曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

8月の 蝶と虫

2013年08月31日 | 日記

 台風15号の接近で昨日からずっと雨模様です。みかんのお仕事が休みなので、朝からパソコンに向かい今月の写真の整理をしました。そんなことをしているうちに今夜のブログは8月の蝶特集をやろうと思いつきました。毎日の写真の中から1・2点づつ選び出してみようと整理しながらピックアップしてみるうちにだらだらと数が増えて「こりゃあいかん」というくらいの枚数になり今夜一晩では載せきれなくなってしまいました。

整理してみて気が付いたのですがフィールドの蝶の写真が少なくて今月は飼育関連がかなりのウエイトを占めています。やはりこれだけ暑けりゃあ家の中で蝶の観察する方が楽ですよね。今夜で8月の写真にけりがつけたいところですが8月のまとめの半分くらいは明日に回りそうです。

ここに載せた写真にはそれぞれ物語なり思い入れがあるのですが一枚づつコメントを書いていたら朝になりそうなので今夜はやめておきます。


今日の音楽

 ・Sun Singer Theme~Himn to the Sun/Paul Winter

http://www.youtube.com/watch?v=FJwATCtceao    ←ここをクリックしてください。


ポール ウインター 懐かしい名前というか私なんかほとんど忘れていました。でも本当にきれいなメロディーですね。

久しく聞いたことのない人や珍しい曲が送られてくるとついつい関連曲も聞きたくなってYouTubeに嵌ってしまいます。


8月1日

ノコギリクワガタ♂♀ (自然) 我が家のみかん畑

畑のわきにあるクヌギに少し傷をつけて虫や蝶の観察をしています。このクワガタの雄はもう3日も雌のそばを離れません(毎日見に行く私)。この日はめすの上に追いかぶさっているので交尾をしているのかなと思って近づいたのですがそうでもないようでただ守っているだけみたいです。「俺の女や! 誰にも渡さへんでー。」と言っているようです。  雌はひたすらお食事ですね。 それが自然なのです。

オスグロトモエ ♀(自然) レモン畑

この畑のまわりは少し暗い林になっていて毎年この蛾をよく見かけます。巴の模様はやはり鳥に食べられないための目玉模様でしょうか。名前の通り雄は全体に黒っぽくてメスの方がきれいです。今年は数が多くどこででも見られます。

クロコノマチョウ幼虫 (自然) レモン畑

上で書いたようにこの畑の周囲は薄暗い林です。こんな環境はクロコノマチョウが好みます。それで数年前クロコノマチョウの好きなジュズダマの草を植えました。それで頻繁に来て沢山の卵を産みに来ますが残念ながら夏の間は幼虫はほとんど育ちません。この写真の幼虫も数日後にはいなくなりました。おそらく蜂が子育てのため肉団子にして持ってゆくのだと思います。美味しいのかも?

キタキチョウ前蛹 (自然) レモン畑

ここには小さな合歓の木が数本あります。キタキチョウは合歓の木の若い葉が好きなので、私の観察用に草刈り機で刈らないように残してあります。朝見たときには大きな終齢幼虫がいたので夕方帰りに寄ってみると兄弟仲良く並んで前蛹になっていました。

 

8月2日

キタキチョウ蛹 (自然) レモン畑

次の日の朝楽しみにして見に行くと2匹とも無事に蛹になっていました。ここまで育つとあとは時間が蝶を育ててくれますので枝をはさみで切って持ち帰りました。その時は気が付かなかったのですが切った枝にはキタキチョウの小さな幼虫が2匹もついていて後日これを育てる羽目になりました。

 

8月3日

カバマダラ 初めて確認 (自然) 家の前

7月中からオレンジ色の蝶を近所で車の中から何度も見かけていたのですがまさかカバマダラだとは思わなかったので確認をしませんでした。この日初めてオレンジ色の蝶がトウワタの花にいるのを見つけカバマダラだと気付いたのです。4年ぶりです。家の前のトウワタはいつかカバマダラがまたやって来るだろうと信じて私が残しておいたのです。カミさんはこの花が嫌いで除草剤をかけろと何度も言ってきました。

キアゲハ (自然) 三ツ松

カバマダラが安下庄に来たとなると町内をすぐに調査しなければなりません。4年前にたくさん発生したところを重点的に見て回りました。その時きれいなキアゲハの雌がいたので写真に撮りました。この写真はキアゲハの飛翔ですが羽を全開にしたいいショットなのに手前に草の茎がななめら横切っていて誠に残念なことになりました。細工をすれば消すこともできますが、そこまでやってもねー

 

8月4日

ゴマダラチョウ蛹羽化直前 (飼育) 自宅

7月にゴマダラチョウを沢山飼育しましたがこの蛹は最後の一つです。沢山飼育してみて分かったのですがゴマダラチョウの羽化は夜明け前にほとんど行分けるようです。何度も早朝に起きてすぐ飼育室を見に行きましたがそれでもみんな羽化が終わった状態でした。この蛹も翅の色が黒くなっているので明日の早朝には蝶になるはずです。羽化するところが写真に撮れないのは残念です。

 

8月5日

ゴマダラチョウ (飼育) 自宅の庭

最後の一頭です。飼育箱の中で朝には蝶になっていました。ゴマダラチョウは7月にたくさん写真に撮ったので羽化後すぐに外へ出してやりました。好きなところへお行き !

名前忘れました (自然) 自宅の庭

ちょっと調べてみました。セスジスズメの幼虫ではないでしょうか。尻尾があるのでスズメガの一種かなと思って写真に撮ったのですが多分そうでしょう。庭のホウセンカを散々食い荒らして地面を這っていました。きれいだからまあ許しましょう。

キアゲハ3齢 (飼育) 自宅

キアゲハが畑のパセリに次から次へと卵を産んでいつも幼虫が見られます。緑色の大きな終齢幼虫は皆さんもよく見かけると思います。白いのもきれいですね。この色も意外に目立たないものです。

ムラサキシジミ (自然) みかん畑

畑の横にはアラカシとクヌギが立ち並んでいます。この日アラカシの葉にとまっている今年初めてのムラサキシジミがを見てそうだルーミスシジミももう出ているころだと思いつきました。ムラサキシジミとルーミスシジミは近い種類です。近々長門峡へ行ってみようと思いました。

キタキチョウ蛹(飼育)

2日にレモン畑から連れ帰ったキタキチョウの蛹です。プラスチックのおもちゃみたいですが、中では着々と蝶の体ができつつあります。

 

8月6日

ゴマダラチョウの産卵 (自然) レモン畑

ゴマダラチョウの幼虫を庭のエノキで育ててみたおかげでゴマダラチョウがどんな所へ卵を産むのかよくわかりました。この榎木も若い幼樹で少し陰にあります。産卵にはこんな場所が好きみたいです。

カバマダラ (自然) 家の近所の空き地

トウワタの花に来ている時以外はカバマダラはどんなところを好むのか探していました。その一つはこのような日当たりのよい広い空地が好きなようです。体に毒を持つ蝶としては視界のきく目立つ場所でも鳥などを恐れる心配がないのでしょうか。

キタキチョウ終齢(飼育)

2日にキタキチョウの蛹の付いた合歓の木の枝を持って帰ったのですがその時気が付かなかったのに2匹の小さな幼虫が付録で付いていたのです。仕方がないのでまた餌になる枝を取って来て飼育しました。無事に育って終齢になりました。

 

8月7日

キタキチョウ羽化直前 (飼育) 自宅

ここまで蝶の色がはっきり見えてきたら羽化はもうすぐです。でも、今日は仕事があるので放って出かけました。

羽化したばかりのキタキチョウ (飼育) 自宅

10時過ぎに家に帰ってみるともう蛹殻から離れて飛んでいました。早いですね。体もお目々もまっ黄色なのに羽裏に汚れたような黒い模様があるのはなぜでしょう。

カバマダラ♀ (自然) 家のまわり

カバマダラの雌が頻繁にやって来て卵を産んで行きます。調べてみて分かったのですが、このように花の咲いたトウワタに生んだ卵はほとんど残りません。このような株には蟻が花にやって来るので卵もついでに持ち去られるのではないかと思います。

キタキチョウ前蛹 (飼育) 自宅

キタキチョウの幼虫は比較的無防備にところで蛹になろうとします。鳥や蜂から身を守る手立てを何か持っているのでしょうか。保護色だけでは危ない気がします。

 

8月8日

キタキチョウ羽化直後 (飼育) 自宅

キタキチョウは生まれてすぐに短時間で飛べるようになるので早く外へ出します。キタキチョウは目立つ黄色ですから身を守るには葉の陰に止まるのが一番良いのかもしれません。大概こんな風にとまります。   アオバハゴロモさん初めまして !

キタキチョウ蛹になったばかり (飼育) 自宅

上の方にあったキタキチョウの前蛹が蛹になりました。きれいですね。青虫があっという間にこの形になるのは不思議です。透き通っていて中には空洞もあります。この形が1週間ほどで中で細胞分裂を繰り返して蝶になるのが信じられますか。一つの命には40億年の過去があるのです。

産卵に来たカバマダラ (自然) 自宅の庭

このような小さなトウワタにもカバマダラは卵を産みに来ます。調べていてわかったのですがこんな小さなトウワタの方が幼虫の生存率がはるかにいいのです。大きな開花株では卵や若齢幼虫がほとんど残らないのに対してこんな小さな株の方がよく育つというのは面白い発見でした。

 

8月9日

キアゲハ終齢 (飼育) 自宅

キアゲハはパセリの種を食べています。きっと栄養があるのでしょう。キアゲハについてはよくわからないことが沢山あります。でも今はカバちゃんの方が面白いのでおざなりです。

 

8月10日

ルーミスシジミ (自然) 長門峡

私の誕生日なので遠出をしてもカミさんは文句を言わないだろうと計画を立てました。豪雨の後だけに道は大丈夫かと心配でしたが問題はありませんでした。今まで、出初めのルーミスは見に行ったことがありません。今年は当たり年なのでしょうかいっぱいいました。たくさんいると写真の方が雑になるのです。この蝶は少し薄暗いところを好むので補助照明を準備しないとうまくいかないことが分かりました。キラキラとライトブルーの羽表を見せながら飛ぶ姿はついに撮れませんでした。

