曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

大分で見つかったマーキングのアサギマダラ

2011年10月29日 | 日記

 大分の由布川渓谷の公園でフジバカマにて吸蜜していた私の書いたマーキング付きのアサギマダラの写真を送っていただきました。公表することを承諾していただくことができましたので皆様にご覧にいれます。

 

 

他のアサギマダラ5・6頭と一緒にフジバカマに付いて吸蜜していたそうです。この写真撮影からもう5日経っているので今頃はもう鹿児島あたりにいるかもしれませんね。

 


 

この度のアサギマダラのマーキング調査に付いてまとめてみました。 

 アサギマダラは季節によってなぜ旅をするのか・何時何処を通って何処へ行くのか・このようななぞはまだ完全に解明されたわけではありません。私たち「山口むしの会」では毎年下関を中心にアサギマダラを捕獲してマーキングして放す調査を続けてきました。今年も10月16日に下関周辺で行われましたが数が少なく成果が期待できなかったということです。翌17日岩国の会員の方と私と二人で下関と反対の東部にある大島でもマーキング調査をやってみようということになり17日に20頭のアサギマダラを捕獲し私の自宅(安下庄)から放ちました。その後も一週間ほどマーキングを続けて50頭あまりのアサギマダラにマーキングをして放ちました。
その間18日には我が家の庭で別のマーキングアサギマダラを見つけることができたのです。書かれた文字を大阪の市立博物館で行われているアサギマダラのマーキングのホームページに問い合わせたところ富山市から飛来したアサギマダラと判明しました。向こうで放ったのは9月10日頃との事だったので38日間で直線距離約540kmを経て安下庄まで飛来したことになります。私は10年くらいアサギマダラの観察をしていますがマーキング蝶を見つけたのは今回が初めてです。
その後27日には、大分の由布川渓谷内の公園にあるフジバカマの花に集まっているアサギマダラの群れの中に私の書いたマーキンク蝶を見つけて写真に撮ったという方からメールの知らせが入りました。私にとっては初めてのマーキング調査でこんなに早く成果が出たことは本当に驚きでもあり、よい人に見つけていただいてラッキーの一言に尽きます。見つけた方は北九州市在住の山田さんという方で由布川渓谷へ写真撮影旅行に行かれた折の事だそうです。家に帰られて蝶に書かれた文字をインターネットで検索されたらしく運良く私のところが判明し連絡を下さったそうです。本当にありがたいことでした。


裏日本側のアサギマダラのは鳥取・島根・下関・福岡ルートが一般的と思われていましたが今回の富山からの飛来した蝶のことで瀬戸内ルートもあることが判明しました。大島は瀬戸内ルートの中継地としての重要性がある場所と考えられています。私どもの放ったアサギマダラは島伝いに海を渡り大分県に向かったようです。19日にはなった蝶が24日には由布川渓谷にいたことは直線距離130km余りを5日間で移動したことになります。

 

このような調査は沢山の人からのデータが集められて初めて効果を発揮することができるものです。研究者やマニアだけでなく一般の人にもマーキング調査のことをよく知って関心を持っていただきより多くの人からのデータが集まることを願いたいものです。先日新聞に函館でマーキングされたアサギマダラが1200kmの距離を飛んで下関で見つかったことが報道されていました。このような報道で多くの方にマーキングのことを知ってもらうといいですね。このブログをご覧になっている方もアサギマダラを見かけたら是非字が書いてあるかどうかを注意してみて下さい。見つけたらそのままにしないで発信元かむしの会などに連絡していていただきたいです。私のところへ知らせてくださったらまたみかん一箱?が届くかもしれませんよ。

 

 

HOT  NEWS 

10/30  14:15  只今新しい情報が入りました。富山からの蝶349番は正確には8月29日に富山市有峰で放たれたことが分かりました。

 



10月30日 今夜9時からNHKスペシャルでヒマラヤの秘境ブータンでの調査隊のことが放映されるそうです。私はもう録画予約をしました。

ネパールのお花畑の青いケシとか、8000m級の峰をこえてゆくアネハヅルの群れとか、ブータンの幻の大蝶とか、なんだか夢みたいなことがまだヒマラヤにはあるのですね。一度行ってみたいものです。

