JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

小型ループ+ICラジオ

2011年10月09日 | ラジオ工作

 ゲルマラジオがもし鳴らなかった場合の保険として、ラジオ少年通販で買っておいたICラジオキット。製品番号KIT-1、商品名はFK708。ゲルマラジオではないので、電池を使うことは分かっていたのですが、添付の説明書を見たら、4.5V~9V必要とのこと。最低でもエネループ4本使うことになります。電池1~2本で動作すると思っていたので、なんだか作る気力が失せてしまって、そのままになっていました。

 ゲルマラジオがある程度の音量で聞こえるまでになったとはいえ、外部アンテナとアースは必須です。最終的にはコイル単体で聞こえる無電源ラジオが目標ですが、しまってあった簡単な増幅ラジオキットをつくってみることにしました。はたしてICの威力とは?


FK708


 回路は2つのICを使ったストレートラジオで、プリント基板にそって、部品をはんだ付けするだけなので、あっという間に組みあがります。これだけでは面白くないので、一緒に小型のループアンテナを作り、これに基板を組み込むことにします。

 まずはループアンテナコイル。材料は、菓子箱の木製の枠(幅3cm、縦20cm、横13 cm)。これに大型バーアンテナで使ったリッツ線(0.1mm×60本)の残りを巻きつけました。タップは3か所。全部で28巻。LCRメーターで測ってみると、最大で289μH。少し巻線が足らなかったかもしれません。


1段目が15回巻、2段目が13回巻


 さっそく、ゲルマラジオにつないでみると、NHK第一は強力に入るのですが、バリコンを回しても、それ以外の放送は受信できませんでした。やはり巻線が足らなかったかもしれません。もっともNHK第一以外に聞くことはほとんどなく、専用コイルということで、これはこれで良しとします。




 続いて、ICラジオ。キットの内容は、プリント基板、各部品、小さなバーアンテナ、スピーカーなどで、乾電池ホルダーやつまみ類、収納ケースは別途用意する必要があります。



 ループアンテナの中に組み上がった基板、スピーカーなどを固定していきます。バリコンは木枠に透明ボンドで接着しただけです。中央のボリュームは電源スイッチを兼ねており、バーアンテナ固定用のプラスティック足を使って固定しました。コイルは、みの虫クリップによるタップ切り替え式。


 
完成

スピーカーは付属のものでなくラジオ少年通販で別途購入したもの 

裏面 エネループ4本使用


 さて、エネループ2本で鳴るかどうか試したのですが、まったく動作しませんでした。うんともすんとも鳴りません。続いてエネループ4本(4.8V)を装着して、スイッチを入れてみると・・・。すごい音量で鳴ってくれました。スピーカーが割れんばかり、というか音量を上げると割れてしまいます。外部アンテナ、アースなし。家中、どの部屋でも問題なく聞くことができました。

 試しに、付属のバーアンテナに切り替えてみたところ、こちらもよく聞こえ、しかも分離も良好。NHK第一、NHK第二、東北放送が混信なしできっちり聞こえます。



 予想通りではありますが、これなら十分実用になります。さすがICの威力は絶大でした。



≪余話≫


 山頂にゲルマラジオのある風景

 先日、蔵王山頂(熊野岳1830m)にてゲルマラジオ実験。2m用J型アンテナとアース線10mを地面に這わして聞いてみたところ・・・何も聞こえず、でした。残念。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする