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コロナ下 五輪23日開幕 大半無観客 競技影響も

2021-07-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/23 01:28
 新型コロナウイルスの感染拡大で史上初めて1年延期された東京五輪は23日午後8時から、メイン会場の国立競技場(東京都新宿区)で開会式を行う。緊急事態宣言下の都内では感染者が急増し、選手村などに滞在する選手や大会関係者の感染判明が相次ぐ。6都道県(東京、北海道、福島、埼玉、千葉、神奈川)で無観客開催となる異例の大会は、かつてない混乱と世論の不安の中、8月8日まで17日間の幕を開ける。
 開会式は無観客で、1万人を想定していた国際オリンピック委員会(IOC)の委員、各国の来賓など大会関係者の参加を約950人まで削減する。菅義偉首相、東京都の小池百合子知事らが出席予定。
 式の演出を巡っては、度重なる関係者の辞任や解任で開幕直前まで迷走した。北海道アイヌ協会と道は当初、式での舞踊披露を目指したが、昨年2月に不採用となった。世論を意識して華美を避けた内容になる。
 各国・地域の選手団による入場行進は、感染対策で選手同士の間隔を2メートル確保するため、終了時間は当初計画より30分遅い午後11時半まで延長された。
 名誉総裁の天皇陛下が式典で述べる開会宣言についても、開催への賛否が割れる世論への配慮から、政府などは開催を祝う趣旨の文言を盛り込まない方向で調整している。
 21日に札幌、福島両市などで始まった競技は9都道県の42会場で史上最多の33競技、339種目を実施する。有観客は宮城、茨城、静岡の3県のみで、200超の国・地域から約1万1千人の選手が参加する予定。
 ただ、検査で陽性となり、欠場を余儀なくされるケースや、濃厚接触者が試合当日まで出場可能か判明しない状況も生じており、競技が予定通りに進むかどうかは見通せない。
 日本の選手は道内関係22人を含め、過去最多だった1964年東京大会の355人を大きく上回る583人。初の夏季五輪となる札幌では28日までサッカー男女1次リーグ計10試合が行われ、8月5~8日には市中心部で競歩とマラソンが開催される。(大矢太作)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/570199

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加藤浩次「検証して番組で報告」 「スッキリ」のアイヌ民族差別表現問題

2021-07-23 | アイヌ民族関連
日刊スポーツ [2021年7月22日9時1分]
放送倫理・番組向上機構(BPO)が3月12日に日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜午前8時)でアイヌ民族への差別表現を含む内容を放送した件について「放送倫理違反があったと判断する」と21日に発表したことを受け、22日の同番組で今後、検証した上で番組内で報告すると発表した。
番組冒頭、森圭介アナ(42)が「今年3月に放送した『スッキリ』の中でアイヌ民族を傷つける不適切な差別表現があったとして放送倫理があったとする意見書を公開しました」と報告。BPOから「アイヌ差別に関する基本的知識が決定的に不足していた」などと指摘されたとした上で「日本テレビはBPOの意見を真摯(しんし)に受け止め今後の番組制作にいかし再発防止に努めてまいります」と同局の見解を述べた。
さらに、「スッキリではなぜ差別表現をしてしまったのか放送に至る流れを検証し、後日放送でお伝えしていく予定です」とした。また、総合司会の加藤浩次(52)も「何でこんなことが起きてしまったのか重く受け止めた上で、今後、このようなことが起きないようにしっかり検証し、今後どのようにできるのか考えた上で、番組の中で報告したいと思います」とした。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202107220000088.html

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東京オリパラは持続可能性の取り組みが不十分――WWFが調達結果の開示求める声明