 

 

 


 

昨日と今日は天気もすぐれず庭に来たアサギマダラは1頭だけでした。渡りのシーズンも終わりが近いのかもしれません。

先日10月11日、孵化して卵から出てくる小さなアサギマダラの幼虫を紹介しましたが、今日現在終齢になって近々蛹化すると思います。蝶になるのは11月の半ばでしょうが南へ一緒に旅立つことができるでしょうか。

 


 

まだまだアサギマダラの写真


 

 

( 明るさが足りず絞りきれませんでした。多少ピンボケですがアサギマダラがどんなふうに飛び回るか皆さんに知っていただけるかと載せてみました)

 

 


蝶調おじさんの蝶々捕り

 

マーキングのための捕獲

 

 


BIG NEWS マーキングのアサギマダラ九州で見つかる

2011年10月27日 | 日記

 今朝、大分で私のマーキングしたアサギマダラを見つけて写真に撮った方からメールがありました。

10月19日に放ったアサギマダラが5日後の10月24日に大分の由布川渓谷で見つけられたそうです。

感激です。

 

詳しいことは後日報告します。

 

ブータンシボリアゲハが80年ぶりに見つかったそうですが絶滅でなくて本当によかったです。しっかり保護しないと密漁者の餌食になるかもしれません。人間って本当に困った動物ですからね。
我が家のビッグニュースはこのニュースに比べるととてもビッグとは言えませんが私にとっては今年の最重要事件でした。

 


海からの風に乗る アサギマダラ


 

 

 

今日は少し肌寒い朝でしたが、よく晴れ渡りアサギマダラも沢山やって来ました。今日は少し趣向を変えて海を背景にアサギマダラを撮ってみようと安下庄湾が写るように角度を取って写してみました。天気はよいしアサギマダラは全く私のことを気にしないしで広角レンズを使って蝶のすぐそばで撮りました。こんなに側で楽に撮れることはめったにないチャンスなのでついつい500枚以上撮ってしまいました。整理するのが大変。

 

 


 

10月の太陽はもう低くて海はその光を反射して光り輝いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この一枚はうまくみかんの木の側で撮ることができました。後ろの枝にみかんがたわわに成っているともっとよかったのですが・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よく飽きもせず同じような写真ばかり撮ってとみなさん呆れてしまっていると思いますが、蝶バカは30分でも1時間でもじっと蝶を眺めて過ごすことができるのです。この日は小春日和というには時期が早いかもしれませんがよく晴れていて寒くもなくまた暑くもなく草の上に寝転んでカメラを覗きながら蝶の舞うのを楽しむには最適の日でした。フジバカマの側で私が寝っ転がっていることを蝶たちは全く気にもせず時々場所を変えながら吸蜜に余念がありませんでした。

 

 

 

 

 

 


アサギマダラ100選 3

2011年10月24日 | 日記

 今日も穏やかなよい天気で沢山のアサギマダラが庭に来ていて、その中には昨日マーキングした蝶の居残りが1頭混じっていました。それに加えて昨日羽化した飼育のツマグロヒョウモン♂を外に放って生まれたばかりのツマグロヒョウモンとアサギマダラを一緒に撮影することができました。

この調子だとまだしばらくはアサギマダラの来訪が続きそうです。

 

 


 

アサギマダラのつづき

 

とてもきれいな個体

光線の加減で浅葱色がとてもきれいです。

 

 

アサギマダラのマーキング

 

 

 

 

 

 

 


アサギマダラ100選 2

2011年10月23日 | 日記

 昨日の続きですが、今日はとても興味深いことが分かりましたのでご報告します。

先日10月18日に、我が家の庭のフジバカマにてマーキング(蝶の翅に文字を書いて放す調査方法)のあるアサギマダラを見つけました。私が蝶に興味を持つようになって10年くらいですがマーキングのある蝶を見つけたのは初めてです。すぐに捕獲しなくてはと思い補虫網を取りに駆けつけ逃がさないように慎重に捕獲しました。記録のためすぐに写真を取り再度放しました。マーキング蝶を見つけたことで興奮していたのでしょう自然にとまっている所の撮影をするのを忘れ再マーキングもしないで放してしまいました。


