元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

9月18日

2021年09月18日 | 映画
誰もいない土曜のリビング。

さてこのところずっと音源の感想を書いて来たが、今日は映画の感想を(苦笑)。



フルメタル・ジャケット

先日盛岡の古書店を訪れた際に原作の文庫本を見つけたので、映画を観たくなってDVDを購入。大昔にレンタルビデオで観たことがあるのでこれが2回目となる。

誰にでもお薦めできる映画ではない。
正直なところ気分は悪い(>_<)。
それは映画が原因ではなく、ヴェトナム戦争そのものが欺瞞に満ちた戦争だったせいだ。

前半はアメリカ海兵隊の新兵訓練が舞台。
ここでは軍隊のリアリティが徹底的かつ執拗に描かれる。
前半のラストは・・・、思い出したくないほど残酷。

後半はヴェトナムの戦場。
ジャングルではなく都市での戦闘シーンが続く。

戦場では人は簡単に死ぬ。
敵も味方も、兵士も市民も。
そんな中に兵士たちの乾いたジョークが飛び交う。

軍用ヘリから農民たちを無差別に機銃掃射する兵士が笑いながら叫ぶ。

「ハハハ、ホント戦争は地獄だぜ!」

最も強烈な皮肉は、映画のラストシーンでアメリカの兵士たちが行進しながら歌う『ミッキーマウス・マーチ』。
"M-I-C,K-E-Y,M-O-U-S-E"と兵士たちが歌いながら暗闇の中を前進して行く様は、この戦争のデタラメさを象徴しているかのように思え、初めて観た時から強烈に印象に残っている。


ヴェトナム戦争を取り上げた映画で観たことがあるのは、『ディアハンター』と『7月4日に生まれて』ぐらいだろうか(確か『プラトーン』は途中まで観て挫折してしまったような・・・>_<)。





日本の戦争映画で特に印象に残っているのは、名作『日本の一番長い日』と、塚本晋也監督による『野火』か。



酷い映像は観たくはない。しかし、戦争の千分の一、万分の一でも理解したければ観るしかない。

次は何を観ようか(^^;)?

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