2021-07-23 | 先住民族関連
サステナブル・ブランド ジャパン 2021.07.22
東京五輪開幕を直前に控え、WWFジャパンはこのほど、「未曾有のコロナ禍の中、開催にこぎつけた東京オリンピック・パラリンピック競技大会はSDGs時代の国際スポーツ大会に欠かせない『持続可能性』の取り組みが不十分だ」などとして、同大会組織委員会に対し、組織委自体が作成した、大会で使用する木材や紙、水産物、パーム油の個別の調達基準について、その調達結果を具体的な数値で開示するよう求める声明を発表した。WWFジャパンによると、それらの基準の課題について再三指摘したにもかかわらず、なんら向上されず、同大会の建築物のために調達された木材は、東南アジアの原産地において現地の人権や生物多様性が損なわれたとの訴えが相次いだほか、水産物に至っては資源管理の“計画”を策定するだけで実質的に調達が可能となるなど「大きな抜け穴が残されている」という。(廣末智子)
声明の内容は、「組織委は大会後に調達結果の開示をすること。具体的には調達方針の対象となった全物品の生産地域と、各認証の内訳を含む認証製品の比率を開示すること」、「組織委の調達コードと、その運用実績に関する外部レビューを実施し、2021年12月31日までに大会後の報告書で公表すること」の二点を求めるもの。例えば認証水産物については「認証スキームごとの魚種および調達量」や、木材については「大会で調達された全物品の生産地域と、各認証の内訳を含む認証製品の比率の開示」などを求めている。
「多様性と調和」を基本理念とすることで知られる同大会は、SDGs達成への貢献の観点から、経済合理性のみならず、「持続可能性への配慮」を重視することも掲げている。この持続可能性のための基準作りは組織委において2016年から始まり、その準備や運営段階の調達プロセスにおいて、調達する物品やサービスに共通して適用する基準や運用方法を「持続可能性に配慮した調達コード」として策定。このうち木材と農産物、畜産物、水産物、紙、パーム油については個別基準が設けられ、これらの調達方針は今大会のみならず、レガシーとして、今後さまざまな国際イベントなどの環境配慮の一つの目安として活用していくことが見込まれている。
今大会に対し、WWFジャパンは2015年4月の段階で、「東京はロンドンを越えられるか〜より持続可能なオリンピックを目指して」と題したシンポジウムを開催し、環境負荷を最小限に抑えるマネジメントの仕組みと実践例を作り、再生可能エネルギーの最大限の活用や持続可能な調達方針の採用、生物多様性の保全を推進していくことなどを提言。それ以降、“地球1個分のオリンピック”を実現するよう提案するなど、同大会の持続可能性に関してさまざまなアプローチで要望を行い、策定された調達コードについても多くの課題があることを繰り返し同組織委に指摘してきた。
具体的には2019年5月に、水産物の調達コードについて、「エコラベルの認証などを取得した品でなくても『資源管理計画(漁業)』『漁場改善計画(養殖業)』が導入され、行政機関に確認されていれば良いとされており、生態系保全の視点が不十分である」点などを問題とし、漁獲対象や餌となる魚の資源状況や、製品から漁獲・養殖した生産現場まで追跡可能なトレーサビリティの有無などについて確認することなどを要望。
さらに大会の1年延期が決まった2020年5月には、同年4月30日に公表された「大会前報告書」の内容について、中でも「特に重大な欠陥が認められるもの」として、木材と紙、水産物、パーム油の個別調達基準を挙げた。木材と紙の調達コードに関しては、「第三者認証を取得していない木材や紙であっても事業者によるデューデリジェンスや外部監査が必須とされておらず、これでは自然林破壊や人権侵害のリスクを低減することは困難である」として改善の必要性を重ねて訴えていた。
施設に使用の熱帯材、先住民族の土地からも 守られなかったSDGs貢献の約束
WWFが組織委に対し、こうした調達基準の改善を要望してきた背景には、新国立競技場の屋根やひさしに国産材が使われる一方、土台のコンクリートを成形する型枠用合板などには東南アジアの熱帯雨林から伐採された木材が用いられ、その中にはボルネオ島北部マレーシア・サラワク州の先住民族の土地や、絶滅が危惧されているオランウータンの生息地も含まれることが環境NGOらの調査によって発覚したことが大きい。
2017年にはサラワクの先住民族の人々が「熱帯材の使用を直ちに中止してほしい」と声を上げ、世界中から集まった14万件以上の賛同署名がスイスとドイツの日本大使館に届けられた。2019年には国内外の環境NGO11団体が、「東京2020大会の施設建設によるインドネシアとマレーシアの熱帯林破壊が『2020年までに森林破壊ゼロ』を掲げるSDGsの目標達成を困難にしている」とする共同声明を発表。残念なことに、SDGsの達成に貢献するという東京2020大会の約束は持続可能でない熱帯林の調達によって、守られなかったという訳だ。
日本企業の国際競争力向上にも重要な「持続可能な調達」
また、WWFは、同大会の容器包装などの削減についても、本来最優先されるべき、廃棄物のリデュース(発生抑制)や、再使用(リユース)の取り組みがほとんど見られず、「再生利用(リサイクル)の推進に大きく偏っていることが問題であると再三指摘。今回の声明の中ではこれについて「海洋プラスチック汚染の根絶を目指すサーキュラーエコノミー(循環型経済)の模範事例となり得るかという点からも不十分である」と強調している。
一方、組織委は直近の7月8日に『持続可能性大会前報告書 追補版』を公表。持続可能性の取り組みについて、「一般の消費者にとって持続可能な消費活動や認証制度はまだなじみのないものです」としながらも、「少なくとも東京大会によって認知が進んだ」と報告した。
この報告書に対し、WWFは「持続可能性について認知が進んだというのであれば、どの程度各企業の取り組みが進み、またどの程度持続可能性を担保する認証取得が進んだのか」などと疑問を呈し、「持続可能性の取り組みは今や欧州を中心にビジネスの必然となっており、日本企業の国際競争力向上のためにこそ、持続可能な調達の取り組みを加速しなければならない。そのためにも東京大会が果たした役割を、大会後に数値を示して公開し、世界からの検証に応えてもらいたい」と主張。開催直前のタイミングでの今回の緊急声明につながった。
この間、同大会の持続可能な大会運営について一貫して訴えてきた、WWFジャパンの小西雅子・環境・エネルギー専門ディレクターは、「脱炭素の取り組みに関しては、省エネを旨とし、再生可能エネルギー100%の大会運営を果たすなど、過去のオリパラの中でも最も進んだ大会であると評価できる」とした上で、林産物や水産物の調達に関しては、「大きな課題を残した」と指摘。
「『これこそが持続可能な調達だ』ということを知らしめる絶好の機会であったが、国内企業にまだなじみがないという理由で、組織委は調達基準を担保する方法を緩めてしまった。この上は、東京2020大会の調達物について、生産地域や各認証の内訳など認証製品の比率のデータまで開示することが重要で、具体的にどのような施策を講じた結果、どのような成果が上がったのか、因果関係が分かるような形で報告し、それをレガシーとして次につなげるよう、締めくくっていただきたい」と話している。
https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1203701_1501.html

