日本裁判官ネットワークブログ
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今日の東京新聞の1面トップと社会面に掲載されています。
昨年の話で、他の新聞では見掛けませんから、一種のスクープと言えるでしょうか。
この事案は大成功でしょうが、社会面の方では同種事案も含めて、親権にどこまで介入すべきかという悩ましい問題提起がされていて、参考になります。(チェックメイト)

以下、1面トップの見出しと冒頭のみ引用します。

手術拒み親権停止
「乳児の命危険」判断 異例の速さ
 病院、児相に「養育放棄」

 生まれつき脳の病気がある赤ちゃんに必要な手術を両親が拒否したため、病院が児童相談所に「虐待通告」をし、児童相談所の請求を受けた大阪家裁が昨年「子の健全な発達を妨げ、生命に危険を生じさせる可能性が極めて高い」として親権停止の保全処分を命じていたことが21日、分かった。
 手術は同家裁が選任した親権代行者の同意で無事行われ、赤ちゃんはその後、両親の元で順調に育っているといるという。


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今日の朝日新聞の社説は、「最高裁長官 積極的に憲法判断を」。
本文中には、次のような論述もあります。

 最高裁判事を9年半務めた園部逸夫氏は回想録で次のように述べた。
 「かなり以前の判決でも大法廷で出されたものであれば、できるだけ、その原理、原則を踏襲してその範囲内で憲法判断をすればいいという雰囲気がないわけではない」
 こういう最高裁の雰囲気では、社会の期待にこたえられない。社会は刻々と変わっている。その変化に応じ、新たな司法判断を示すのが島田長官の役割だ。


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