昨日から何となく吹奏楽の音源を何だかんだと聴いている。
憧れをだきしめて-宝塚市立宝梅中学校吹奏楽部
全日本吹奏楽コンクール5年連続金賞受賞を記念する特別演奏で披露された『ロマネスク』が大好き。
最近はあまりコンクールで聴かれなくなってしまったスウエアリンジェンの小品だが、実にしっとり、そしてたっぷりと歌っている。
もう30年近く前の話になるが、仙台で開催された東北吹奏楽指導者講習会の講師として宝梅中の渡辺先生が招かれたことがあった。
その時に地元の袋原中学校吹奏楽部をモデルバンドにこの『ロマネスク』を指導するという講習があったのを今でもとてもよく覚えている。
あんなシンプルで易しい(と思っていた)曲が、渡辺先生と袋原中の生徒たちによって凄く感動的な曲に仕上がったのだった。
合歓のクリニックでもその指導の様子を見たことはあったが、改めて渡辺先生の指導力に感銘を受けたものだ。
夜の懇親会で少しお話しする機会があったのだが、その時に「なぜ特別演奏で『ロマネスク』を取り上げたのですか?」と質問したところ、
「とても良い作品だからです。名曲ですね。」
と先生は即答された。
その思いがあの演奏に込められていたのだなと、心から納得した次第。
そして車で聴き始めたのがこちら↓
Highlights WMC 2017 - Symphonic Wind Band Vol.2
例によって知らない/聞いたことのない作品ばかり(苦笑)。
だが、作品も演奏も十二分に面白い。
日本の「12分」という演奏時間がいかに日音楽的なものかを痛感する...。
*演奏曲目-バンド
● パースシャー・マジェスティ (サミュエル・ヘイゾ) -フォルクスガルム吹奏楽団
● ラプソディア・ヘルナンディナ (サンティアゴ・クイント・セルナ) -王立エイスデン吹奏楽団
● パンとシリンクス (カール・ニールセン / arr. ジョス・ヴァン・デ・ブラーク) -【コンサート部門第2位】 バーデン=ヴュルテンベルク州吹奏楽団
● 交響曲第1番「カラー・オブ・リブ」 (ジャン=フランソワ・ミシェル) -ラ・コンコルディア・フリブール
● ザラスシュトラの地 (アミル・モルックポーア) -【第3部門チャンピオン】 サレジオ・デル・ニーニョ・ジーザス・シンフォニック・バンド
● ドゥーウィロブ (ハーディ・メルテンス) -ミュザート・ユース・ウインド・オーケストラ