JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

FT-817 ローパワー運用

2016年12月19日 | 運用スタイルなど


 購入したもののあまり使う機会のなかったFT-817。実際、山に持っていくと、やはり重いです。山頂でHFを運用するわけでもなし、2、3度使って、結局VUハンディ機に逆戻り。いつもお世話になっているJA7RTG(おかざきKG295)局よりHF・QRPによる山同士の伝搬実験はどう?との提案があり、今回、しばらくぶりに817の出番となりました。

 本格的な機材はなにも持ち合わせていないので、無線機本体に第一電波のRHM8BをBNC直差しとします。なので無線機を立てたまま使うことになります。軽いアンテナですが全長178cmあり、この状態だとバランスが最悪で、コネクターにも負担がかかってしまう。ということで、リグを安定して立たせるためのスタンドを作ってみました。板を接着剤で貼り合わせただけのものではありますが、こんなものでも使い勝手は上々。バランスを気にすることなく運用に集中することができました。






 JA7RTG局は女神山(福島県川俣町)、当局は大年寺山(仙台市太白区)に移動。距離約65km。双方817でパワー5W。はじめに21MHz。バンド内ワッチすると電離層による数局の交信が聞こえていました。大まかにRHM8Bの同調点を合わせ、指定された周波数で待機すると、かすかに当局を呼ぶ変調が聞こえてきました。アンテナをさらに微調整し51-51でレポート交換。続いて50MHz。FMで56-56。SSBで51-51。いづれも直接波。SSBについては21MHzも50MHzもSメーター振らず、バックノイズがあったものの、聞きやすい変調で、交信になんら障害はありませんでした。JA7RTG局のアンテナは21MHzモービルホイップ、50MHz付属ホイップとのこと。当局はRHM8B+リグ低部にあるアース端子に2.5mのビニール線(ラジアル)を取り付けてみました。SWRはこれで問題ないようです。



 見通しに近い位置関係での試験的な交信でしたが、少しだけ手ごたえがありました。電離層反射によらないHFローパワーでの山岳運用というのも面白いかもしれません。重く、使いにくいFT-817。このスタイルで少し出番を増やしてやろうかな、と考えています。




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