RHM12 (第一電波) を購入して以降、試行錯誤しながらやっと本来の性能を引き出せるセッティングにたどり着きました。
一番初めのセッティングは、従来から使用していた アンテナ基台 ( 給電ケーブル 5D-2V 全長6.3m、ラジアル 5m×5本) では SWR 値は下がるものの、ラジアルをキチンと延ばすことが出来ず、送信・受信共に芳しくない状態でした。
次に、アンテナを替えてみるとどうなるかと思い、7MHz ヘリカルホイップアンテナへ変更 して様子を見てみましたが、始めと同様、ラジアルをクチャクチャにしてまとめた状態で SWR が下がるという状態で、同じく送信・受信共に芳しくなく、同軸ケーブルの網素に電波が乗り影響しているのではとの考えにいたりました。
その次に講じた対策は アンテナ給電点に コモンモードフィルター を入れ、同軸ケーブルへの電波の影響を押さえてみることでした。
結果は、全く特性が悪く使い物にならない という結果です。
最終的には、釣り竿アンテナに使用する オートアンテナチューナー (AH-705) を挿入 し強制的にマッチングを計るという手段です。
結果的には、ラジアルも綺麗に 5方向へ展開でき、SWR値も満足でき、そこそこに 送・受信 も OK ですが、まだ、充分ではないように感じました。
最終的な手段は、同軸ケーブル ( 全長 6.3m ) と ラジアル ( 5M×5本 ) が干渉して、いろんなミスマッチの原因になり不具合が発生しているのではと思い、給電ケーブルを元々車載アンテナ基台に使用していた、RG58U (全長 4.2m ) に交換して様子を見てみることにしました。
給電ケーブルを 5D-2V ⇒ RG-58U へ交換 ( ケーブル長の変更 )
給電ケーブルをアンテナ基台に直結し、何も入れていません。ただ、車載アンテナ用ケーブルのため、給電コネクタ近くは細めのケーブルで強度に欠けるので少し巻いて荷重が直接掛からないように細工しています。
最初ラジアルは 5方向に引いていましたが、SWR 値が 3 以下に下がらず、まとめて 1方向に流すと、改善したのでこのようにしています。
上記 3枚が SWR 計 ( AA300 ) の実測値です。
IC-705 本体でも SWR 値は良さそうで、反射波を検出できていません。
実際に電波 ( 出力 10W ) を出してみると、こちらの送りのレポートに対し、帰って来るレポートは、-10dB ~ -15dB程度低い値で戻ってきます。
念のため、nanoVNA を接続して、特性をみてみると、SWR 計 ( AA300 ) の値と同様 7,040kHzより下に最良点があるようです。
この後、11:00 (JST) 過ぎから 40分程の間に CQ を出したりしながら、8局と QSO。こちらのレポートは少し厳しいものの、建物の陰になること、周りには木々やアンテナタワーなど障害物がありながら、送信・受信共には満足のいく結果となりました。
いろいろ試行錯誤しましたが、RHM12 (スクリュードライバーアンテナ) を使用する環境はこれで、満足できる結果となりました。
なお、このアンテナ基台+給電ケーブルで7MHz用ヘリカルホイップアンテナのマッチングもみてみましたが、当初の設計が Phone (SSB) 用に最良点を合してあるので、以下のような結果ですが、良い値をしましています。
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