました。私より年上かもしれません。たいして手入れもしませんがよく花を咲かせます。やはり五月ですね。

 


 連休も明けまくたし、我が家の主力柑橘の一つ、南津海の収穫を今日から始めました。今年の南津海は冬の寒さがあまりひどくなかったことと昨年の夏が暑くて雨が少なかったこととで、とても良い状態で収穫時期を迎えることができました。今、南津海の花が咲き始めていて果実と花とが一緒に見られる状態です。収穫しながらお手伝いの人たちと花の香りを満喫しています。

これからしばらくは南津海の販売と発送で忙しい日々が続きまので、ブログも毎日は書けないと思いますが無沙汰をお許しください。

佐合島のことも、あと2回くらい歴史・文化のことと島の自然(虫・植物)について書きたかったのですが、またいつかと言うことにいたします。

 


南津海は完熟になって収穫するととても美味しいです。

完熟になるのはその年によって違いますが、5月の中旬くらいです。

みかんの収穫と言うと普通10月から12月頃のことで少し寒いのですが、この爽やかな五月にみかんの収穫をするのはとても気持ちがいいですよ。

 

 

 

 

南津海と言うみかんはこれから7月頃まで美味しく食べられます。特に梅雨明けのころ、猛暑の中で食べる冷たく冷やした南津海はまた格別です。

 

真夏に生の南津海をフレッシュ ジュースにすると果汁が生きているだけにとても美味しいです。

 


佐合島へ 2.

2019年05月05日 | 日記

今日は端午の節句

柏餅をいただきました。

久し振りの柏餅

 


 佐合島への2回目です。佐賀の港から8分ほどで佐合島へ着きます。船旅としては少し物足りないのですが近いのですから仕方がありませんね。

初めてみる島の風景。想像以上に静かで人の気配もほとんどありません。家は何軒くらいあるのでしょう。平生町のホームページによると平成19年4月2日での人口は43人と書いてありましたが、それは10年以上前のことですから今は何人住んでいらっしゃるのか。明治22年には975人の人がこの島に住んでいたとも書いてありました。当時は家族数が多いとして平均5人とすると、島の中に家は200軒くらいあったのでしょう。今のように流通が発達していない時代ですから食べ物は大半が自給自足であったはずです。島には平地がほとんどありませんのできっと山の斜面はほとんど開墾されて畑になっていたのではないでしょうか。島に着く前に山を含めて島全体を眺めてみたのですが、畑などは見ることができず、今はほとんどが鬱蒼とした森におおわれています。まさに自然の森が範囲を広げ人間を追い出しているかのようでした。昔の暮らしや島の歴史については急に調べることもできませんので島を歩きながらいろいろ想像してみました。そして、島の将来はどのようになるのでしょう。

この日は午前中の渡船で渡って島に4時間くらいは滞在するつもりでしたが、予定が狂って午後になって出かけたものですから島の中には2時間足らずしかいることができませんでした。集落を端から端まで一通り歩いただけで終わってしまいました。島に住んでいる人と話が出来たらよかったのですが、それもかないませんでした。そして山と海の生き物を見て回りたいのですがそれにはもっと時間がかかります。またいつかチャンスを作りたいと思います。

 

昨年のブログを見ると昨年の今日は上関の長島へ行っていました。意識していませんが、毎年同じようなことをしていますね。

 


佐合島に着きました。

島に近づきました。

島に近づくと本土は遠くなります。

港が見えてきました。

いよいよ上陸です。自転車の方は島の人でしょう。旅行鞄の人は帰省かもしれません。釣りに来た人もいました。

 

 

家の数は想像したより多いようです。

 

渡船はつぎの馬島へ向かって遠ざかって行きました。

 

港の側に案内板が立っていました。

とりあえず、集落の端まで行ってみることにしました。

 

崩れかけた家を見るとわびしさが感じられます。

 

この道は奥の方に行ってみたいですね。

 

大木はイスノキでしょうか。

 

海に近いので石垣の塀があります。大きな木が生えていますが元は立派な家があり、その庭樹だったのでしょう。

 

お寺が見えます。釣鐘もみえますね。

 

御影石できれいに組まれた屋敷跡に大きくそびえる木々、何か看板があります。

今日の目的地の一つです。久保白船の生家跡地でした。

隣はお寺です。

 

港からだいぶ歩いて来ました。

白い砂浜はきれいですね。夏には海水浴の人がやって来るのでしょうか。

 

更に集落の端っこを目指して歩きます。

ナンバープレートのないバイクや自転車がありました。活躍しているのでしょうね。

 

まだまだ先がありますが、今日はこの辺で。

 

 

 


佐合島へ 1.