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アイヌの人々の暮らしを描いた名作漫画「ハルコロ」など小澤英実が薦める新刊文庫3冊

2021-07-23 | アイヌ民族関連
好書好日 2021/07/22 16:00
小澤英実が薦める文庫この新刊!
『ハルコロ』(1・2) 石坂啓漫画 本多勝一原作 萱野茂監修 岩波現代文庫 各1430円
『イングランド・イングランド』 ジュリアン・バーンズ著 古草秀子訳 創元ライブラリ 1430円
『通訳者たちの見た戦後史 月面着陸から大学入試まで』 鳥飼玖美子著 新潮文庫 781円
 (1)いまから六百年ほど前、和人による迫害以前のアイヌの人々の暮らしを描いた隠れた名作漫画が復刊。自然への畏敬(いけい)に満ちた風習やアイヌ語の響きに魅了されるが、物語の軸は四人の男女の恋愛模様にある。彼らの暮らしからは、人間と動物が命を繫(つな)いでいく、自然の大いなるサイクルが見えてくる。民具の粋や刺繡(ししゅう)の文様の美しさだけでなく、厳冬の冷気や焚火(たきび)の温かみまで、生き生きと伝える作品だ。
 (2)ある小島にイングランドを丸ごと再現したテーマパークを造ってみたら――という奇想天外な思いつきが、歴史の怜悧(れいり)なシミュレーションをもとに膨張し、めくるめく悪夢的ユーモアの渦に読者を引き込む。アクが強すぎる大富豪と個性派揃(ぞろ)いの従業員たちの下克上と栄枯盛衰に目を奪われていると、リアルと虚構、歴史と記憶がめまぐるしく反転し、いつしか土地の歴史とそこに生きる人間の歴史が溶け合った哀惜極まる景色が広がっている。作品の舞台を日本に置き換えて想像してみるのも面白い。
 (3)終戦の翌年に生まれ、日本で生まれ育った著者は、いかにして同時通訳と英語教育の第一人者になるにいたったのか。自身の足跡を振り返る文章はエッセーのように読みやすいが、日本人が英語と今後どう向き合うべきか、ひいては教育の未来を考えるためのエッセンスが詰まっている。働く女性の先駆者として自律的な動機づけと努力で英語をものにし、チャレンジしつづける著者のパワフルな生き方にも励まされる。=朝日新聞2021年7月17日掲載
https://news.goo.ne.jp/article/book_asahi/trend/book_asahi-14398361.html

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地球上で最も「静か」な土地を知っていますか? 世界「静謐の絶景」10選

