JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

可動式ホイップアンテナ その2

2020年05月05日 | 移動運用装備
 VU帯の場合、ほんの少し動いただけでSが大きく変化することから、ホイップアンテナを可動式にしてみたら面白いのでは?ということで、実験したことがあります。その時は長さ22cmのカメラ用ブラケットを三脚に取り付けて回転させたのですが、Sの振幅は思いのほか大きかったと記憶しています。ただブラケットが意外に重く安定性に欠け、1度きりでやめてしまいました。




 今回は金属製の重いブラケットではなく、100均の平板を使い再度試してみることにしました。前回使ったクリップベースコネクターもけっこう重量があり見直しました。2cm×0.5cm×長さ50cmの平板の一方に目玉クリップをボルトで取り付け、ケーブルを通すための輪をつくっておきました。目玉クリップにホイップアンテナを挟み、支点となる反対側は大型クリップで挟むだけです。前方が重くなる構造なので、アンテナも軽量でないと耐えられません。RH660 S(65g)を使いました。三脚のレバーを回すことで前回の2倍、1m四方(1/2λ)の範囲でアンテナを可動させることができます。








 本日も大年寺山公園。JP7IEL局に協力いただき、145MHzにてさっそく試してみたところ、31~53の変化がありました。慎重に回転させ、あるポイントで変調が浮き上がり、さらに回していくと徐々にSが落ち、ノイズまみれでほとんど了解できなくなりました。たかが1mの範囲とはいえ、パワースポットとデッドスポットが入り混じる伝搬の妙というものを垣間見ることができました。入感ポイントを探り当てることで、あたかもアンテナの利得が向上したかのよう。相手局の信号に応じて回転させれば効果絶大?との感触でした。ホイップ直付けで自分が動けばよいという話ではありますが、手元で可動できるところがミソかな、と。実際、手持ちもしてみましたが、疲れます。




 課題もあります。大型クリップで固定しているとは言え、回している内に重みでズレが生じてしまいます。平板の中間あたりを挟んで固定すると大丈夫ですが、可動範囲が小さくなってしまいます。思い切り回してもズレないような固定法を考え中です。






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