次はこの蝶がどこからやって来たのか調べなければなりません。書いてあった文字は「TSN」「349」の文字で書いた日付はありませんでした。大阪のマーキングのことで有名なホームページの書き込み欄に書いて問い合わせたところ返事があり「TSN」の記号は富山市で9月の10日頃書かれて放された模様です。現在のところマーキングされた正確な日時は分かりませんが、富山市から周防大島まで38日くらいかかってやって来たことになります。安下庄から富山市までの距離は地図の上で直線に測ると約540km位ですが実際にこの蝶が飛んだ距離は少なく見積もっても直線の1.5倍はあるのではないでしょうか。1.5倍として810kmですがそれを38日で割ると1日当たり平均21.3kmも移動していることになります。すごいことが証明されたことになります。


今年は私も師匠と一緒に山口むしの会の会員としてマーキングをやっています。今日までに約50頭のアサギマダラにマーキングをして放しました。九州か沖縄の人に見つけて頂けるとよいのですが、無事に南国まで飛んでいってほしいものです。

 

 


 

アサギマダラ 100選

10月18日に見つけたマーキングのあるアサギマダラ

富山市からやって来たアサギマダラ♂  翅の痛みはほとんどありませんでした。

今頃は何処まで行っているやら?

 

 

しばらく雌ばかり載せてみましょう。

 

 

 

ヒヨドリ花にやって来た アサギマダラ♂

 

 

 

我が家で飼育したアサギマダラ 

 


今年のアサギマダラ100選

2011年10月22日 | 日記

今日の花

 

 


 

 ここの所、蝶の数も種類もめっきり減って来ました。そのせいか最近はカメラを持たずに出かける日も多くなり新しいフィールドの蝶の写真があまりなくなって来ました。

ただアサギマダラだけは家のまわりでもみかん畑でも相変わらずたくさん飛んでいます。このブログの中にはアサギマダラ特集はしょっちゅうやっているので珍しいものはありませんが何回かに分けてこの秋の写真100選を載せますので暇つぶしにでもご覧になって下さい。

 

 


 

今年のアサギマダラ

テーマも順序もありません。フォルダから拾い出した順番のままです。何時か暇があったら整理しなおすといいなとは思っていますが、多分やらないと思います。

 

このフジバカマ一株に8頭いましたがアングルに5頭しか入りませんでした。

 

青空をバックに飛ぶアサギマダラは素敵ですがなかなか撮らせてくれません。

 

一網で8頭は大漁でしょう。

フジバカマで吸蜜する雄。後ろ羽の下の方に黒い斑紋があります。

これはマーキング調査のためであって、佃煮を作るつもりではありません。

久しぶりの雌です。雌はよくアザミの花にもやって来ます。

我が家の庭にアザミを植えてみたのですが雌はやって来ません。雄は庭のアザミには興味がないようでフジバカマにばかりとまります。

この日はマーキング調査のためのアサギマダラが沢山捕獲できました。

雌には赤い後ろ羽の裏にに黒い斑紋がありません。

これは雄。表から見ても黒い斑紋の場所が分かります。

 

 

 


秋です。断崖の蝶を見に行きました

2011年10月19日 | 日記

今日の花

 

 

 

 


 

 写真のアップまで準備していたのですが酔いつぶれて寝てしまいました。

昨年同様崖の下へ行ってきました(崖の下の 酔イタンボ)。海際の磯をイシガケチョウが飛んでいました。普段イシガケチョウは山深い所で見ることが多いだけに磯にいるのはとても珍しく感じました。

飼育の最後のアオスジアゲハが羽化して飛んでゆきました。

 

 


 

イシガケチョウ


上の写真に付いて 

昔ありました「ウオーリーを探せ!」・先日新聞にありました「カダフィを探せ!」・いまここで「イシガケチョウを探せ!」 さあ目の良いあなたならすぐ見つけるでしょう。えっ! 天眼鏡がないと無理って、お若いのに。

この写真の中にちゃんと写っています。ヒント「飛んでいる後姿です。」

一番先に正解をコメントで報告して下さった方にみかん5kg一箱をお送りしましょう。(またエヌさんかな?)  2011/10/20 19:30 よりスタート

 

正解

いかがですか !  確かに石崖に溶け込んで映っているでしょう。

青筋立てて怒らないでくださいね !!!