 

 

8月11日

キアゲハ前蛹 (飼育) 自宅

何日も飼育箱の中を歩き回った末ようやく糸を張って前蛹になりました。蛹になる時の場所選定に時間がかかるようです。家の南側にある畑で育った幼虫が家の北側まで這って行って蛹になっていたというような話はよくあります。

 

8月12日

カバマダラ初齢 (飼育) 自宅

家のまわりのトウワタに産み付けられた卵や幼虫はほとんどなくなるのが分かったので見つけた若齢幼虫は家の中に避難させることにしました。葉の裏にある卵を見つけるのは困難ですが写真を見たらお分かりのように幼虫になると近くの葉に穴をあけます。食痕といいますがこれなら上から見てもどこに幼虫がいるかわかりやすいのです。こうして見つけた若齢の幼虫を何かに取られないうちに確保するのです。

キアゲハ蛹化直前 (飼育) 自宅

すっかり色が変わりました。蛹になるのはもうすぐでしょう。

キアゲハ蛹化 (飼育) 自宅

脱皮したばかりの蛹です。アゲハの蛹は周りの色に近い色になりますがまだ幼虫の名残の緑色をしています。

 

8月13日

キタキチョウ羽化が始まる (飼育) 自宅

カバマダラがやって来たので師匠を家に招いて飼育室でお茶を飲んでいました。何気なくキタキチョウの蛹に目をやると羽化がちょうど始まったところです。蛹の中から出てくるには1分とかかりません。

ツマグロヒョウモン♂ (自然) 嘉納山

山の上はもう秋の気配が感じられます。ツマグロヒョウモンが出ていました。

アサギマダラ 山頂付近にいる (自然) 嘉納山

アサギマダラは元来南方の蝶のくせに暑いのをきらいます。大島では7月と8月の暑い時期にはこの蝶は大島で最も高い嘉納山の山頂付近にいます。しかも林の中の涼しいところを飛んでいるのが普通です。

ツマグロヒョウモン♀ (自然) 嘉納山

ツマグロヒョウモンの雌ですがカバマダラの模様とちょっと似ていませんか。この蝶はいつでも大島でみられる蝶なので今年の7月頃私の見たオレンジ色の蝶はこの蝶だと思い込んでいたのです。ヒメアカタテハの模様もカバマダラに似ていますが飛び方が違います。でもこのツマグロヒョウモンの雌は飛び方がゆったりしていてカバマダラの飛び方に似た所があります。師匠はカバマダラモドキと呼んでいましたが納得できます。

オナガアゲハ♂ (自然) 嘉納山

嘉納山にはこのオナガアゲハは沢山いてよく水の流れるところへ吸水に来ています。アゲハの仲間では優雅な飛び方をしますが薄暗いところを好むので飛翔写真はなかなか撮りにくい蝶です。雄には後羽に白いラインが入っています。花などに止まった姿勢では白いラインは隠れてしまうのでどうしても飛んでいる時の姿を撮らねばなりません。

 

8月14日

ルリシジミ♀ (自然) 雲月山

まだ傷んでいないきれいなルリシジミの雌です。

ゴマシジミ♂ (自然) 雲月山 

今日の目的の蝶ですが、数も結構たくさんいてきれいな個体が多いので安心しました。8月の暑い時期だけになかなか翅を開きません。この蝶が唯一一度だけ翅を開いてくれました。

ジャノメチョウ (自然) 雲月山

この時期カヤや茅の生えている草原にはたくさんみられる地味な蝶です。

ミヤマアカネ (自然) 雲月山

オオカマキリ(自然) 雲月山

花にやって来る虫を待ち伏せしているのでしょうが丸見えではいかがなものでしょう。

ミヤマチャバネセセリ (自然) 雲月山

ツリガネニンジンの花を撮ろうとしているとセセリチョウがやって来て向こう側に止まりました。顔が見えないまま一枚だけ撮ったのですが私が動いてまわりこもうとしたら逃げてしまいました。蝶の写真を撮る時の鉄則に「止まったらすぐにこちらが動いたらダメ」というのがあります。蝶が吸蜜に夢中になるまで待てば傍に近寄っても逃げないことが多いのです。余りにも近かったのでその鉄則を忘れていました。模様から見てミヤマチャバネセセリではなかろうかと思っています。

シオカラトンボ (自然) 雲月山

何処にでもいる珍しくない蝶です。ついでに撮っておこうかといったところです。

ゴマシジミの産卵 (自然) 雲月山

この日はラッキーなことにメスの産卵シーンがいっぱい撮れました。触角が下に垂れているのが面白いですね。触角もだてについているのではないようです。垂らしているのは何か意味のあることなのでしょう。

