曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

今夜は月と金星と火星がいっしょに

2017年01月31日 | 日記

今日の花

いつもは庭を一回りして花を探しますが、無い時には家の中で咲いている花で済ませます。

 


 一月が終わりましたね。長かったような短かったような・・・。でも気持ちを入れ替えて2月に向かいましょう。

一月は柑橘紹介で全てを埋めようと考えていたのにたった6日しかできませんでした。冬の間にやらないと春になると生き物たちが動き始めるのでどうしても目がそちらに向いてしまいます。二月中に柑橘紹介をもう少し続けるつもりです。

一月の花の写真もたくさん余りました。今日は少し多めにアップします。

 


月と金星と火星

今夜は西の空に馴染みのある三つの天体が揃いました。1月4日の私のブログに1月31日には西の空を見ましょうと書いた気がします。

別に面白いショーでもないのですが写真に撮ってみましたので見てください。

一番上の暗い星が火星です。まん中の明るい星が金星です。下の三日月は地球の反射光で明るく写っています。

 

天体ショーに突然飛行機が加わりました。 

飛行機は見えましたか。

 


今日の花 おまけにもう一つ

正月用に生けた薔薇がまだ健在です。


山本柑橘園の柑橘紹介-6.

2017年01月27日 | 日記

今日の花

藪椿 花の少ないこの時期に山の中や海岸の近く・道路わきなどいろんな所で咲いています。

 


 柑橘紹介はしばらくお休みしましたが、今日は「津のかがやき」をご紹介いたします。

「津のかがやき」は長崎県の口之津の試験場で開発された品種で交配の組み合わせは(清見×興津早生)の交配種に更に×アンコールを交配したものです。糖度が高くて中晩柑の中では比較的減酸の早い品種で1月に食べられるようになります。山本柑橘園では1月の末から2月に販売しています。減酸が早いと言っても食味的には酸味を感じますので酸っぱい系の好きな方にお勧めの味です。甘味があってしかも酸味も効いているので味がはっきりしています。甘さだけを追求する人には向きません。でも、山本柑橘園ではお勧めの品種です。



津のかがやき

正式な名称は「津之輝」ですがあまりにも堅苦しいので、山本柑橘園柑橘紹介をでは「津のかがやき」と呼んでいます。

果皮はそれほど滑らかではありません。

少しおへそができるものもあります。

硬そうですが剥皮は難しくはありません。

種は少ないです。


糖度計を覗いてみましょう

糖度15度で味の濃いみかんです。


薄寒桜がお嫁入り

2017年01月26日 | 日記

今日の花

薄寒桜は寒桜の中でも開花は早いです。近くの道路わきに植えたものは3分咲きくらいに咲いています。

この薄寒桜は明治時代にアメリカのワシントンとニューヨークへ桜の苗を送った時に作られた1万本もの桜の木が1本だけ静岡の興津に残されていたものです。興津の薄寒桜と言って有名です。その記念すべき桜の枝から作った苗木です。

 


 今年も薄寒桜のもらい手がありました。

5mほどに成長した苗木3本が秋穂の方へもらわれて行きました。景色の良い山の上に200本余りの桜と一緒に植えられるそうです。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

 Alexandre Tansman - Variations on a Theme by Scriabin (performed by Karmen Stendler) 

久し振りでギター曲ですね。「アレクサンドル タンスマンのスクリャービンの主題による変奏曲」曲の解説をすると長くなるので止めます。とにかく聴きましょう。

演奏者のカルメンさんについてもよく知らないのですが、彼女がyou tubeにアップしている曲が見つかりましたのでついでに二つほど紹介しましょう。ギター好きの友達がいますので・・・

https://www.youtube.com/watch?v=szZjdpBU87U&feature=autoshare  セルジオ アサッドの曲

https://www.youtube.com/watch?v=x_FfURYuVXk   ホアキン ロドリーゴの曲です。


薄寒桜の掘り取り

 

 

元気でね !  100年後も立派な花を咲かせてみんなを楽しませておくれ。

 

我が家の畑には薄寒桜の妹がまだまだいますので、欲しい方はどうぞ。


カモメの飛んだ日

2017年01月23日 | 日記

今日の海

練習船が停泊しています

 


 この冬一番の冷え込みです。最高気温4.3℃で雪が少し舞いました。今の時期には蝶がいないので、なんとなく鳥にカメラを向けてしまいます。カモメたちも寒いのかみんな波止の上で丸まっていました。それでも何羽かはサービスに飛んでくれました。ありがとうカモメ君。

 


カモメを見る人

 

くつろぐカモメたち

飛ぶかもめ

 

 

 

カモメに飽きた人

 

 


雪を見に行きました。

2017年01月19日 | 日記

今日の花

椿 昨年の春我が家の庭に移植した椿です。

 


 先日の寒波で各地でかなりの積雪があったようです。大島はめったに雪の降らないところで今回も積雪はありませんでした。そういえば長いこと雪景色というものを見たことがないなあと思い、雪見に出かけてきました。一番近いところで錦川の上流の島根県と広島県の県境あたりまで行けば雪はあるだろうと見当をつけて出かけました。片道100㎞はあります。

国道2号線から187号線に入り錦川沿いに北へ向かって行きます。行けども行けども雪はありません。降雪があってから3日経っていますのでもう融けてしまったのかと心配になりました。道の駅を過ぎた所あたりから道路の側に雪が見え始め雪景色に出会えることができました。187号線から434号線に入り宇佐の郷を目指します。路面に雪がなければ冠高原まで登って広島県側に下るつもりでした。

宇佐の郷に入ると少しは雪国らしくなってきました。雪はかなり融けていて残雪は15~20㎝程度でしょうか。それでも久々の雪景色なのでそれなりに堪能しました。

 


今日の音楽 (らんらんさんより)

Jadranka Stojakovic - SVE SMO MOGLI MI

 

ヤドランカ ストヤコヴィッチさんの歌、歌詞を見て一瞬何処の国の言葉かわからない。ヤドランカさんてどこの人???  ユーゴスラヴィアの方なんですね。昨年の5月に亡くなってます。やさしい声ですね。


道路の側に雪が見え始めました

雪を見るとすぐに踏んでみたくなりますね。

 

奥に入って行くほど雪も多くなってきます。

 

宇佐の郷に入りました。

 

雪道には足跡が付いていました。

野兎が多いようです。右側の足跡は何でしょう。キツネかな?

人間の足跡も。

 

上を中国自動車道が走っています。

上り坂がきつくなるし路面の雪が残っています。これくらいなら走れると思いますが雪道など走ったことの無い身ですから、上りは良いとして下りは少し怖いかなと思い冠高原まで行くのはやめて引き返しました。

 

 

昇るほどに路面は雪です。

 

 

宇佐の郷の雪景色

 

雪に別れを告げて帰路に

 

雪見はやはり新雪のときに行きたいですね。


山本柑橘園の柑橘紹介ー5. 西南のひかり

2017年01月09日 | 日記

今日の虫

カバマダラ

 

アサギマダラ

越冬幼虫が飼育小屋で育っています。

 


 「西南のひかり」は(アンコール×興津早生)No.21に「陽香」を交雑して育成した早生系のミカンです。年内に成熟し、剥皮容易でじょうのう膜が薄く、少核性で食べやすいうえ、果肉は柔軟・多汁であり、高糖度で食味が良いのが特徴です。特に機能性成分であるβ-クリプトキサンチンを高濃度含有します。

と言う説明は農研機構の解説です。確かに見た目はみかんに似ていて温州みかんとの区別がしにくい柑橘です。みかんよりやや大きめで香りがあるのが特徴です。糖度もみかんより高めで12度から14度くらいで酸が低いので甘く感じられます。12月から食べられるのが良いですね。将来みかんにとって代わることができるでしょうか。



みかんの仲間 西南のひかり



さあ西南のひかりを食べてみましょう

皮をむくのはとても容易です。みかんの中袋の数は10個くらいですがこのみかんは12個くらいのものが多いです。

さじょうはとてもやわらかくてみかんに近いです。


お客様の反応は良いようです。今年はもう売り切れました。



山本柑橘園の柑橘紹介ー4. クレメンティン

2017年01月08日 | 日記

今日の空と海

冬型の気圧配置も少し緩んできたようです。

 


 4日目は何にしようかと迷っていましたが、今美味しいものが良いと思いクレメンティン ド ヌーレスにしました。以前ヨーロッパへ行ったとき食べて美味しいと感じたので我が家でも作ることにしました。でも、日本ではこのヨーロッパのみかんは知名度が低くてお客さんにいちいち説明しなければ買ってもらえません。馴染みのないものは誰しもなかなか手を出しませんよね。