 

 

 


 

アオスジアゲハの羽化


 

 

 


 

その他の蝶

 

 


 

鳶 それとも ハイタカ

 

 


ナガサキアゲハの卵 孵化

2011年10月16日 | 日記

今日の花

ピンクと白のシュウメイギク

 


 一昨日のブログでナガサキアゲハが産卵している所を紹介しました。そのせいであの卵はどうなったのだろうと気になったものですから、昨日の朝ナガサキアゲハが数日前に産んだ所へ行って卵の状態を調べてみました。二個あった卵のうち一つは孵化して小さな初齢幼虫になっていてもう一つは孵化直前のような色をしていました。飼育しないと一昨日書いたばかりですが、すぐにも孵化しそうな卵を見ると撮影してみたくて枝ごとまた家に持ち帰ってしまいました。

昨夜遅くに孵化の場面をまたカメラでとらえることができました。前々回のアサギマダラの孵化とあまり変わり映えはしませんがまたご紹介いたします

 


ナガサキアゲハの幼虫生まれる

 

ナガサキアゲハをご紹介します。青黒いのが雄で黒に白い模様が入っているのが雌です。

 

 

15日の朝見つけた時の状態

 

夕方の状態  卵の中で盛んに動き回っています。

 

今か今かと待っていましたが夜遅く孵化が始まりました。

 

孵化後30分ばかりで卵の殻を食べ始めました。

 

10月16日 翌日の朝です。

 

翌日のお昼頃

 


一日前に孵化した別の幼虫

 

 

夕方までは元気だったのを確認していますが、夜遅くに見ると蟻に見つかって食われてしまいました。

生まれて2日で命を落としました。

 

 

 

 


久々の ヤクシマルリシジミ

2011年10月14日 | 日記

今日の花

 


 10月になって極早生みかんの収穫が始まりました。みかんは一日一日と黄色みを増してきます。そんな畑に小さなシジミチョウが飛んでいました。大きなアゲハやタテハチョウのように遠くからでも判別できるものもありますがシジミチョウは近くまで寄ってじっと目を凝らして見ないことには何の蝶か分かりません。今日の蝶も初めはルリシジミだと思ったのですが近寄ってカメラのファインダーを覗いているうちに「ヤクシマだ」と心の中でおもわず呟いてしまいました。

今年は春からヤクシマルリシジミは大変少なくてめったに見かけませんでした。1月の寒波がこたえたのか例年に比べてとても少ないように思いました。思い返してみても何枚も撮っていない気がします。それで数日前に撮った写真ですが載せてみたいと思います。生まれたばかりなのかとてもきれいな♀でした。

 


ヤクシマルリシジミ


色づき始めたみかん

 

 


ナガサキアゲハの産卵

 

別の畑ですが目の前に突然ナガサキアゲハが現れて産卵場所を探していました。翅は破れてかなりくたびれた姿でしたが子供のために良い場所を探してあげようといろんな所を物色していました。

 

やっと程よい新芽を見つけたのでしょう、ここに卵を産む気になったようです。

産んだばかりの卵を紹介するとよかったのですが私にとってはあまり珍しくもなかったので写真は撮りませんでした。その上卵を見るとつい飼育したくなりますがナガサキアゲハは今から飼育すると羽化は来年の春になりますのでちょっと期間が長すぎます。

 


ツマグロヒョウモンの蛹化

 

 この日はツマグロヒョウモンが1匹蛹化しました。タイミング良く脱皮する所を見ました。詳しく経緯を紹介したい所ですがまた長くなりますので3枚だけにします。

 


最後に面白い蛾がみかんの木にいたので紹介しましょう。名前は分かりません。

私があまり近寄るとすすすと歩いて葉の裏に隠れます。

 

 

 

 


アサギマダラの卵 孵化・アオスジアゲハ羽化

2011年10月11日 | 日記

 ついに蝶の卵が孵化する所をカメラで捉えました。

今まで蝶の飼育で卵からの飼育はずいぶん沢山行いましたが、たいてい気付かないうちに幼虫になっていて蝶の赤ちゃんが卵から這い出して来る所をこの目で見るのは初めてのことです。なんといってもすごく小さな世界のことですから観察もとても難しいのです。これでアサギマダラに関しては成長の全行程を写真に収めることができました。