ツバメシジミ♂ (自然) 雲月山

なぜか今年はツバメシジミにあっちこちでよく出会います。尻尾がかわいいのです。

ルリシジミ♂ (自然) 雲月山

すれて鱗粉が落ちているのでしょうか模様が良く見えなくて判別するのが難しかった蝶です。

ゴマシジミ♀ (自然) 雲月山

蝶の飛翔写真を撮る際に空を背景に撮るのはとても難しいのです。蝶は小さいしカメラに自動露光させると空の明るさが勝って蝶が真っ黒に映ることが多いのです。この角度ではなんとか蝶が明るく映ってうまくいった方です。

コチャバネセセリ (自然) 雲月山

セセリチョウは飛ぶのがすばやくて小さいのでなかなか判別が難しいイチョウです。最初はミヤマチャバネではないかと一生懸命目で追っていたのですが止まったところをよく見るとコチャバネでした。

 

8月15日

キアゲハの蛹 (飼育) 自宅

蛹になって三日です。周りの色にならってすっかり茶色になりました。蛹になっても視覚は働いているのでしょうか。蝶になるのはいつでしょう。キアゲハの飼育は初めてなので蛹の期間がどのくらいかわかりません。

 

8月16日

カバマダラ幼虫 (飼育) 自宅

南方系の蝶は夏場は特に成長が早いです。温度さえあれば短期間で親になります。飼育する方としては早く結果が見られるだけに楽しいですね。一年1サイクルの蝶は気長にやらないともう存在すら忘れてしまいそうです。この暑い夏をギフチョウはどうしたでしょうね。夏の間一度だけ確認しましたが何の変化もなく多分生きているとは思いますが来年の春までそのままです。

キアゲハ4齢 (飼育) 自宅

ようやく緑の幼虫になりました。最初が黒くって次に白っぽくなって終いには緑になります。

キアゲハ3齢と終齢 (飼育) 自宅

パセリの種は美味しいのでしょうか、よく食べます。

カバマダラ終齢 (飼育) 自宅

おそらくみんな兄弟でしょうそろって終齢になりました。終齢になると食べる量も半端ではなくてトウワタはすぐに丸坊主になります。

 

 明日残りの半分をアップします。     おやすみなさい !

 


カバマダラを野外に放ちました

2013年08月30日 | 日記

 8月もあと一日です。今年の8月は暑くて晴天続きで夏らしい8月でした。振り返ってみると暑さの中でよく遊んだなと自分のことながら感心しています。その上、カバマダラがやって来たおかげで家のまわりでの観察と飼育にこのひと月楽しませてもらいました。

飼育室では第一陣の6頭が羽化して飼育ボックスがにぎやかになっていましたがいつまでも箱の中で飼うわけにもいかず、28日の午前中にみんな外へ出してやりました。飼育ボックスの中ではトウワタの花にまったく行かないのに外へ出した途端家のまわりに植えてあるランタナやトウワタの花に吸蜜に行くとは何が違うのでしょうね。

28日には外で自由に飛び回って花から花へと吸蜜に渡り歩く蝶たちの写真を撮りました。蝶はやはり花に止まったところが一番ですね。

 


飼育ボックスの中のカバマダラ


 

手に乗っているのはメスです

 

 

ボックスから外に出して1時間後

 

ランタナに来ているのは♂

 

トウワタに来ているのは♀

 

 メスとオス

 

 

せんだん草の花も好きです 

 

ちょうどいいタイミングでヒメアカタテハがやって来ました。(右の蝶) 

カバマダラとヒメアカタテハは少し似ているでしょう

 

 

ランタナにはアゲハもよく集まります 

 

 

 

この雌は私の飼育したメスではありません。右の前翅が少し破れています。

 

まだ続きがあるのですが次の機会にいたしましょう。 

 

 

 


