Hiro君の手作りジャズライブ・京都 Blog

寺崎純(p)を中心とする京都のプレーヤーと大阪、神戸を主戦場とするジャズメンとのブッキングを、行いたいと考えています。

韋駄天ポップス・ジャズ講座・18”花:滝廉太郎”

2011年05月10日 22時32分48秒 | Weblog

さて、今回は文部省唱歌、滝廉太郎作”花”についてのコード進行を考えてみましょう。
この”春のうららの隅田川~”という出だしの歌、日本人にとっては懐かしく、素敵な歌です。
名曲ですね。4/4拍子です。
教材は以下をご覧下さい。
安田姉妹 http://www.youtube.com/watch?v=haoW9d1mt6I
合唱 http://www.youtube.com/watch?v=b-LSuIrmeBw&feature=related

A1|C|F・C|C|G| 1-4・1-1-5(ローマ数字がめんどくさいので、アラビヤ数字にします。
A2|C|F・C|G|C| 1-4・1-5-1 
B  |C|G|C6・D|G| 1-5-1・2-5
A2|C|F・C|G|C|  1-4・1-5-1 

32小節、二部形式(AABA)の曲です。Bはサビ、Bridgeです。Bの3小節目、C6はドミソ+ラという和音ですが、ドミソと考えてもかまいません。また、C6・D以外のコードは主要三和音C(tonic),F(subdominant),G(dominant)の三つのコードです。
この曲では、サビの部分で1・2-5と少し他とは違うコード進行になっているのがミソです。ここでちょっと変わった感じになりますよね。”あ~れ~!”ってな感じで、このままじゃ終われねー!!と。そこで、振り出しに戻る(実際は振り出し後半部分ですが)と言うことになります。コード進行だけを弾いてみてください。
この曲はジャズには向かないなと思っていたのですが、Youtubeで以下を見つけました。
オイゲン・キケロ http://www.youtube.com/watch?v=xpW_F_GrtNw
こんなの、元の曲の方が良いじゃないかと思う貴方、シンプルで且つ美しいというのは、確かに大きな価値があります。でも、ちょっと雰囲気が変わって、カッコエー!と思う方も。其れでは、何故、こんな演奏になるのか、簡単に解説してみましょう。

1.Intro.(前奏:曲の前に演奏する部分)及び、Interlude(間奏:曲と曲との間に演奏する部分)にはJitterbug waltzからのメロディーの引用をしています。Jitterbugとはジルバのこと。
Youtubeで聞いてみてください。
Mort Weiss and Sam Most: The Jitterbug Waltz
http://www.youtube.com/watch?v=gzoR54ChgVk
2.A1:最初の8小節、コードは以下の通りです。
  |C |Gm7(二拍)・C7(一拍)|F・F#dim|C|C |Am6|D7 |G9 |
   コード進行が随分違いますね。4和音がよく出るようになりますね。
3.4/4拍子の曲を、3/4拍子に換えています。さらに、5小節目の|C|の部分は3/4拍子を小節が同じ長さの4/4拍子で演奏されています。4拍取りというリズムです。どうするかというと、3/4拍子では付点4分音符が2コになります。これを二つに分割すると、1小節内に音符が4コ、と言うことになります。リズムにも変化を付けているのが解ります。

と言ったように、ジャズにアレンジすると、コードもリズムも複雑化します。
もう一つ、二小節目のコードはⅤminor-Ⅰとなっています。これはkey:F(ヘ長調)でⅡ-Ⅴのコードになります。こういうコードはTwo-Fiveと言われ、ジャズにおけるコードの細分化の最も一般的なやり方の一つです。今は、ツーファイブという言葉だけを覚えていただければ良いと思います。
と言うわけで、千里の道も一歩から。まずは文部省唱歌、ハワイアン、ポップス、その他、シンプルな構造の曲のコード進行を自習してみましょう。

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義援金納入のご報告 Yukariママからのご挨拶

2011年05月10日 22時32分37秒 | Weblog

前回のジャズライブ・京都は、東日本大震災のチャリティーライブとさせていただきました。義援金は、お客様の浄財と共に、Brera、Yukariママのお気持ちを含め、計5万円とさせていただきました。有り難うございます。

Brera,Yukariママからのご挨拶を掲載させていただきます。

昨日はお寒い中 チャリティージャズライブにお運び下さいまして本当にありがとうございました。
私ども、大災害には非常にショックを受け、発生以来心に重い鉛がある様な思いでおりました。
原発のトラブルもまだ解決に到らず、様々なイベントが中止や延期になる中、開催するかどうか 随分悩みましたが、開かせて頂く事にして良かったと今は感じております。 終わってから打ち上げがてらミュージシャン、スタッフに飲んで頂いた席で判明したのですが、プレーヤーのお一人は、阪神大震災でご両親を亡くされたとの事…『このライブは僕にとっては非常に意義深いものだったのです 』と涙ぐみながら述べ、来てくださった皆様に感謝の念を述べておられました。
皆様からの募金は最終的には24,232円もの額に達しました。この額にライブの売上金の一部を足し50,000円にして日本赤十字に寄付させて頂きました。
 ご参加、ご賛同いただきました皆様に感謝しますと共に、ご報告し御礼とさせていただきます。(以下略、一部改変。)
   Brera

 

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