Hiro君の手作りジャズライブ・京都 Blog

寺崎純(p)を中心とする京都のプレーヤーと大阪、神戸を主戦場とするジャズメンとのブッキングを、行いたいと考えています。

第10回手作りジャズライブ・京都レポート・寺崎純トリオ+スペシャルゲスト中西俊博

2008年07月12日 19時27分02秒 | Weblog
日本のジャズ・ポップスバイオリンのトップランナー,中西俊博氏を特別ゲストとして招聘しての寺崎純ピアノトリオ、すばらしいライブでした。メンバーは男勝りのベースを、とってもしっとりと女性らしく演奏する中村尚美嬢、京都を代表する若手ドラマー、斉藤洋平氏の面々です。
私はリハからチェックしていましたが、中西氏は、ピアノトリオのメンバーとは初対面ながら、結構細かい指示を出したりして、和気藹々の中にも厳しさを含んだ緊張感あるリハ風景。良い音楽をするのに、やはり綿密なリハは大切だなと感じ入りました。
今回のライブ、お客様が大変多く、パンクするのではないかと心配しておりました。でも、緊張感のある演奏にお客様はとてもエンジョイされていましたね。
まずはピアノトリオの演奏2曲。真剣な、中身の濃い演奏に引き続いて、中西氏の登場、最初の曲、結構激しい演奏で、会場の雰囲気は一発で決まり。お客様は昔バイオリン、ピアノをやった方、あるいは現在進行形の方、多かったその一方で、生のバイオリンを余り聞いたことのない方も大勢。でも、この一曲でノックアウトされてしまいましたね。凄いインパクトを与えた様です。真剣に聴き入るお客様を見て、ドリンク配布の遅れもどこへやら。すばらしいライブシーンの連続です。
それにしても、一流のプレーヤーは流石です。1曲目で聴衆のハートを掴んでしまう。凄い。中西氏に答えるピアノトリオ、このメンバーは手作りライブで形成されてきたものですが、まとまりのある良い演奏でのコラボ。とても中西氏との最初のライブとは信じられません。
この会場には、バイオリン、その他、ストリングス物に堪能なDr.YUKATA氏もお見えになっていましたが、実はもう一人、素晴らしいバイオリニストが来られてました。その名は、松尾依里佳(Erikaと読みます)嬢。私は一度もお聞きしたことが無かったのですが、彼女の新発売のCDを後で聞いてみて、これまた素晴らしいバイオリニストをハッケーン!!!!こんな事なら、乱入して貰えば良かった。等と反省したり、今後が楽しみだったり。
今回、中西氏と寺崎氏との間には密な連絡があったようです。手作りライブ出演のプレーヤーは全て音楽に対して真摯な態度を持つ方々なのですが、事前に十分な連絡、真面目なリハを経ての奏でられた音楽は、それは素晴らしいものでした。
以前、寺崎純・鎌田恵御両人のピアノバトルの様になった第5回ライブの時は、直前まで曲も決まらない状態。その為の強い緊張感から出てきた音楽、これも素晴らしいものでしたが、こういうやり方は、かなりリスクが伴います。スタンダードなら兎も角、そうで無い曲、あるいは個々のプレーヤーに馴染み無い曲の場合にはやはり演奏前の下準備が重要です。
勿論、楽譜通りの演奏では全く無いのですが。リハから本番への変化を見られるのも、役得ですね。
リハもハード、ライブもハード、でも、これだけ真剣に、真面目に、且つ、エンジョイしながらのプレイは、お客様にもとても好評でした。
打ち上げで、早速次回も、とプレーヤーから一致して言って頂き、プロデューサーとしては”してやったり”の気分です。これだからライブのプロデュースは止められません。
予想を超える多数のお客様にお越し頂き、幸い、First set、Second setとも満員御礼の状態でしたが、至らぬ所は何卒お許し下さい。でも、真剣にプレイに身を傾けるお客様のお姿には、感動しました。
有り難うございました。


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