医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

あかずの処方箋

2024-09-12 04:16:59 | 薬局
あかずの扉も何時かはあく時が来る。

日本薬剤師会の資料によると、今年2月の医薬分業率は82.2%となっている。
20年前の2004年の分業率は53.8%である。
たった20年の間に28.4ポイントも増えている。
単純に調剤医療費を8兆円とすると1ポイントは800億円になる。
28.4ポイントとなると2兆2,720億円てか!
この間に多くの薬局が誕生し成長がみられた。

今後どうなるのだろうか。
さすがに100%は、なくはないと思うがかなり難しい。
強制分業にでもならないと無理だ。
では、残りの17.8%の未分業はどんな医療機関だろうか。

未だにかたくなに院内調剤を続ける医療機関がある。
その大きな理由は「患者負担」である。
確かに、医薬分業になると患者負担は増える。
その代わり医療機関の負担は大幅に改善するはずだ。
調剤スタッフが要らなくなる。
調剤機器も要らない。
在庫のロスも大幅に改善される。
など、いいことずくめな気がする。

その他には何だろうか。
未だに薬価差益がうんむん言っているとは思えない。
これだけ薬価が引き下げになると在庫の損失の方が大きい。

ところが過去からの流れで大型チェーン病院などは自前の医薬品卸を持っているケースがある。
先日問題になった日大病院などはその典型かもしれない。
多くは病院関係者の天下り先として医薬品卸を持っていたりする。
いわゆる”トンネル卸”などと言われる。
そこを経由させて薬価差益を抜いて関連医療機関に卸す。
この仕組みは病院の診療報酬が高く、薬価差益も多い時の夢物語だ。

今では薬価差益も少なくなり、トンネルさせるほどのうま味はない。
それと薬剤師の確保が難しくなっている。
特に、離島やへき地などには薬剤師の確保が困難となっている。
そんなことから”あかずの門”もそろそろあきそうな気配を感じている。
実際にどことは言わないが、ある地域の病院が全面分業に踏み切るとの情報が入ってきた。

さて、そんな大型チェーン病院とはどこだろうか。
その敷地内には魅力がないが、門前だとちょっと魅力を感じさせる。
無謀にも敷地内に突入されると門前は干される。
敷地内も干される可能性が高い。
敷地内の診療所併設薬局だと、今のところ安全地帯のような気がするが、それも塀の上を渡るようなものだ。

あかずの扉はどうなるのか。
特集な病院グループで構成して連なるって感じかな。
コメント
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