石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

7月29日本日はMOA議員連盟で東大和市自然農法研究会を視察しました

2011年07月29日 | Weblog
 こんにちは、東京都MOA議員連盟に所属している石井伸之です。

 皆様も熱海にあるMOA美術館はご存じの通りかと思います。そのMOAでは大仁農場を中心に大規模な無農薬有機農法を展開し、地域の方々と連携して無農薬野菜普及に向けて努力しております。

 本日はMOA議員連盟で「MOA自然農法三多摩普及会視察研修」が行われるということから、同じ議員連盟に所属している石塚議員と共に出席しました。

 都議会議員からは、府中市選出の比留間都議、西東京市の山田都議、町田市の吉原都議、大田区の鈴木都議、杉並区の早坂都議、八王子市の石森都議、北多摩第一選挙区(武蔵村山・東大和・東村山)の野田議員、小磯都議の秘書が出席されておりました。

 市議会議員からは、府中市の鈴木市議、市川市議、東大和市の中村市議、東久留米市の野島市議、西東京市の保谷市議、八王子市の伊藤市議、区議から細川豊島区議、さらに、東京都からは農林水産部農業振興課長と農林水産部調整課長も出席されておりました。

 どういった内容かというと、東大和市自然農法研究会の内野さんよりMOA自然農法についての説明を受けた後、実際に農場を見に行きました。

 ポツポツと弱い雨が降る中でしたが、農場では青々とした瑞々しい野菜がすくすくと育っておりました。しかし、困ったことに最初はビニールハウスで栽培されている「プチトマト」を試食して下さい、ということからトマトが大嫌いな私は他の野菜を見ているふりをして、するするするっとビニールハウスから遠ざかったのは言うまでもありません。

 ビニールハウスからは「あまーい、生き生きとしている、新鮮、トマトの味がする」といった歓声を横目に、多くの方が通り過ぎた後に写真だけ撮影しました

 その後は、一玉4000円とも5000円とも言われている大玉西瓜がゴロゴロしている畑やビニールハウスの骨組みに巻き付いたカボチャなどなどの野菜や果物を見学した後に、次は場所を狭山丘陵にある農地を見学しました。

 こちらは、東京都の土地を自然農園として管理するということから、無償で借り受け有機農法を実践している場所で、南向きの畑は天気が良ければ富士山がくっきりと見えるそうです。

 実際に米ぬかをすき込んだ「ぼかし」という名の堆肥は触ってみると発酵熱で温かく、酸味の掛かったぬかみその匂いがしておりました。

 この場所で取れた美味しいジャガイモをいただき、有機農法について内野さんより説明していただきました。話の中では、有機農法というのは土中にあらゆる菌が繁殖するように落ち葉や米ぬかを中心とした堆肥を土中にすき込み、悪い菌を良い菌が捕まえて作物に対して悪さをしないようになるそうです。

 また、化学肥料による過分な窒素成分が葉物野菜に蓄積されることによって、余計害虫が作物に寄って来るらしく、その害虫を退治する為に過分な殺虫剤を撒くという悪循環に陥り、痩せた土地がさらに痩せて行き、そこへさらに化学肥料をどんどん入れていたというのが、20世紀初頭より始まった現代農法であると説明がありました。

 こういった活動をしているこちらの東大和自然農法研究会は、東京都から高い評価を受けており、東京都農業会議からも表彰されております。

 そういった有機農法の話を聞くと、ドラマ「夏子の酒」(尾瀬あきら原作で、週刊モーニングで連載されておりました)で主人公の佐伯夏子が酒作りに欠かせない伝説の酒米「龍錦」を復活させる為に、無農薬有機農法で小さな田んぼを一人で手入れする姿を思い出しました。

 今でこそ無農薬有機農法は多くの国民から理解を得ておりますが、数十年前の当時は農薬を入れないことに対して隣の畑へ迷惑を掛けるのではないかという心配もあったそうです。

 それでも、完全無農薬というのは雑草取りから始まって大変な手間がかかるとの話は、心からの実感がこもっており、大量生産が非常に難しいということがわかります。

 極力農薬を少なくして、より自然な形で野菜や果物を作っていただいている農家の方々へ感謝の気持ちを感じるひと時でした。こういった体験は子供達に伝えていかなければならないと感じます。

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