カバマダラの羽化

2013年08月27日 | 日記

 8月25日の早朝待ちに待ったカバマダラの羽化が始まりました。

7月中からオレンジ色の蝶が家の近くで飛んでいるのを見かけていたのですがカバマダラだとは思わなかったので確認しませんでした。8月3日に初めてトウワタの花に止まっている姿を見てカバマダラだと気が付いたのです。その日のうちに町内を一回りして生息状況を調査しましたが5頭ほど町の中で見かけたくらいで大発生とまではいっていませんでした。幼虫は見つかりませんでしたが蛹殻や羽化できなかった蛹は数個見つかったのでその時期1次発生がちょうど終わったところだと考えられます。家のまわりのトウワタにはすでに卵が産み付けられていて2次発生がすでに始まっていました。8月の5日ごろから毎日卵の様子を観察し初めましたが卵は孵化する前に姿を消すものが結構多く蟻か何かが持ち去るのかもしれません。初めには結構たくさんあった卵がどんどん減ってゆくのを見ると少しは確保しておかねばならないかと思いトウワタと一緒に数個家の中に持ち込みました。その後野外の卵も残ったものは孵化し始めましたが、これで順調に行くかとみていると幼虫も大きくなる端から姿を消すようでこのままでは絶滅の恐れもあると考え、今度は初齢の幼虫を集めては家の中に確保することにしました。ようやく10匹あまりの幼虫を集め飼育箱で育てたのですが何とかみんな無事に育っています。その中で初めの頃確保した卵から育ったものが25日に2頭・26日に4頭が羽化しました。メスが2頭とオスが4頭です。何とか次の世代に繋がってほしいと思っています。飼育の方は順調なのですが時期的に見て野外で育った蝶も運よく生存できたものはそろそろ出始めてもよい頃です。注意して家のまわりを見ているのですが昨日初めてオスが1頭見つかりました。今日も飛んでいたのは1頭だけですぐには数が増えません。今飼育したものを外に放つと自然のものと区別がつかなくなるのでもう数日間飼育の蝶は家の中で隔離しておこうと思います。4年前に近所で大発生した時は10月以降でした。今回は7月からの発生で前回とは状況が少し違います。一般的な蝶の幼虫の天敵としては蜂類が挙げられますが、蜂の子育ては遅くとも9月までで10月以降はほとんど餌として幼虫を狩りすることはありません。8月はまだ蜂の子育てが行われていて観察していると蜂は頻繁にトウワタにやって来て餌を探しているようです。私が幼虫の状態を観察している時、トウワタを順々に見てゆきますが幼虫のいた所に印を付けて一回りして元の所へ帰ってみるともう幼虫の姿が消えていることが何度もありました。終齢幼虫のように大きなものでしたら数分で自分で移動して姿を消すことは可能でしょうが初齢とか2齢の幼虫はしばらくは同じ葉にとどまるものです。消えたということは何かが持ち去ったということでしょう。このように今の時期にはカバマダラにとって卵や幼虫を天敵の何者かに取られる確率は非常に高く成虫にまでなれるものはいくらもいないのではないかと想像できます。それから、4年前に大発生した時と状況が異なっているのは餌のトウワタが町の中から激減していることです。4・5年前まではトウワタはきれいな花として庭や花壇に植えていたお家が沢山ありました。ところがトウワタはタンポポのように毛のついた種を大量に飛ばしあちこちに異常に繁殖する植物だとわかって最近は見つかるとすぐに引き抜かれ目の敵にされるようになりました。町の中を調べてみて分かったのですがトウワタはごく限られたところにしか残っていませんでした。これでは前回のような大発生はあり得ないかもしれません。今月カバマダラを観察していてもう一つ面白いことが考えられるようになりました。7月に発生したカバマダラは8月の15日ごろまでは家のまわりにかなりの数いましたがその後急に姿を見なくなりました。カバマダラは普通数か月は生きるはずですから全部死に絶えたとは考えられません。この近辺に食草のトウワタがあまりないことから卵を産むだけ産んでからどこか他の所を目指して飛び去ったのではないでしょうか。カバマダラはよく台風に乗って南から運ばれた迷蝶だとされていますが、自らの意思で北を目指して移動してきたのかもしれません。実際今年は南の迷蝶を運ぶような台風は6月7月にはありませんでした。アサギマダラのように自ら北を目指して飛んできたのかもしれません。8月初めに生まれたカバマダラはさらに北へ行ってしまったのではないでしょうか。安下庄にカバマダラがやって来たのは4年ぶりですがその間近くの光市で発生した例もあります。こんなに頻繁にやって来るのは何か理由があるのでしょうか。あくまで仮説ですがアサギマダラのような渡りの性質をカバマダラも持っているのかもしれません。それとも、食草のトウワタの本土への普及がカバマダラを誘っているのかもしれません。飼育してみるとその蝶の生態がよくわかりさらに不思議な行動が見つかったりして、いろんなことが次々と想像されてこれもまた楽しいことです。

 


カバマダラの羽化を動画に撮ってみました。

2頭が続けて羽化したので少し長くなりました。15分もありますが退屈しないように音楽をつけておきましたので最後まで見てください。

卵から幼虫になり蛹を経て蝶になる、しかもたった20日くらいでここまで変化することは不思議ではありませんか。 

 

動画を見るには下のアドレスをクリックしてください。 

 

http://www.youtube.com/watch?v=qeAlI6WvERs&feature=youtu.be

 

 

 

 

 


今朝、カバマダラが羽化しました

2013年08月25日 | 日記

 今朝6時半ごろ飼育室を見に行くとカバマダラの蛹が羽化寸前の状態でした。ラッキーとばかり撮影準備をして万全の態勢で羽化を待ちます。

こんな時にはトイレや食事にもゆけません。今まで羽化の撮影をしていてちょっと離れたすきに羽化してしまい何度失敗しているかわかりません。でも今日は2頭のカバマダラの羽化の様子をバッチリ撮影できました。

とりあえず速報として一部アップします。

 


カバマダラの羽化

羽化寸前

 

 羽化の完了

 

 

飼育箱の中を飛び始めました。2頭とも雌でした。次に早く雄が生まれるのが待ち遠しいですね。 

 

 

 


飼育中の キアゲ

2013年08月24日 | 日記

今日の花

この向日葵は10日ほど前に撮った写真ですが8月も終わりに近くなったので早くアップしないと没になってしまいます。

 


