JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

AMラジオキット K-EZ7642BXA

2021年10月24日 | ラジオ工作

 

 

 寒くなってくるとなぜか半田ごてを握ってラジオでも作ろうかという気持ちになります。以前に購入しまだ作っていないものもあるのにaitendoからいくつか新たなキットを買い込みました。1~2時間で作れる簡単なものばかりです。乾電池1本で動作するAMストレートラジオが好みで、手持ちの部品でも作れないこともないですがキットはキットなりの良さがあり、つい買ってしまいます。 K-EZ7642BXAは定番のTA7642ラジオICにS9014を追加し、トランスなしでオーディオイヤフォンを鳴らそうというものです。今年2月にTA7642とBC548Bを使った同様のものを作りましたが、回路はさらにシンプルになり「高音質で豊かな音」とか、果たして?

 

 

 付属のコイルをaitendoではラジカルフェライトコアコイルと表記していますが、普通のインダクターです。容量を計ってみたところ682μH。我が家の環境では容量オーバーなのは明らか。なので、直接はんだ付けせず、コイル交換できるようにプッシュ式端子を取り付けることにしました。変更したのはこの部分のみです。部品を確認しながら基板のプリントどおりにはんだ付けしていくのみ、30分ほどで組みあがりました。

 

 

 スイッチ付きイヤフォンジャックになっており、イヤフォンを差し込むと電源オン。まずは付属インダクターを取り付けて試したところ、NHK仙台第一(891KHz)が大音量で入感。こんな小さなコイルでも意外に感度は悪くないです。でも予想したとおりバリコンを回し切ったあたりで聞こえ、その上にあるNHK仙台第二(1089KHz)や東北放送(1260KHz) は入らず、でした。3局を聞くには200μHくらいがちょうどよいのです。ということで、小型のバーアンテナや以前に作ったスパイダーコイルを順次接続したところ、今度は3局とも高感度に受信してくれました。コイルの向きや偏波面を変えると分離もまずまず、ほぼ混信はなくなります。小さなボリュームが付いており音量調整可。肝心の音質はイヤフォンにもよると思いますが、キンキンせず、聞き疲れしない音では鳴ってくれます。まあ、これを「高音質」といえるのかどうかは? ではありますが・・・。

 

ダイヤルを回すには基板に下駄を履かせる必要あり

 

 

 完成して電源を入れ、イヤフォンから放送が飛び込んできた瞬間というのは、たとえキットでもちょっとした達成感があり、同じようなものでも何度も作りたくなってしまいます。今回はコイル差し替え式にしたので、コイル調整、実験用にちょうど良いかなと考えています。

 

<音質追記>

 前作のK-7642Bと聞き比べてみました。今回のK-EZ7642BXAの方が聞きやすいです。K-7642Bは高音に角が立つ不快なところがありますが、このキットはそういうところがなく、まとまりがあってふくよかな感じがあります。「豊かな音」かも・・・。ボリュームを最小にし、古いイヤフォン(ゼンハイザーMX470)で聞いたところ、超簡素なラジオからこんな音が出るんだと、聞き入ってしまいました。なお、このキットは在庫限りで後継版のK-EZ7642BXA2に切り替わるようです。

 

 

 

 

コメント
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