医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

決めぜりふ

2024-09-30 04:43:33 | 薬局
真綿が締まる音が聞こえだしてきたように思う。

中小薬局の小さな悲鳴が聞こえてくるような気がしている。
どうだろうか?
何だか経営が厳しいように感じないか。

今月は「未妥結減算」の締め月である。
価格交渉は思うようにいかず暗礁に乗り上げたまま曖昧なうちに決まっている。
その結果は薬価差益の静かなる圧縮傾向にあり、毎年の薬価改定により改善の見込みはない。
さらに、毎年改定による在庫差損は計算すると意外にも大きい。
そして、不動在庫や期限切れなどの廃棄が増えている。

調剤報酬改定がボディブローのように襲い掛かる。
国の薬局に期待している方向に舵を取れば何とかなるが、言い訳ばかりでは引き下げの波に飲み込まれつつある。
「調剤基本料」の集中率には注意が必要だ。
「後発医薬品調剤体制加算」がいつまでもあると思ってはいけない。
「地域支援体制加算」は国が誘導したい要件をぶつけてくる。
その他にも「対物業務から対人業務へ」はこれからも続く。
勇気をもって調剤業務の大幅な見直しを図ってはどうか。

諸物価の引き上げも大きく響く。
電気代が引き上げになり、水道代も大幅な見直しが入る。
調剤室内の温度管理から夏場の夜間退室時もエアコンは欠かせない。
紙などの消耗品費が知らない内に値上げになっている。
現時点で諸物価のデフレ傾向は考えられない。

追い打ちをかけるように人件費アップである。
先ずは、最低賃金の引き上げが始まる。
これが意外に大きく利益に食い込む。
賃金アップは社会保険料にも影響する。
さらに、「調剤基本料」の+3点は賃金アップと従業員は認識している。
最低賃金には調剤基本料」分の上乗せを要求される。
基本給が低いと人材の確保がままならない。

その他にもデジタル化への対応としてデジタル機器の導入がある。
補助金が出て少額に思うかもしれないが、メンテナンスは別にかかる。
メンテナンスには補助金など出ない。

そして、ジワリと浸透しているのが患者数の減少である。
ここへの分析を忘れていないだろうか。
患者を増やしているのはドラッグストアがダントツである。
限られたパイの奪い合いを考えると確実に減っている。
それすら気付いていない経営者は失格だ。

さらに最大の問題は薬剤師の確保な難しくなっているってことだ。
そして後継者の育成も出来ていない。
育成をしてこなかったからだ。
今の薬局に魅力を感じていない。

“だから言ったんじゃない” ”バカじゃない“
そんな決めぜりふを言わせて欲しくはない。

明日からは10月になる。
新たなスタートが出来そうかな?
コメント
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