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原住民族委員会、先住民族言語検定試験の成績優秀者25名を表彰

2024-05-15 | 先住民族関連

台湾トゥディ2024/05/14 

原住民族委員会のイチャン・パロー(Icyang‧Parod)主任委員(大臣に相当、左から2人目)は13日、昨年実施した「原住民族語言能力認証測験(=先住民族言語能力検定試験)」の合格者6,703人の中から、成績優秀と認められた25人を表彰した。写真右から2人目は合格者の最年少、ブヌン語「中級」の試験に合格した6歳の温瑿咘ちゃん。右はその妹。(原住民族委員会)

台湾先住民族行政を担当する原住民族委員会は昨年12月2日に「原住民族語言能力認証測験(=先住民族言語能力検定試験)」を開催した。原住民族委員会のイチャン・パロー(Icyang‧Parod)主任委員(大臣に相当)は13日、この試験の合格者6,703人の中から、成績優秀と認められた25人を表彰した。成績優秀者たちは、それぞれの母語を使って、受験に臨んだ感想などを語った。イチャン・パロー主任委員はこれらの感想に耳を傾けた上で、とくに若い世代に対して、自らの母語を学ぶことはこれからの人生にとって大きな助けになるとして、母語の習得を奨励した。

今回の試験の合格者の最年少は、ブヌン語「中級」の試験に合格した6歳の女児、温瑿咘ちゃん。4歳のときに「初級」に合格し、今回は「中級」に挑戦して合格した。また、タイヤル語「高級」の試験に合格したPasang Pihu(林瀚)さんは15歳、高校1年生だ。家庭内で年配者とタイヤル語で会話をしており、「言語は年配者と意思疎通を行うための架け橋だ。そのため言語を伝承することの重要性をより感じている。これからも学習を続けて『優級』に挑戦したい」と抱負を語った。

このほか、今回は87歳で「初級」に合格した李文来さんも表彰された。李さんはいつも夫人と先住民族言語を使って会話をしているほか、地域のデイケア施設で先住民族言語を使うことが多いのだという。試験に挑戦したのは、もっと多くの高齢者たちが若い人たちと一緒に先住民族の言語や文化の復興に取り組んで欲しいと思ったからだと話した。

イチャン・パロー主任委員は、「先住民族言語が話せるということは、将来、進学や就職において有利になる」と断言。「先住民族言語の能力検定試験は進学の際、自分の能力を証明するのに使えるほか、海外留学や公費生として教員を目指す人や、先住民族枠で公務員試験を受験する場合などに認証の取得が求められる。『高級』の認証があれば、先住民族言語を教える教員になったり、先住民族のアナウンサーになることもできる」として受験を奨励した。

https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=151&post=252611&unitname=ニュース-政治&postname=原住民族委員会、先住民族言語検定試験の成績優秀者25名を表彰

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