元!吹奏楽部顧問の日常 

顧問を離れて早数年。今やただの音楽&ラグビー大好き親父です。

12月8日

2019年12月08日 | 映画

『i 新聞記者ドキュメント』

 

 


デイビット・ハルバースタムが好きです。


元を辿れば、立花隆の『アメリカジャーナリズム報告』の中で
『ベスト&ブライテスト』が紹介されていたところからだった。

 

ベトナム戦争をめぐる内幕がとにかく面白い。

そして、『メディアの権力』へ。

 

 


アメリカのジャーナリズム(新聞、雑誌、TV)の中に、
いかに「個人」や「家族」や「民族」が投影されているか。

ある意味衝撃的ですらあった。

 

アメリカと比べるのもなんだが、日本のメディアに「個人」は見えづらい。

別にスターになる必要はない。
しかし、会社/企業の都合に左右されない、ジャーナリストとしての「個人」。

即ち、一人称単数の“i”。

それこそが現在の日本のメディアに必要なのではないか?


森達也監督が映画のタイトルに込めたのは、そういう意味だ。

 

東京新聞の望月記者は、空気を読まない。
官邸での記者会見、政治部の記者たちが只管PCに向かってタイプを打つ中、
官房長官に只々質問をぶつけていく。

 

記者として、特別なことをしている訳ではない。
当たり前のことをしているだけ。
その彼女が、あたかも特別な存在あるかのように取り上げられる。

 

そのこと自体が、現在の日本の異常さを物語っているともいえる。

 

メディアは、間違うことがある。
メディアは、正しくないことを伝えることもある。
メディアは、伝えるべきことを伝えないこともある。


しかし、メディアは社会にとって必要な存在だ。
それだけは確かだ。

 

主権者であるはずの我々国民がやるべきことは何か。
今、我々自身が考えなければならない。


PS
昨日のクルマでの鑑賞ラインナップ

 

チャイコフスキー:『白鳥の湖』(完走!/プレヴィン&LSO)

 

B.ディラン:激しい雨

 

ベルク:歌曲集(Sop:J.ノーマン/ブーレーズ&LSO)

 

IK!(I Am!/NetherLands Wind Ensemble)

 

コメント
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