退屈かもしれませんが連続写真をご覧になって下さい。


もう一つびっくりしたことがありました。

夕方家に帰ってみるとテーブルの裏にくっついて蛹になっていたアオスジアゲハDが今日羽化していました。もうしばらく野外でアオスジアゲハを見たことはありません。したがって蛹は来年の春まで羽化することはないと確信していました。それなのにふとテーブルの裏を見ると蛹は空っぽになっているではありませんか。それであわてて成虫になったアオスジアゲハを探すと窓ガラスとカーテンの間に隠れていました。
今から外に出ても相手を探すことはできないのではなかろうかと心配です。
今年はアオスジアゲハを6匹飼育しましたがはじめのA B Cの3匹はヤドリバエにやられて死んでしまい、Dはテーブルの下で蛹化したあともよく見ると中に黒い影があるようで寄生蜂かヤドリバエに感染している可能性が高いと思っていました。それでその蛹が羽化したことは一層驚くことになったわけです。実はEは脱走して行方不明です。どこかできっと蛹になっていることと思います。それから最後のFは前に紹介したようにとてもきれいな蛹になりました。これは来年の春までゆっくり眠ることと思います。

 

 


 

アサギマダラの卵 孵化

 

朝一番の観察では卵の中は黒っぽくなっていましたが変化はありませんでした。

 

頂部の奥側の方に少し穴があいているのが見えました。

 

時々休んではカリカリやっていました。

ついに穴から顔を出しました。

よっこらしょ !    アー窮屈だった。(お目目が大きくてかわいいですね)

 

ほとんどの幼虫は生まれてすぐに自分の入っていた卵の殻を食べます。

アサギマダラはキジョランの葉を丸くリング状にかじってからその中を食べ始めます。

 

 

みかん畑のアサギマダラ

 

 

 

 


 

アオスジアゲハの羽化

 

 

 

 

 

 


アサギマダラ第一陣 来る !

2011年10月09日 | 日記

今日の花

みかん畑に季節外れの百合が咲いていました。

 


 今朝、庭のフジバカマに今年初めてのアサギマダラがやって来ました。

これは速報を出さねばなるまいともうブログを再開しています。一昨日しばらくお休みかもと書いたばかりなのに、写真を撮ると見せたくて(しろうとカメラマンの性)!!!   飼育のアサギマダラもきれいですが、やはり自然の中で生まれ育って自然に従って生きているアサギマダラ達はもっと生き生きしてきれいです。久しぶりのアサギマダラの群れを前に今日はシャッターを500回以上も切りました。今夜中には編集しきれないので、家の庭にやって来た1頭のアサギマダラとみかん畑で撮ったアサギマダラの群れの写真を10枚づつ載せてみます。残りはまたの機会に。

 


庭にやって来た今年初めてのアサギマダラ

我が家の庭にはフジバカマがたくさん植えてあります。その花を求めて沢山のアサギマダラがやって来ますが、多いときには玄関の前を10数頭の蝶が舞って歩くともう突き当たりそうです。

 

 

 


みかん畑のアサギマダラの群れ

何処からやって来たのでしょうか? 旅をすることでよく知られたアサギマダラは毎年この頃に私の家の庭や山に沢山やって来ます。そして11月の半ばにはほとんど見かけなくなります。もっともっと南の暖かい所で冬を越すために南下するのでしょう。親たちは南へ飛んでゆきますがここに滞在中に沢山の卵を産んでゆきます。その卵は秋のうちに孵化して2齢幼虫になってそのまま寒い冬を越します。そして春暖かくなると幼虫はまた餌を食べ始め5月ごろに親になります。その成虫はしばらくの間は里でも見かけることができますが夏になると何処ともなく姿を消します。北国を目指して旅するのもたぶんいることでしょう。暑さを避けるために島の最も高い嘉納山の山頂付近で夏を過ごす蝶もいるようです。アサギマダラはこのようにとても広い生活域を持っています。

これからまだまだ数を増してくると思いますのでみなさんよく注意をしてみて下さい。アサギマダラがふわふわと皆さんの前に現れるかもしれません。