2019年05月04日 | 日記

 

 海も山も美しく、暑くもなく寒くもなし、しかも朝から晴れ渡り無風、山上の風車は止まったまま、そして瀬戸の海はべた凪。

少し前から平生町沖の佐合島へ行ってみたいねと、家の中で話が起こっていました。10連休は我が家では何も関係ないのですが、今日はあまりにもいい天気なので行こうということになりました。佐合島への連絡船の出る平生町佐賀漁港を目指して出発しましたが、連休にしては道路もそれほど混むところは無く、予定の時間に港へ着きました。小さな待合室はありましたが船を待つ人は誰もいません。港には切符売り場もないようなので船が着いたらお金を払えばいいのだろうと、桟橋で待つことにしました。そこへお巡りさんがやって来て、私たちと同じ佐合島へ行くとのことなので島の状況をいろいろ聞いてみようと思ったら、なんと転勤でこちらに来たばかりのお巡りさんで佐合島へ行くのは初めてだと言われました。私たちと同じなのです。結局佐賀漁港から連絡船に乗ったのは私たちとそのお巡りさんだけでした。

私の場合、どこかへ初めて行く時はあまり予備知識を持たないようにします。その方が素直にものを見ることができるし、初めて知るほうが感動も大きいように思います。家に帰ってから見てきたものをよく調べなおしてみると、より深く知ることが出来てもう一度驚くことができます。今回は小さな島のことなので簡単に考えていました。島で見て知ったことを今日一回では書ききれないことが分かりましたので、何回かに分けてブログに載せたいと思います。今日は佐合島へ向かう小さな船旅だけですが、ご勘弁を願います。

 


佐合島へ出かけました。

港では、いきなり久保白船のことが書いてありました。

 

人気のない桟橋

桟橋にはまだワカメが付着していました。

 

 

向こうから連絡船が見えてきました。

乗るのは私たちだけでしたが、多くのことが下りてきました。

佐賀漁港の様子

連絡船に乗りました。

出港です。

港の後ろには大星山の風車が見えます。

 

陸に向かって右の方には上関大橋が見えます。

 

上関長島の向こうにかすかに祝島が見えます。

 

そして目的の佐合島です。

 

北の方を見ると馬島でしょうか。

 

佐合島までは8分ほどの所要時間なので、船旅はあっという間でした。

 

 

島のことは次回に。

 


5月の 海

2019年05月03日 | 日記

今日の花

花の名前は知りません

 


 今、山の新緑が美しく目は野山に向きがちです。

でも5月になって空は明るく海の色も変わってきました。海水はとても冷たいけど、水は良く透き通っています。

こんなに気候が良くなると釣りもしたくなります。

今日は、釣竿を持って海へ行ってきました。

 

釣果は0でしたが、海はやはりいいですね。


昼の海

 

 

夕方の海

早くも入道雲の赤ちゃんが

 

海鳥  船

 

 

 

海はただ眺めるだけでいいものです。先日我が家に来られたお客さんは海を見て「地球が丸く見える。」 と言っていました。

水があり、空気のある星 わが地球

 


5月のみかん南津海の収穫がもうすぐ始まります。

2019年05月01日 | 日記

今日の花

南津海の花   みかんの実と花が同時に見られる南津海です。

 


 初夏のみかん南津海の収穫がもうすぐはじまります。5月の初旬に花が咲いて、ちょうど一年でようやく実が熟してきました。食べごろを迎えた南津海はこれから7月頃まで美味しく食べられます。初夏の暑い日に冷蔵庫で冷たく冷やしておいた南津海はとても美味しいですよ。

この熟した南津海や弓削瓢柑などを直接見たいと、東京からこの連休を使って2人の学生さんがやって来ました。この数年お付き合いのある東大みかん愛好会のメンバーです。東大みかん愛好会とは5年前に東京大学の学生を中心にしてみかんの好きな人たちが集まってみかんのことをもっとよく知りたいという趣旨でサークルを立ち上げたようです。今では関東圏のいろんな大学の学生が集まって、会員数が200名くらいいるそうです。私たちみかん作りの農家側からすると全国の大学にこのようなサークルが出来てくれると嬉しいのですが、今の時代は若い世代の人たちにとって通信費・旅行代・ファッション・スポーツ・・・挙げればきりがないほどの誘惑がありお金等々いくらあっても足りないような社会ですよね。若い人たちの果物離れが私たちの業界では良く問題視されるのですが、今のような仕組みの世の中では無理もないと思います。果物が嫌いなわけではないけれど高い果物は若い世代には買えませんよね。そんな中でみかん大好きと言う学生さんたちはみかん農家にとってとても貴重です。昨日は雨の降ったりやんだりの不純な天気でしたが、みかん好きの二人は濡れたみかん畑の中で足元を濡らしながらも、熱心にみかんのことを勉強してくださいました。

 


収穫間際の南津海

 

ジャコウアゲハがみかんの花へ吸蜜に来ていました。

 

 

みかんの花の匂いは満開より前の方がいいです。みかん畑の中で

レモン畑にて   レモンの香りは花や実だけではありません、レモンの葉もよく香ります。

オレンジの試食

みかん好きの二人はどんな剥きにくい柑橘も頑張っていました。

 

海岸にも行ってみました。

さすが連休ですね、海水温はとても冷たいはずですがスキューバダイビングの訓練が行われていました。

 

この時期には海霧が良く発生します。

 

そして、山では椎の花が咲き始めていました。

 

何の花でしょうか

教えていただいたのですが、アブラギリまたはシナアブラギリの様だとのことでした。写真を拡大して葉の特徴を比べてみたのですが、私の判断では

シナアブラギリのようです。(まっちゃんさん有難うございました。) 

 

最後に、今日出会ったアサギマダラ