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「ヤッターマン」

 映画「ヤッターマン」を見てきた。「タイムボカンシリーズ」の2作目として1977年から2年間放送されたアニメ「ヤッターマン」は、当時何回か見たことがあり、登場人物の悪役三人組(ドロンジョ・ボヤッキー・トンズラー)が面白く、大学生だったにもかかわらず結構楽しみにしていた。そんな私であるから、今回の映画化を知ったとき、果たしてどこまでアニメの面白さを再現できるものか、一度は見たくなった。桜井翔が主演すると聞いて、ヤッターマン1号に似た感じもするなと思ったし、ジャニーズ関係を使っておけばそれなりの観客は動員できるだろうから、映画の作り方としてはなかなか目鼻が利くな、とも思った。
 劇場に行って驚いた。子供ばかりだ・・。昨日は愛知県内の小学校は卒業式だったため、休みとなった低学年の子供たちが親と一緒にやって来たんだな、としばらく経って理解できた。大部分は「ドラえもん」を見に来たんだろう、と思いながら、「ヤッターマン」が上映される部屋に入っていったら、子供がいっぱいで少し驚いた。この映画は、昔アニメを楽しんだ大人に向けての映画とばかり思っていたので、少し意外な気がした。最近よくこの劇場で映画を見るが、こんなに子供が多いのは夏休みに見た「崖の上のポニョ」以来だから、慣れるのにしばらく時間がかかった。映画が始まる前は少しがやがやしていたが、上映が始まると皆静かに見ているようだったので、今の子供たちにも「ヤッターマン」の面白さは通じるのかな、と意外な気がした。
 と言うのも、この映画は観客が「ヤッターマン」のことをある程度知っているという前提で作ってあるとしか思えなかったからだ。確かにガンちゃん(ヤッターマン1号)とアイちゃん(2号)についてはちょっとした説明があったが、ドロンジョ一味がいったい何なのか、十分な説明がなかったので、小さな子供には状況がうまく理解できないんじゃないか?と少し心配したが、そんなことは今の子供たちにはどうでもいいのかもしれない。色んな武器を備えたマシンが戦い、ヤッターマンが華々しい活躍を見せてくれれば満足できるだろうし、当時アニメを見ていた子供たちも毎週それを楽しみにしていたはずだ。その辺りのツボはしっかり押さえてあり、今の子供だけでなく昔の子供が見ても十分楽しめる映画となっていて、実写化してよかったと思える数少ない映画だと思った。
 
 だが、私のようなオールドファンにとっては、ヤッターマンよりもドロンジョ一味の悪役ぶりの方が楽しい。

   

 「ヤッター、ヤッター、ヤッターマン」という勝利のポーズより、「スカポンタン」「全国の女子高生の皆さん・・」というセリフを聞いた方が懐かしく感じられる。ボヤッキー役の生瀬勝久、トンズラー役のケンドーコバヤシは、まるでアニメから飛び出してきたようで、まさにはまり役だ。だが、そんなに素晴らしい二人でも深田恭子のドロンジョを引き立てる役目しか果たしていない。それほど深キョンは可愛いし、きれいだ。少し前に嵐の深夜番組に、ケンコバと一緒に出演していた深キョンを見てもそんなに可愛いとは思わなかったが、ドロンジョのコスチュームをまとった彼女は最高だった・・。何故だろう?
 アイマスクからのぞく涼やかな明眸に魅せられたからだろうか、それとも桜井翔と重ねた唇の柔らかさが・・、などと年甲斐もなく熱くなってしまったが、もうこんなに可愛い深キョンを見られただけで、十分だった。

 続編は・・ないよな、たぶん。
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