元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

2023 12月19日

2023年12月19日 | 鑑賞
本日授業納め式。
明日から冬休み&朝から出勤の毎日。

寒いだろうなあ(>_<)。


さて改めて感想を。

J.シュトラウス:喜歌劇『こうもり』@やまぎんホール




クライバー&バイエルン州立歌劇場のLD(古!)とDVDを何度観たことか。




'90年代の半ばは、大晦日の晩クライバーの『こうもり』を観るのが定番だったなあ。
本当に大好きだった。


日曜の公演が千秋楽だったそうなので多少ネタ晴らしをしても大丈夫かとは思うが、今回の野村萬斎さんの演出は舞台をそっくり明治初期の日本に置き換えたもので、セリフは日本語/歌はドイツ語、着物とドレスがごっちゃになって出てくるというかなり突飛な設定だった。
最初はちょっと、いやかなり違和感があったが(苦笑)、一幕の途中からもうその辺はどうでもよくなったw

オペラ/オペレッタの台本の読み替えは賛否両論を呼ぶことも多いが、今回の舞台に関して言えば作品、そして音楽を損なうものではなく、むしろ時折挟まれるギャグのネタとして的を射たものだったように思う。
フロッシュ役を兼ねていた桂米團治師匠の語り(と歌!)も堂々としたもの。




アイゼンシュタイン役の福井敬はもう歌と言い演技と言い手馴れたものだったが、今回の一番の当たりはオルロフスキー役の藤木大地さん(カウンターテナー)だったのではないかしら。



歌は勿論甲高い声で演じる和装有閑貴族wの演技は実に面白く、また見事だった。


そして初めて聴く阪さん&山響のコンビも秀逸。
オケに不満を持つような場面は欠片もなかったな(^^)b。


(藤木さんと阪さんの2ショット)

2幕の終盤、「兄弟姉妹になりましょう」の場面では、阪さんの指揮姿を観ていると、DVDで繰り返し繰り返し観たクライバーの指揮姿が思い出されて仕方なかった。
音楽に身を任せ、指揮というよりはオケと一緒に音楽を全身で表現するクライバーの姿は、このオペレッタがどれだけ素晴らしい作品なのかを強烈に印象付けていたように思う。


カーテンコールでは遂に我慢できずに盛大に「ブラボー!!」とやってしまいましたwww


福井敬主演のオペラはこれまでに、『バタフライ』、『ボエーム』、『トスカ』、『オテロ』、『トリスタン』、『ローエングリン』と観てきてこれで7本目。
また機会があれば観に行きたいものだ。


2023/R6の年末を飾るにふさわしい舞台。
行ってよかったわい(^^)


コメント
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