北海道新聞 04/12 07:41
【白老】札幌を中心に焼き肉店「徳寿」などを運営する梨湖(りこ)フーズ(札幌)のグループ会社徳寿ファーム(白老)は、5月下旬にも、自社で肥育した白老牛を提供する牧場併設の大型レストランを町森野にオープンする。生産した牛肉は梨湖フーズが展開する焼き肉店でも提供する予定。白老牛のブランド力に着目し、2年前に同町に拠点を構え、準備を進めてきた。梨湖フーズは「白老牛の普及や町の発展に貢献したい」としている。
店名は「KANTO(カント)」。「天空・空」を意味するアイヌ語から考案した。客席96席(焼き肉用のロースター付き)と団体客席104席、大型バス用を含む89台の駐車場を整備する。白老牛の焼き肉やステーキ、地元産野菜を使用したメニューを提供する。テークアウトできるデザートや軽食も販売し、昨年開業したアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の観光客の利用を見込む。
白老牛は町や生産者、販売・加工業者などでつくる「白老牛銘柄推進協議会」が、「黒毛和種であること」「白老町内を肥育地域とする」などの条件で定義。2008年から事業者を増やし、現在は指定生産者21、販売店8事業者が加盟している。町産業経済課は「出荷頭数が増えれば、白老牛を味わってもらう機会も増える。白老牛の認知度向上や町内経済の活性化につなげてほしい」と話す。
徳寿ファームは19年に同町に拠点を構え、同協議会にも加盟。現在は約19ヘクタールの敷地内で肉牛237頭を肥育しており、今後も生産を拡大する。敷地内では牧場で出た堆肥を活用する畑の造成やイチゴ栽培の試験を進め、今後はフルーツ狩りや野菜の収穫体験ができる観光農園を目指す。このほか、ホルスタインを購入、生乳を生産し、自社施設で牛乳やチーズを製造することなども計画している。
梨湖フーズは「白老牛は以前から店で提供しており、道内を代表する牛肉として人気が高い。今後観光客増も見込めることから、町内に生産、販売の拠点を置くことにした。地域の発展に寄与できれば」としている。(斎藤佑樹)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/532042
【白老】札幌を中心に焼き肉店「徳寿」などを運営する梨湖(りこ)フーズ(札幌)のグループ会社徳寿ファーム(白老)は、5月下旬にも、自社で肥育した白老牛を提供する牧場併設の大型レストランを町森野にオープンする。生産した牛肉は梨湖フーズが展開する焼き肉店でも提供する予定。白老牛のブランド力に着目し、2年前に同町に拠点を構え、準備を進めてきた。梨湖フーズは「白老牛の普及や町の発展に貢献したい」としている。
店名は「KANTO(カント)」。「天空・空」を意味するアイヌ語から考案した。客席96席(焼き肉用のロースター付き)と団体客席104席、大型バス用を含む89台の駐車場を整備する。白老牛の焼き肉やステーキ、地元産野菜を使用したメニューを提供する。テークアウトできるデザートや軽食も販売し、昨年開業したアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の観光客の利用を見込む。
白老牛は町や生産者、販売・加工業者などでつくる「白老牛銘柄推進協議会」が、「黒毛和種であること」「白老町内を肥育地域とする」などの条件で定義。2008年から事業者を増やし、現在は指定生産者21、販売店8事業者が加盟している。町産業経済課は「出荷頭数が増えれば、白老牛を味わってもらう機会も増える。白老牛の認知度向上や町内経済の活性化につなげてほしい」と話す。
徳寿ファームは19年に同町に拠点を構え、同協議会にも加盟。現在は約19ヘクタールの敷地内で肉牛237頭を肥育しており、今後も生産を拡大する。敷地内では牧場で出た堆肥を活用する畑の造成やイチゴ栽培の試験を進め、今後はフルーツ狩りや野菜の収穫体験ができる観光農園を目指す。このほか、ホルスタインを購入、生乳を生産し、自社施設で牛乳やチーズを製造することなども計画している。
梨湖フーズは「白老牛は以前から店で提供しており、道内を代表する牛肉として人気が高い。今後観光客増も見込めることから、町内に生産、販売の拠点を置くことにした。地域の発展に寄与できれば」としている。(斎藤佑樹)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/532042