JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

蔵王温泉散策

2022年05月07日 | 運用スタイルなど

 

 

 地蔵山の翌日、蔵王温泉スキー場上部山麓にあるドッコ沼を散策することにしました。昨日のゴンドラとは別の中央ロープウエイに乗り兜山へ。こちらのゴンドラに乗るのは20年ぶりです。標高1387m。終点のすぐ上が展望台となっており、朝日連峰や上山市街が一望でなかなかの高度感があります。南に目を向けると地蔵山と三宝荒神山の切れ落ちた絶壁が迫って、これには圧倒されてしまいました。地蔵山からみた三宝荒神山はなだらかでつまらなそうな山なのに、荒々しい別の一面を見せられたようでハッとさせられました。

兜山展望台より三宝荒神山(左)と地蔵山(右)

 

 さて、兜山の裏側斜面はスキー場となっており、まだ雪がたっぷりと残っていました。従業員の方の話では、今年はこのあたりの雪が特に多くドッコ沼までの道はまだ未整備、とのこと。雪は締まっており登山靴なら何とかなるだろうと適当にスキー場を下って行ったところ、ブナ林の中にさほど大きくはない幻想的な感じの沼が見えてきました。残雪を映すエメラルドグリーン。流入河川はないようなので、湧き水と雪解け水ということでしょうか。透明度が高く、イワナなのかわかりませんが、10cmくらいの魚が多数泳いだり飛び跳ねたりしていて、いつまでも見飽きませんでした。

ドッコ沼

 

 この先の道は除雪され、スキー場北端にあるスカイケーブルにて温泉街に下山。このスカイケーブル、4人乗りの小さなゴンドラが3分置きくらいに発車するのですが、自分とX以外に乗っている客はおらず、空のゴンドラのみがすれ違っていきます。降り場付近のホテルや民宿、店舗風建物もほとんどが閉鎖状態となっていました。連休中にもかかわらず人の姿もなく、大丈夫なのかと心配になってしまいました。

スカイケーブル降り場付近

 

 さらに下って温泉街のメインストリートである高湯通りへ。両側に小さな温泉宿がところ狭しと並び、共同場の上湯、下湯があり、もっとも賑わいのあった通りです。隣の湯の香通りや河原湯共同浴場との間を何本もの狭い路地が走り、密度感のある湯町を形作っていたと思います。それら昔からの旅館のいくつかが取り壊され空き地や駐車場となって、温泉街の様子もだいぶ変わったなとの印象を持ちました。ただ、旅館の廃墟が放置されている感じはなく、上湯、下湯も他の共同湯も健在なようです。コロナ禍で苦労しながらも少しずつ動き始めているのかもしれません。

温泉街

高湯通り

 

 仙台からバスで容易にアクセスでき、いろんな登山、散策ルートがあり、かつ無線運用もできる、自分にとってはありがたい温泉地と言えます。機会をみてまたおじゃましたいと思います。

 

 

 

 

 

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地蔵山 5/5

2022年05月07日 | 奥山 移動運用

 

 

 好天の連休、バスでアクセス可能な山ということで、山形蔵王の地蔵山に登ってみました。登るといっても山頂近くまでゴンドラで上がるので、歩くのはほんの15分ほどです。熊野岳を往復するつもりで地蔵山の先まで行ってみたところ、雪解けのぬかるみが続き、無理せず途中で引き返しました。標高1736m。

地蔵山

地蔵山より熊野岳

 

 以前はよくここで無線運用しました。山岳での移動運用の面白さを初めて実感したのもこの山です。当時、登山のお守り用として持ち歩いていたハンディ機付属ホイップで思いがけず遠方と交信でき、平地とは別世界の伝搬に驚いた記憶が残っています。ゴンドラ終点から雪面を登ることになりますが、三々五々といったふうに登山者や観光客が登ってきます。通過点的な山頂なので長くとどまる人はいないようです。

 天気快晴。月山、朝日、飯豊、吾妻の白い峰々が壁のように見えていました。ただ、山頂周辺のアオモリトドマツ(オオシラビソ)の立ち枯れは異様なほどで、数年前はこれほどひどくはなかったと思います。直接の原因は虫食いとのことですが、温暖化の影響も受けているようです。自生苗の移植を試みているもののはかばかしくないようで、厳冬期の見事な樹氷はもう期待薄かもしれません。

 

 さて、小広い山頂の隅にアンテナ(145MHz 3エレ)を設置。今回もFTM-10SにモバイルPDバッテリーにて12V給電(パワー10W弱)。開始時すでに11時を回り、昼時に入ってお相手いただける局は少ないのではとも思いましたが、岩手、山形、宮城、福島、茨城、新潟各局にとぎれなく交信いただきました。この山頂より標高差で100mほど高い熊野岳が鎮座しているわりには意外に南方向も悪くないようです。何度かパイルになって取り切れなかった弱い信号もあったように思います。20局交信いたただき終了。標高1700mを超える山頂からの無線運用は約1年ぶり、ロケに勝るものなしとあらためて実感した次第です。

 

 この日は麓の蔵王温泉泊。宿に入る前に温泉街近くにある「鴫の谷地沼」を散策しました。

 

 沼を一周する遊歩道の最奥に水芭蕉の群生地があり、ちょうど見ごろを迎えていました。

 

 

 

 

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