2021-07-23 | 先住民族関連
ニューズウィーク 7/22(木) 19:51
「静寂は心のシンクタンクだ」と、音響生態学者ゴードン・ヘンプトンは言う。彼が共同設立した非営利組織クワイエット・パークス・インターナショナル(QPI)は世界各地で消滅の危機にある静かな空間を認定・保護し、私たちの健康と幸福、そして環境も守っている。ヘンプトンおすすめの「音の絶景」を紹介しよう。
01. ハレアカラ国立公園
マウイ島(米ハワイ州)
標高約3000メートルのハレアカラ火山の山頂にある巨大な噴火口は「地球上で最も静寂な場所」だ。周囲の騒音レベルが屋外では観測史上最も低く、じっとしていると自分の心臓の鼓動や神経系の発する信号音が聞こえてきそうだと、ヘンプトンは言う。
02. ホー・レインフォレスト
オリンピック半島(米ワシントン州)
オリンピック国立公園内の温帯雨林の静けさを守るため、2005年、その一画を「静寂の1平方インチ」と名付けたのがQPIの活動の原点だ。「世界一高い森を覆うドレープ状の苔が音を吸収して独特の音響を生み、アメリカアカシカの咆哮がフルートのように聞こえる」。残念ながら近くの米海軍航空基地からの騒音が悪化し、クワイエットパークには認定されていない。
03. グラスランズ国立公園
サスカチワン州(カナダ)
グラスランズ国立公園は、ヘンプトンによれば、北米で「大地の音に耳を澄ますのに最高のスポット」の1つ。遮るもののない広大な大草原のなか、風が吹き抜けていく音が聞こえる。
04. アメリカン・プレーリー・リザーブ
米モンタナ州
自然保護団体が設立・管理する広大な保護区。「北温帯にしては意外なほど生物多様性に富み、上空の騒音に悩まされることもめったにない」、ヘンプトンおすすめの「必聴スポット」だ。「春の夜明けには、何キロもかなたからのアメリカバイソンのうなるような鳴き声と鳥たちの美しいさえずりを聞くこともできる」
05. デザート・マウンテン・トレールズ
スコッツデール(米アリゾナ州)
フェニックスの北に位置する全長30キロ余りのループ状のトレールコース。ボランティア団体デザート・マウンテン・デスペラドスが設置し、整備している。現代社会の喧騒からしばし離れて、トント国有林沿いのソノラ砂漠の大自然の中で1人静けさに浸ろう。
06. サバロ川
エクアドル
2019年4月、QPIによって世界初のウィルダネス・クワイエットパーク(自然の静寂な公園)に認定された。アマゾン熱帯雨林の奥にあるサバロ川流域は特に生物多様性に富み、世界で最も騒音公害の少ない地域の1つだ。先住民族コファンの人々がツアーガイドを務めており、その収入は彼らの静寂の聖地の維持費に充てられる。
07. ナミブランド自然保護区
ナミビア
ナミブ砂漠南西部に広がる面積約20万ヘクタールの民間の自然保護区。星空保護区にも認定され、ヘンプトンによれば、太古の砂漠らしい「音景」と「騒音の少ない、深遠な自然の静寂」に満ちている。環境への負荷の少ない観光は、この保護区固有の生物多様性の維持にとって有用だ。
08. ビャウォビエジャの森
ポーランド
ベラルーシとの国境にまたがるユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産。ヨーロッパに残る最大の落葉樹の原生林にして最大のヨーロッパバイソン生息地でもある。音景スポットとしては「春には鳥たちの素晴らしいさえずりを大聖堂のような音響」で楽しめるという。
09. ユダルスコーゲン自然保護区
ストックホルム(スウェーデン)
ストックホルムで最初にして最大の自然保護区。トレールコースのスタート地点では市内を行き交う車の騒音が、遠く離れた山中の小川のせせらぎくらいに聞こえるだろう。だが針葉樹林の奥や湖の辺りまで行けば、耳に入るのは自分の足音だけだ。
10. 陽明山国家公園
台湾
人口約700万の過密都市、台北都市圏にある公園は2020年に世界初のアーバン・クワイエットパーク(都市の静寂な公園)に認定された。約1万1000ヘクタールの園内には山岳トレールコースと温泉が点在。水生シダ類の希少種である台湾ミズニラが生息し、台湾固有種のカエルの合唱が聞こえる。
キャスリーン・レリハン(トラベルライター)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c775019e34dc10569fd3316004680e855aab2e1



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