 昨日、今飼育している蝶としてカバマダラと一緒に載せようと思っていましたが枚数が多くなるので別にしました。どちらの蝶も成長が早く見てて面白い蝶です。成長が速いだけ餌をよく食べます。キアゲハは畑にあったパセリの花や種で育てていたのですがとうとう底を尽きました。キアゲハの幼虫は終齢まで行っているので多少餌が足りなくても蛹になるだろうと思っていたのですが飼育箱の中を三日たっても餌を探してうろうろするばかりです。仕方がないのでスーパーへ行ってパセリを飼ってくることにしました。私の町にあるお店は小さいのでパセリはありませんでした。仕方なく10km走って隣町までパセリを飼いに行きました。1束68円のパセリを2束買ってきましたらカミさんが呆れていました。「蝶のエサを買いにわざわざ隣町まで行く人がどこにありますか」と叱られました。そこまでしてやったのに飼育していた一部のキアゲハの幼虫は買ってきたパセリを好みませんでした。今日もまだ蛹にならずうろうろしています。

 


キアゲハの飼育


数日前初めて羽化したキアゲハ

 

卵と孵化

これは今日の写真ですがパセリが萎れないようにポリ袋で覆ってあります。

 


帆船 海王丸

帆船を近い位置から撮ってきました。夕方だったので少し光が足りません。船は海王丸でした。

 

 

 

 

 

 

 


現在飼育中の カバマダラ

2013年08月23日 | 日記

今日の風景

 

みかん畑より

今日は天気があまり良くないので残念ですが青い空と青い海は望めません。昨日から安下庄湾に帆船が停泊しています。日本丸でしょうかそれとも海王丸でしょうか。この距離ではわかりません。

 


 今日はまた蝶の話に戻ります。8月3日に4年ぶりで南国からのお客様カバマダラが家のまわりにやって来た話を書きました。以来、野外での観察と室内での飼育を並行して続けています。飼育を始めて20日経ちましたのでまとめてはありませんが飼育の状況を少しご紹介します。

 


飼育中のカバマダラ幼虫

カバマダラというのはこんな蝶です。見かけたら知らせてください。

カバマダラという名前の由来はご存知でしょうか。樺色(蒲色)のマダラチョウということですがカバ色という言葉はもう死語に近くて若い人にはわからないことが多いようです。アサギマダラとかルリマダラとか色によって名づけられたものが多いですね。

北アメリカ大陸を季節によって旅する有名な蝶がいますが、オオカバマダラと言います。オオカバマダラもカバマダラも色は同じようです。カバマダラは東南アジアからアフリカまで普通にいる蝶です。

 

アサギマダラの幼虫と少し似ていますね。参考までに次にアサギマダラの幼虫の写真を入れておきましょう。

似ていないですか。

蛹にはこのような緑色のものとピンクのものがいます。左側に脱皮殻が落ちています。

2齢になる直前の初齢幼虫

孵化後だいぶ時間がたっていますが初齢幼虫です。

角が現れています2齢になりました。

野外で偶然見つけた孵化直後の幼虫です。

前蛹から蛹になったばかりです。30分前に見たときにはまだ前蛹だったのですが朝食を済ませて見に行ったらもう脱皮していました。

餌が足りなくなるので時々移動させます。

孵化したばかりの幼虫はまず卵の殻を食べます。野外で手持ちの撮影ですがよく映っています。

終齢近くなるとトウワタの葉はあっという間に食べつくされます。

蛹が五つ見えますか。

産んで間のない卵です。

この幼虫も朝に孵化したばかりですが午後見に行ったらもう姿はありませんでした。何かに食べられたのでしょう。

こうして食草のトウワタを離れて歩き回り始めたらもうじき蛹になります。

次々と前蛹になりました。

うまく前蛹・蛹・終齢幼虫が一緒に撮れました。 

 

もう2・3日で成虫が見られます。 楽しみですね。

 

 


島の暮らしと海の幸

2013年08月22日 | 日記

 この数日、ラッキーなことに美味しい海の幸をいただくことができました。

周防大島に生まれ育ち、今こうして島の中で暮らしています。今仕事は農業をやっていますが、子供のころから海とは非常に密接なつながりを持っていたのでこの歳になっても海で遊ぶのは大好きです。子供の頃には夏は海で過ごす時間が長く特に夏休みには朝から夕方まで海辺で過ごすこともありました。今の子供たちのように海で遊ぶのは親と一緒か誰か保護者が付いていなければいけないという時代と違って私たちの子供時代は親は子供の遊びにそれほど感知せずまったくフリーでした。海で何して遊んでいたのでしょう。もちろん夏は泳ぐのが中心です。春と秋の気候の良い時には魚釣りをしました。寒い真冬はあまり海にはゆきませんでしたが2・3月の暖かい日には貝掘りや海藻取りなどに行きました。そんな遊び方は誰が教えてくれるわけでもないのにあのころは自然に身に付いたものです。だから海の幸に関する知識は成長とともに身に付いたもので何が美味しくて食べられない生き物は何か子供のころからよく知っていました。

 

