このところ430MHzを使う機会が多くなり、長く眠っていた八木をしばらくぶりに取り出してみました。第一電波のA430S10R2という定番の10エレで、購入した当初、吾妻連峰高山の移動運用で使ったことがあります。ブームが約1.2mあり、ザックサイドにくくり付けるにも長すぎ、手に持って登らざるを得ませんでした。もともと固定局用なので致し方ありませんが、軽量で組み立ても簡単、13dbiと高利得でもあるので、持ち運びの問題さえクリアできれば山でも使ってみたいアンテナではあります。
エレメントは短いのでブームのみを2分割できればよいわけで、そう難しい工作でもないのでは?ということで、さっそく実行してみました。
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長さ120cmのブームを半分の60cmのところでパイプカッターで切り分けます。第4導波器と第5導波器の間の位置になります。ブームパイプ内径20mm弱。連結には塩ビパイプを使いました。これをブームに差し込んで固定。外径18mm、長さ19cm。ドリルで両端に4mm穴を開け、第4導波器と第5導波器の固定用ボルトに通し、蝶ナットで締めれば連結完了、となるはずです。ところが・・・。
実際連結してみると、前方のエレメントと後方エレメントがきれいに揃ってくれません。穴の位置が微妙にずれてしまったようです。丸パイプの場合、穴の位置決めがけっこう手ごわいです。再度作り直し。今度は片方のみ穴をあけてブームに固定した上で前方ブームを挿入し、前後のエレメントを揃える。その状態でもう片方の穴の位置を確定し印を付けて穴あけ作業をおこなう。この手順で進めたところ、エレメントが揃ってほぼ理想的な形で連結してくれました。最後にビニールテープを巻いて隙間を埋め、ガタつき対策を施しました。収納時60cmでなんとかザックに入ります。重さ530g。
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本日、大年寺山にてさっそく使ってみました。設営は三脚に大型クリップを取り付け、ブームを挟むだけです。JP7IEL局(距離約40Km 双方5W)との交信。いつも51~52ほどの低空飛行でなんとか安定交信はできているのですが、さすが10エレだけあって59で入感とのこと。こちらには55~56ほど。パワーを下げFMでは0.1Wでも了解可とのレポート、その後双方0.5WDVモードで交信を続けました。
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現地での組み立ての手間もさほどなく、途中で連結が緩むこともありませんでした。そのうち蔵王に登った際にでも、これを使ったら面白いかな、と考えています。