このところ、バックンαクラリネットをいじり倒しています。これは、ルブランブリスクラリネットをバックン社が後継品として作ってんじゃ無いかとも思うのですが。
グラナディラ製に比べ音は響かない(合成樹脂製。βは吹いたことが無い)、キーアクションはとても良い(Valentino製人工パッド)。見栄え良好、軽い。内径は細いので、抵抗は高い。概ね、こんなところか。
これで結構音を改善できるか、と、あれやこれややっていて、いろんな学習ができました。
いわゆるプラ管なのだが、ペラペラした音じゃ無い。むしろ、高調音が少なく、割と落ち着いた感じ。そもそも管の響きが低いので、マウスピース、リードのセッティングで大きく音が変わる。良いセッティングだと、それなりに音が出る。表情もつけやすい。リード選びなどにも注意が行くのはとても良いことじゃないか?そこに、バックンのグラナディラ製ファットボーイ、ベルをつけると、結構響くようになる。これって面白いね。更に、薄いリードをつけても悪くないような。ペラペラした感じが出にくい。クラッシックでは不十分だが、バレル、ベルをココボロ製に換え、使っていると言うプレーヤーも。ジャズには悪くないかも。管楽器は、口元から末端に行くに従って、楽器自体の影響度が少なくなる、というのはよく言われることだが、口元に敏感になるのも重要なこと。それと共に、口元と楽器自体との相性もあると思うようになった。
カナダのバックン社はベルとバレルを換えることでクラの音をよくする、と言うのが評判になって世界的に反響を及ぼした会社なのだが、αクラにYamaha CSのバレルやベルをつけても音はやはり変わるって事も気がついた。ま、当たり前だけど。クラリネットの世界は、形状の面からも保守的な色彩の強い世界と思われるが、バックン社は、結構いろんな事にチャレンジしているように思われ、このあたり、好きだな。見た目に影響されてる、って事なんだけど。
そんなわけで、今のセッティングでは、セラミックのマッピにバックン・ココボロ製スリムタイプのバレルにヤマハのベル。セラミックのマッピは硬質なので、エボナイトに比べて、キーアクションを強く拾う傾向がある。そこで、ビニール製(?)じゃなくて、黒いゴム製のクッションを使うと良いことも解った。長松製のこのマッピ、以前は吹きこなせなかったんだけど、リガチャーをロブナ-のライトにして使っている。音も大きいし。勿論、バックンバレルにバックンマッピ、ウッドストーンのリガチャーのセッティングが一番良さげ。以前書いたように、バックンベルは、αクラで完全に奥まで入らない気がついた。Mobaではどうなんだろ???このαクラ、バックンクラと些か互換性が低いのが気になる。バックン提供の動画と違うじゃ無いの!!!なんちゃって。
と、αクラ、いいんじゃ?!!
βクラにも惹かれるが、この前、店にあったグラナディラ製プロテジェ、欲しいな。
今、バックン製クラはいろんなグレードを出しているが、面白い会社。あの異形はクラッシック界では、余り好まれないんでしょうかね??
日本でバックン・クラ吹いているクラ奏者、勿論いるの知ってますよ。