現代に置き換えて書かれた短編集。
全ての作品が京都を背景としていて、
学生が主人公です。
登場人物はリンクがなされていて、
斎藤秀太郎が、
ちょこちょこ登場します。
詭弁論部も出てきます。
原作は「走れメロス」「藪の中」位しか
憶えていませんが、
他の作品も原作に興味がわきます。
☆『走れメロス』(太宰治)
『夜は短し歩けよ乙女』を、
読んだ直後だったので愉快です。
逆転発想の面白さ、
思わず吹き出してしまいます。
これは楽しめます。
☆『山月記』(中島敦)
斎藤秀太郎の
不思議なキャラクターに、
おかしさがあります。
☆『藪の中』(芥川龍之介)
原作同様な物語りの進行。
☆『桜の森の満開の下』(坂口安吾)
哲学の道の桜並木。
春に同じ所を歩きたい気分にさせます。
ひんやりとした風を感じます。
☆『百物語』(森鴎外)
ちょっぴり、
うす気味悪い。
蒸し暑い~。
一編一編バラエティーに富んだ物語。
それらを集めた贅沢な作品集でした。