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いがわゆり蚊

 落語好きの妻が買っている「落語 昭和の名人決定版」(小学館から隔週刊)が早くも5巻まで出た。5巻までの内容は、
 
 ①三代目古今亭志ん朝(壱)「夢金」「品川心中」
 ②五代目古今亭志ん生(壱)「火焔太鼓」「替り目」「唐辛子屋政談」
 ③五代目柳家小さん(壱)「ときそば」「ちりとてちん」「宿屋の仇討」
 ④六代目三遊亭圓生(壱)「火事息子」「百川」「豊竹屋」
 ⑤三代目古今亭志ん朝(弐)「抜け雀」「厩火事」

となっている。もちろんこれら名人を簡単に紹介した冊子とともに、彼らの噺を収録したCDが付いているが、残念なことに私は一度も聞いたことがない。聞きたいな、と思ったことがないわけではないが、妻が聞かせてくれない・・。
 だが、もともと私は落語をさほど好きではない。一度聴き始めたら面白いから最後まで聴いてしまうことも多いが、20分か30分じっと聴いていなきゃならないのが面倒で、なかなか聴く気になれない。ましてやわざわざ寄席にまで出かけていく気にはとてもなれない。そんな私をまったく相手にせず、妻は一人で時々噺を聴きに出かけて行っては、「面白かった」と楽しんでいるから、それは彼女の趣味であり、私がとやかく言うことではない・・。
 私とてお笑いは好きである。ただ、落語のように長い間聴いていなくちゃいけないのが、どうも性に合わないだけで、面白いこと、笑えることは大好きだ。そんな私にとって今一番の楽しみは、毎水曜日に放送される「お笑いレッドカーペット」だ。もちろん、塾の授業で10時からの放送は見られないので録画して深夜一人で見ることになる。妻は「何が面白いの?」とバカにするが、私には面白くて仕方ない。何かの都合で放送されなかったりすると、悲しくて仕方がない。今や私の心の糧となっていると言っても過言ではないほど、私の中に大きな位置を占めている。妻には呆れられてしまうが、私をここまで熱中させている、この番組の面白さの源がどこにあるのか自分なりに考えてみた。
 「レッドカーペット」のサブタイトルに「一瞬で笑える お笑いショートスタイル」などとあるように、1分前後という短い時間でどれだけ観客を笑わせられるかが勝負であるため、前振りなしで、いきなり本ネタに入らねばならない。一分間と言えば、短いようにも思えるが、つまらないネタを見せられた時はとても長く感じる。面白くなければそれきりで、一度しか見たことのない芸人は数知れない。芸人たちにとっては、まさに真剣勝負の場であり、それを乗り越えようとする彼らの熱い気持ちが番組全体に熱気を帯びさせ、他の番組にはない「ふったぎった感覚」を味あわせてくれる。(今田耕司の軽妙な司会と審査員(?)たちによる評価も面白さを増幅しているのも忘れてはならない)
 そんなことを妻に向かって熱く語ったこともあるが、「あんなの落語のまくらにもならない」とけんもほろろに、まったく取り合ってくれない。だが、そんなことで私の「レッドカーペット」好きはいささかも揺るいだりはしない。そこで、今私が一番注目している芸人を YouTube で見つけてきたので貼っておく。「いがわゆり蚊」という26歳の女の子だ。可愛い顔をしているが、とんでもない・・。




 このチェンバル語講座のほかにも中国人ネタ・USJネタとおかしなものがいくつもあるようだ。鳥居みゆきも初めて見たときはかなりの衝撃があったが、このいがわゆり蚊のインパクトには及ばない。普段の顔とネタの顔とがまるで違う。不気味なほどだ・・。
 果たしてブレイクできるか、注目していきたい!!
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