一昨日はカミさんを誘って夕方釣りに行きました。私は趣味が多くいろんなことで遊びますがカミさんが一緒についてくるのは釣りだけです。もちろんお膳立ては全部私がやってお殿様のように釣るだけですがそれはまあ許しましょう。一昨日も魚を釣り上げたのはカミさんだけです。私は何も釣れずカミさんの世話をするだけですが、この頃は釣りと言っても夕暮れの海を眺めているだけで満足できるようになりました。帰ってカミさんの釣った魚をさばくのも私です。でも美味しく料理してくれるのはカミさんですからフィフティーフィフティーなのです。釣果は貧寂でしてアジが2匹とエソが1匹それに鯛が1匹ですが食べるためにはバランスが良いと言わざるを得ません。25cmのアジ2匹でタタキができます。エソは三枚におろしすり身を作って味噌汁になります。25cmの鯛はちょっと使いづらいのですが丸ごと使って鯛飯を炊くのに使いました。30分前まで泳いでいたアジで作るたたきは美味しいです。エソは白身で良いお出汁が出ておいしいみそ汁になります。鯛はちょっと小ぶりなのでお米2合にして炊きました。

昨日は岩牡蠣でした。岩牡蠣は普通に食べる真牡蠣と違って大きく成長するのに10年くらいはかかります。貴重なものですから3個だけもらってきました。イタリア風にオリーブオイルで焼いて食べました。料理は簡単でこれくらいは私でもできます。素材が良いせいでしょうなかなか美味しいですよ。サザエは刺身に限るとカミさんがいつも言うのでこれも私の手でないとできません。生きているサザエを殻からうまく出すにはコツがいるのです。

今日はまた友達が珍しい海の幸を届けてくれました。この辺りでは瀬戸貝と言いますがイガイの大きいもののことを言います。これも成長するのが遅くて10年以上かかります。使い道は多くていろんな料理に使えますがまずパエリャが食べたいですね。あちらのムール貝よりおいしいです。あちらでは殻ごと炊き込みますが瀬戸貝は大きすぎるので殻から中身だけ出します。これが結構難しくて大変なのです。

 


一昨日の釣果

 

全部カミさんが釣りました。

 

以前鯛飯の炊き方をアップしたことがあると思います。

 


昨日の岩牡蠣

 

上蓋と下の殻の隙間を見つけるのが難しいのです。一気にナイフを差し込み貝柱を切ります。

開いたときまだ心臓が鼓動を打っていました。

 

岩牡蠣のオリーブオイル焼き

にんにくのみじん切りをオリーブオイルでよく炒めておきます。牡蠣を加えて火が通るまで焼きます。

トマトを加えます。最後に白ワインを振りかけて少し蒸したら出来上がりです。鮮度が良いので調味料や香料は加えません。

シンプルが良いのです。レモンを少しかけてもいいですね。

 


今日大きな瀬戸貝が届きました

 

最も大きいものは17年くらい経っています。すごいですね。貝の殻には木の年輪のような縞模様ができます。それを数えれば何歳かわかるのです。

これもナイフを差し込み貝柱を切ります。貝柱のある位置を間違えないようにしなければなりません。

これは最大の貝です。

 

美しい貝殻

 

 

貴重な海の幸 手間暇かけておいしくいただきました。

 


青い空と海

2013年08月21日 | 日記

 山へ行くと秋の気配があちこちに感じられますが、海に行くと真夏がまだどっかりと腰を下ろしています。

海ゆかばー 

今日は友達に誘われて沖家室へ行ってきました。実は、数日前に彼に会った折、私が「今年の夏はまだ岩牡蠣を食べていないなあ」ともらしたのです。それで今日は大潮だし暑くて仕事をする気にもなれないのですぐに話は決まりました。空も海も雲もとてもきれいだったので大島の青の世界をご紹介しましょう。家を出て目的の沖家室の浜に着くまでの風景を撮ってみましたので単調ですが海の写真ばかりアップします。

 

 


8月21日の周防大島の海

立岩海水浴場

 

今日は空気が澄んで遠くが良く見えます。

佐田岬の向こうは太平洋につながっています。

 

日本アワサンゴがたくさん生息している地家室の海 昨年は沖に出ている岩の周りを潜って日本アワサンゴをしっかり見てきました。

いいショットでしょう。

 

目的の沖家室大橋が見えてきました。

高いところを通る道路から海を見下ろすと透明度の高いことがよくわかります。海面にクラゲが浮いているのもよく見えます。

 

沖家室大橋の欄干にカモメがたくさんとまっていました。車のことは全く気にしません。

ウミネコのようです。

飛びたくはなかったようですが私が飛ぶところを撮りたかったのでちょっとだけ飛んでもらいました。

 

目的地の海岸に付きました。

ここにいるのはみんな鳶です。

海の向こうのすごい積乱雲は四国山地にかかっているものです。

 

これからこの海に潜ります。

海中の景色はまた格別です。

このきれいな海は沢山の海の幸を育みます。

 


