昨日の nanoVNA-H4 による アンテナ調整 に基づき、釣り竿アンテナの SWR を最良ポイントに調整することを nanoVNA-H4 を実際に使用して試してみました。
20日は快晴で日差しも強く、アンテナチューナー調整中の nanoVNA-H4 の画面確認では、液晶画面が反射で光り、数値やグラフカーブが読み取り辛くて NG でした。
( 調整後のSWR値等の確認には、充分使用できますが ・・・ 。)
そこでチューニング作業に使用したのは、何時も使用している アンテナアナライザー ( AA-30 ) です。
少々液晶画面が光っても文字が大きく数値が読み取り易いこと見やすく、同調点 (周波数) の確認・同調点におけるSWR値の調整など切り替えができることなどから、専用機の方が使い易いようです。
実際の調整作業は、エスロンパイプに巻いたローディングコイルの「タップ位置の調整」とカードケース ( A4サイズ ) の「可変コンデンサー」の容量調整を行います。具体的には以下のとおりです。
① アンテナアナライザーを目的周波数 ( 7,040kHz ) に合わせます。
② コイルのタップ位置をズラして SWR カーブのボトムを7,040kHz に合わせます。( この時点で SWR 値は多少高くても可、SWRカーブのボトムを
7,045kHzに合わせておきます。)
※ タップ ( 洗濯ばさみ に +ネジ を付けたもの ) とコイルの接触が悪いと、SWR カーブがギザギザになったり、極端に悪化したりします。)
※ 途中の写真を撮り漏らしたので、写真は調整完了後のものです。可変コンデンサー調整前は、グラフ全体が上の位置 ( SWRの高い位置 ) に描かれます。
③ レターケースで作った可変コンデンサーを出し入れして、SWR値を下げていきます。( グラフ全体が下に下がって来ます )。
可変コンデンサーを動かして SWR 最小値 のところで、調整完了となりますが、念のために、SWR カーブ も確認しながら行います。
マニュアル調整のアンテナチューナーの場合はこのようになりますが、オートアンテナチューナーの「 AH-705 」等を活用する場合は、スイッチポンでチューニングが終わります。本当に便利になったものですね。
ちなみに、この釣り竿アンテナ ( エレメント長 約 6m )の場合グランドラジアルは 5m×5本を一束一方向でなく、均等に 5方向に分けて流しています。