クレメンティンは香りがあるので消費者の方の中にはオレンジだと思って要る方もありますがれっきとしたみかんの仲間です。みかんと同様に皮が剥きやすくて房ごと食べられます。日本の早生みかんに比べると袋は少し硬いのですが青島温州など普通みかんに比べると柔らかく感じられます。温州みかんは香りが少なくて癖がない分だけ日本の消費者には大いに受け入れられていますが、ヨーロッパではみかん同志を比べると香りの強いクレメンティンの方が好まれるようです。日本でもクレメンティンの良さと知名度が上がればもっとよく売れるようになると思います。私はクレメンティンの味と香りは好きです。

クレメンティンはアルジェリアで地中海マンダリンに何かが自然交配して生まれたのではないかと推測されています。それを見つけて広めたのがクレメント神父さんでその名を取ってクレメンティンと呼ばれるようになったそうです。地中海で広く栽培されているので元の品種からたくさんの変異ができていますがその中でスペインのヌーレス村で見つかった種の少ないクレメンティンが広く作られるようになりました。我が家で作っているクレメンティンもその系統です。クレメンティンだけで単作すると種がほとんどないのですが近くに花粉を持つ品種があると交配して種が入ります。

 


クレメンティン ド ヌーレス

 

12月初めではまだ少し青みが残ります。下の写真は1月初めです。完熟ですね。

完全に熟するのはみかんより少し遅いようです。熟すと糖度は13度以上で香りもよくなります。酸が低いのでまろやかな甘さです。

 


クレメンティンを食べてみましょう。

 

まず大きめのみかんを食べてみましょう

房の中に種があるのが見えます。

次に小さめの実をむいでみました。

種はありません。房がとってもきれいです。

房を口の中に放り込んだ時にも香りを感じます。さじょうの柔らかさはみかん並みでしょうか。

やはり種の無いのが良いですね。フランスのお店で見るとみかんのSサイズの実が一番高く売っていました。

糖度は13.2度で甘いです。

左の小さめの実には種がありません。右の大き目の実には種が14粒もありました。ミツバチさんが花粉を持って来たのでしょうね。

 

 

 

 


クレメンティン ド ヌーレス


山本柑橘園の柑橘紹介ー3. ユーポン

2017年01月07日 | 日記

今日の空

冬の景色です。太陽が低くて陽射しが海に反射します。

 


 今日、紹介する柑橘はユーポンと言います。聴きなれない名前でしょう。私が勝手に名前を付けて販売しています。品種名は大島1号と言ってこの柑橘を開発した大島柑橘試験場での通し番号の様なもので名前として面白くないので我が家ではユーポンと呼んでいます。正式な品種名ではありません。30年余り前に私が柑橘の育種を始めたときに試験場の研究員である友人が交配して作ったものです。育種親はイヨカンにポンカンを交配したものです。イヨカンの子供は品質的に優れたものが出ませんがこの大島1号はなかなか良い所があります。イヨカンの香りを持っていて肉質はジューシーでポンカンの雰囲気を持っています。糖度はそれほど高くありませんがとても上品な甘さです。欠点は種が入ることです。最近の優れた柑橘は種の無いものが多くこのユーポンも無核だったらメジャーになれたかもしれません。

 


畑のユーポン

 

オレンジ色と緑の対比がきれいでしょう。まさに柑橘の美しさです。

このくらいの大きさです。

収穫されたばかりのユーポン

 

1月になって収穫しますが鳥の被害も大きいです。この食べ方はヒヨドリとメジロです。美味しいものは見逃しません。

 


 ユーポンを食べてみましょう。

食べごろは1月~3月です。

皮をむくのは容易です。

中袋は柔らかくて癖もないので食べられます。

肉質はやや柔らかくとてもジューシーです。はるみのぶつぶつ感と比べるととろけるように柔らかいです。

糖度を計ってみましょう

12度弱で今年は少し低めですが酸味が柔らかくて食べやすい味です。

 

きれいに食べてしまいました。この種が無かったら優れた柑橘ですが惜しいですね。

 


山本柑橘園の柑橘紹介ー2. はるみ

2017年01月06日 | 日記

今日の柑橘

はるみ

 


 今日は柑橘「はるみ」の紹介をします。全国での生産量が正確な数字は分かりませんがおそらく6000トンくらいあると思います。お店で普通に買うことのできる柑橘としてご存知の方も多いと思います。静岡県の興津にある国の柑橘研究所で作られ1999年に登録された品種でまだ歴史は浅い品種です。両親はポンカンと清見で皆様よく御存じのデコポンと同じ親の組み合わせです。デコポンとは兄弟になりますが似ていませんね。大きさは200gくらいでみかんよりはかなり大きい柑橘です。食べごろは2月~3月ですが4月にはいっても美味しいです。果皮は剥きやすく、中袋も柔らかく、しかも種はほとんどないのでとても食べやすい柑橘です。春先に美味しく食べられてお母さんの清見の見の字をもらって「春見」と名付けられたそうです。私の好きな柑橘の一つです。

 


はるみ (清見×ポンカンF2432)

 

はるみと兄弟のデコポン(品種名ー不知火)

とても剥きやすい

種はたまに入りますがほとんどありません。

さじょうが丸くてツブツブしている。ジューシーだが手がべとべとしない。

 

あなたも「はるみ」はお好きですか? それともデコポン派ですか。


山本柑橘園の柑橘紹介ー1. チャンドラ ポメロ

2017年01月05日 | 日記

今日の柑橘

チャンドラポメロの樹になっている様子

 


 1月3日、今年の正月は穏やかな天気に恵まれました。みかん畑を見て回りましたが12月まで大暴れしていたイノシシたちは山へ帰って行ったのか気配がなくなりました。彼らにとってこれからしばらくは筍がありますから食べ物に困りません。すでに竹藪では掘り返した跡が見られます。また葛の根っこも今頃栄養たっぷりで良い食べ物です。でも油断はできません。みかんの収穫は終りましたがいろんな中晩柑がこれから美味しくなってきます。中晩柑が美味しくなったころにはまたみかん畑に出入りするようになります。

イノシシがひと段落するとこれからは空からの攻撃に対処しなければなりません。今年はメジロやヒヨドリなどの冬鳥がやや少なめですがみかん畑に果実が少なくなったので残っている畑に集中するようになります。一日に食べる量はイノシシに比べるとほんの僅かですがみかんにみんな傷つけてゆきますので被害は結構大きいのです。イノシシからみかんを守るのは2次元的ですが鳥からみかんを守るのは3次元ですからさらに面倒です。

10月の極早生みかん、11月から始まる早生みかん、12月になると販売される普通みかんや年明けの晩生みかんなど、みかんの販売時期はとても長いです。でも、柑橘類の多くが熟して食べごろとなるのはこれからです。みかん以外の柑橘類をしばらくご紹介しましょう。世界中の柑橘類はすごくたくさんの種類がありますし、新しい品種が次々と生み出されているのが現状です。その中から私が栽培しているものと今注目の品種をご紹介します。私の偏見と趣味のため品種に偏りが出ますがご勘弁を。

正月三日には文旦を食べましたのでまず文旦から始めます。昔から私は文旦類は柑橘の中では品質の劣るものと言う偏見を持っていましてまったく食べませんでした。ところが最近食べるようになったのです。すごくおいしいとは思いませんがなぜか病み付きになる味です。今日はその文旦の一つチャンドラ ポメロを紹介します。

 


Chandler Pummelo (チャンドラ ポメロ)

 チャンドラポメロはタイで生まれた文旦の一品種で無酸文旦にグレープフルーツをかけ合せたものです。大きさは1.5㎏~2㎏にもなり大き目の文旦です。肉質はジューシーで赤みを帯びています。種は少ないものもありますが受粉したものはたくさん入ります。果皮は厚くてナイフで切り目を入れないと剥き辛いです。今の時期には甘みはまだ多くありませんが酸が少ないので十分食べられます。美味しいかどうかは人によって好みが違うので何とも言えません。

まずは食べてみましょう。小ぶりな実で約1㎏でした。

果肉はこんなフカフカの容器に大事に大事に入っています。

 

半分剥きました。

一房をきれいに分けるとこうなります。

 

種、中袋、皮とでこれだけのごみが出ます。

果肉と食べないゴミとに分けました。重さで見るとちょうど半々です。果肉だけで約500gもあり一人で一度には食べられませんでした。残りはガラスのボールに入れてテーブルの上に置いておくといつの間にか無くなっていました。

 

見た目にきれいですね。