北海道新聞 04/24 05:00
【東川】上川管内東川町在住の写真家奥田實(みのる)さん(73)が23日、自宅敷地の野草119種を撮影した写真集「野草譜」を平凡社から出版した。花や茎、葉、根など部位ごとの細部を鮮明に撮影した写真を一つの画像に合成し、ボタニカルアート(植物細密画)のような作品集に仕上がっている。
撮影したのは薄紫色の花を咲かせるカタクリや地上と地下にそれぞれ実をつけるヤブマメなど。2016年春にアイヌ民族が地下茎を食用にしていたオオウバユリを庭先で見つけ、掘り起こしたその地下茎の造形に圧倒されたのが今回の写真集の撮影を始めたきっかけという。
自作の器具で植物を固定し、細かな部位まで鮮明に再現する撮影を実現したほか、年間を通じて撮影して成長過程を楽しめる作品になっている。
部位ごとの細密写真を再構成する自らの手法を「ボタニカル・フォト・コラージュ」と呼ぶ奥田さんは「植物には地上からは見えない根にいたるまで個性と役割がある。身近な野草に興味を持つきっかけになれば」と話している。
「野草譜」はA4判、272ページ、7480円。全国の書店で販売している。(宮永春希)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/536835
【東川】上川管内東川町在住の写真家奥田實(みのる)さん(73)が23日、自宅敷地の野草119種を撮影した写真集「野草譜」を平凡社から出版した。花や茎、葉、根など部位ごとの細部を鮮明に撮影した写真を一つの画像に合成し、ボタニカルアート(植物細密画)のような作品集に仕上がっている。
撮影したのは薄紫色の花を咲かせるカタクリや地上と地下にそれぞれ実をつけるヤブマメなど。2016年春にアイヌ民族が地下茎を食用にしていたオオウバユリを庭先で見つけ、掘り起こしたその地下茎の造形に圧倒されたのが今回の写真集の撮影を始めたきっかけという。
自作の器具で植物を固定し、細かな部位まで鮮明に再現する撮影を実現したほか、年間を通じて撮影して成長過程を楽しめる作品になっている。
部位ごとの細密写真を再構成する自らの手法を「ボタニカル・フォト・コラージュ」と呼ぶ奥田さんは「植物には地上からは見えない根にいたるまで個性と役割がある。身近な野草に興味を持つきっかけになれば」と話している。
「野草譜」はA4判、272ページ、7480円。全国の書店で販売している。(宮永春希)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/536835