安下庄の花火大会 2013年

2013年08月19日 | 日記

 お盆は過ぎたというのにいつまで続くのでしょうこの暑さ。

暑さに耐えかねて今日は初めて海へ行って泳ぎました。「今は もう秋ー 誰も いない海  」

本当に砂浜にはだーれもいなくてプライベートビーチみたいでした。今日は月曜日だしみんな町に帰ってしまったのでしょうか。

立ち泳ぎをして足で海底の砂を巻き上げてやるとベラや大きなチヌがいっぱい寄ってきて餌を探す様は見てて楽しいです。また、泳ぎながらちらっと横を見ると何かが一緒に泳いでいます。確か他に人はいなかったはずだと思い顔をあげてみても誰もいません。もう一度水中から横を見るとそれはボラの群れでした。しばらくその群れを追いかけて泳ぎましたが奴らの方が泳ぎは達者で先に行ってしまいました。

でも今年の夏はしっかり照りこんでいるからでしょうか海の水はとても暖かく感じられました。もう数日で大潮です。昼間友達と岩牡蠣が食べたいねと話したところです。

今日は先日の花火大会のことを紹介いたします。旬が過ぎるとお蔵入りになってしまうので急いで作ってみました。いつものごとくカメラを提げて花火見物に行ったのですがふと思い立って動画を撮ってみました。先日の御田頭祭のとき音声を入れ忘れて動画を撮ったことに懲りて注意して撮りました。でも手持ちですからゆれたり外れたりで良い画像とは言えません。暗いところの撮影なのでピンとも甘かったりして・・・

そのうちにもっといいのを撮って見せます。今回はごめんなさい。


 


今日の音楽 (サガンハマさん)

 岬めぐり 倍賞千恵子

http://www.youtube.com/watch?v=seCVYaeAWr4


この歌は私もよく歌いますが倍賞千恵子さんの唄うのは初めて聞きました。いいですね  !


2013年 安下庄花火大会

 

8時少し前に港へ着くと灯篭流しは終わっていて港の中には蝋燭をともした灯篭がひしめき合っていました。

 

気のせいか年ごとに夜店の数が多くなるようです。

子供の頃にはどうしてもこれがやりたかったですよね

小さな妹がほしがったのでしょうかお兄ちゃんが選んでいるようです。やさしいね !

この暑いのに行列ができるとは・・・・・

花火がもうじき始まるので踊りの方は一時お休みでしょうか

開始時間ぎりぎりに行ったので場所は選べません。どこでもいいや空は見える。

これは面白いですね

 

続きは動画をYou Tube で見てください。

 

 http://youtu.be/-LQDg_bIegw

 

http://www.youtube.com/watch?v=-LQDg_bIegw&feature=youtu.be

 

 

お祭りは終わりみんな帰路につきました。

今年の夏はこれでお終いです。

 


雲月山のゴマシジミ

2013年08月18日 | 日記

 雲月山についてはこれで3回目になりますが今日アップするゴマシジミが目的だったのです。ゴマシジミは年一回の発生で8月の半ばが最盛期ということなので、暑さの厳しい時期ではありますが私たちの所からは最も近い生息地の雲月山ならば2時間くらいで行けるので早起きして行ってきました。狙いは当たり草原にはたくさんのゴマシジミがいてホッとしました。しかもみんなまだ磨れていなくてとてもきれいでした。思う存分ゴマシジミの生態を写真に収めることができました。特にメスが吾亦紅の蕾に産卵している場面にはあちこちで出会えて興味深く観察してきました。




今日の音楽 (らんらん)

 Sting 「Fields Of Gold 」

http://www.youtube.com/watch?v=KLVq0IAzh1A


深い草の中で「こりゃあまずった」と思いましたが進むしかありません。勇気を持って!


雲月山のゴマシジミ

 

吾亦紅の花に産卵

吾亦紅の花   ゴマシジミはこのような赤い花に産卵するのかと思っていたらごく若い蕾に卵を産み付けていました。この産み付けられた卵と蕾を持ち帰って観察したいところですがここは採集禁止となっていますので写真だけにしてあきらめました。それにゴマシジミは3齢までは吾亦紅の花を食べますが4齢以降はクシケアリの巣の中に持ち込まれてそこで蟻の卵や幼虫を食べて成長するという草食から肉食になるという変わった生態の持ち主ですから家での完全飼育は困難かもしれません。

早朝は草に止まったままであまり飛びませんでしたが、9時ごろになると盛んに飛び回り静止写真の方が難しくなってきました。

こうやって草の間を飛び回るのですが周りの環境がとても明るいので飛翔写真を撮るのも楽です。

 

たくさん撮っていると間違えてルリシジミを撮ってしまいました。

かなり磨れて鱗粉が落ちていますがこんな環境で珍しいので載せてみました。

 

ゴマシジミ♀の産卵です。

触角を下げて産卵ポーズになっていますがまだ卵は見られません。

この写真で初めて卵がお尻の所から出ているのが写っています。卵は蕾と蕾の隙間に挿しこまれるようです。産卵の写真はたくさん撮ったのですがこの時は私の目の前30cmの所で行われたのでマクロでしっかり撮りました。

 

これはオス?

 

交尾の場面は見られませんでした。オスが吾亦紅にいるメスを見つけて接近しましたがメスに拒否されました。ほとんどのメスは交尾がすんでいるのでしょう。

 

その他の蝶ではジャノメチョウが多く飛び回っていましたがそのほかの種類は少なかったようです。ヒョウモンチョウの仲間も夏眠中なのか見られませんでした。