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新しいビール

 日曜日、酒販店へビールを買いに行ったら、いつもと違う一番搾りの箱が積み上げられていた。そのすぐ横に今までの箱も置いてあり、どう違うのかが解らなかったので、近くにいた店員さんに尋ねてみたら、「こちらが新製品です」と少し白っぽい方を指差して説明し始めた。「麦芽が100%になりましたので、今までのものよりもおいしくなりましたよ」「じゃあ、古いほうは売れ残りってことで、安くなるの?」と聞いてみたら、「いえ、仕入れ値が同じなので変わりません」と答えたので、「なんだ・・」とがっかりしてしまった。だが、やはり新しい方を買って味を確かめるべきだろうと思って、1箱買って飲んでみた。


 右が新製品だが、缶の一番正面に「麦芽100%」と誇らしげに書いてある。これが「売り」なんだから当然だが、麦芽100%がどれだけおいしいものやら私には見当もつかない。試しに今までのものと、成分を比べてみることにした。
  (旧)麦芽・ホップ・米・コーン・スターチ
  (新)麦芽・ホップ
確かに違う。だが、驚いたのは、アルコール分が5.5%から5%に減っていることだ。これだといい気持ちに酔っ払うには、今までよりもたくさん飲まなけりゃいけないってこと?・・などとバカげたことを思ってしったが、アルコール分が下がったのは成分が変わったからなのだろうか? そこで、缶に書いてあった100ml当たりの栄養成分を見てみると、新製品は旧製品と比べて、エネルギーが44kcal→41kcal、糖質が3.1g→2.7g とそれぞれ減っている。アルコール分と栄養成分が減る、というのは飲む人の体のことを考えてのことなのかどうかよく分からないが、飲みやすくなればそれだけ余分に飲んでしまいそうだから、結局は同じことになるんじゃないかな、などと製作者の意図などまるで関係なしに思ってしまった。とにかくおいしいかどうかが問題だ。
 と言うわけで飲んでみた。飲んだ瞬間は今までのものと大差はないような気がした。だが、飲み込んでしばらくすると違いが分かった。後味が苦い、同じ麦芽100%のヱビスビールを飲んだときのものとよく似ている。ふ~~ん、そうかあ・・・。
 どちらがおいしいかと言われたら、今までのほうがおいしいと思う。「ビール本来の味」に近いのはきっと新しい方なのだろうが、そんな小難しいことは私にはどうでもいい。ちょっと味が落ちたように思えて残念な気がしたが、それも一時のことで、飲み慣れれば徐々においしさが増してくるのかもしれない。期待しよう!
 
 そう言えば、ヱビスビールにも期間限定発売の新作が出たばかりだ。「シルクヱビス」。
 
         
 「絹のようななめらかな口当り。上品な味わいのヱビス」というキャッチフレーズに心惹かれるが、実はこちらの方を新しい一番搾りよりも先に飲んだ。グラスに注げばよかった、と後から後悔したほど柔らかな泡に包まれていて、それが口の中で広がる感触がいい。ヱビスビール独特の苦味は感じられず、後味がすっきりとしてとても飲みやすいビールだと思った。私が今まで飲んだヱビスビールの中では、一番おいしい。「小麦麦芽を一部使用することできめ細かい泡、絹のようななめらかな口当りを実現」したという触れ込みだが、確かにその通りの味わいだ。これは本当においしい。

 期間限定だけに、飲める間にたくさん飲んでおきたい。

 

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