ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【10月も毎週日曜日は休業します。】【10月19日(土)は店主は終日不在です。店は通常通り営業します。】

新聞記事

2013-06-14 12:38:05 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「新聞記事」です。

現在、私は北陸中日新聞を定期購読しています。サラリーマンを辞めてからは紙の新聞を止めていて、もっぱらスマホの新聞を読んでいたのですが、今年の2月にスマホも止めましたので新聞記事を読む習慣が途絶えていました。その期間は主にTVやWebからニュース情報を得ていましたので、さほど不自由を感じていませんでした。新聞購読を止めていた期間に困った事といえば、石を包む時や荷物を荷造りする際に役に立った新聞紙が無かった事でしょうか。

そんな私でしたが、先月からはまた新聞購読を始めました。それには訳があります。

実は、先月から北陸中日新聞の朝刊・石川総合面に「鉱物のすすめ」という連載記事を書き始めています。原則、毎月第二土曜日に掲載されます。初回の5月は尾小屋鉱山産の紫水晶・群晶、6月は金平の紫水晶・巨晶を登場させました。今後も石川県産を代表するような鉱物を登場させていきたいと思っています。

で、「新聞記事」です。

今朝の新聞の一面・トップ記事は驚きました。見出しは「金沢大チーム 採取の岩石 マントル内地震の遺物」「国際学会で発表 発生のなぞ 解明期待」です。詳細は記事を読んで欲しいのですが、マントル捕獲岩のかんらん岩の中からマントル内地震によって押しつぶされて固まったとみられる鉱物を発見した、という内容です。この新聞記事はWebでも見れます。

アメリカのモホール計画や日本の地球深部探査船「ちきゅう」による掘削計画等がありますが、人類は未だマントルに到達しておりません。ある意味、地下は宇宙よりも遠い存在です。そのようなマントルの研究は地震のメカニズムの解明にもつながる重要な研究だと思います。

今朝の新聞記事には静岡大の道林教授の言葉も載っておりました。道林教授ご自身も蛇紋岩の研究で地震のメカニズムの解明につながる研究をされておりますが、そのお名前を見て朝日カルチャーセンターでの講座のお話を懐かしく思い出しました。

新聞記事は新しい情報と過去の記憶とを同時に運んきます。人は世の中とは無関係ではいられません。世の中の出来事を知る事は生きて行く為の必要十分条件なのかも知れません。

新聞記事、これからはお悔やみ欄も含めて、毎日、目を通そうと思っています。

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水晶の花

2013-06-13 11:03:47 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「水晶の花」です。

その前に訂正があります。

少し前のこのブログで「市川鉱物研究室収蔵標本」の図録発刊の事を書きました。その発刊予定が6月中旬と書いてしまいましたが、北新庄公民館に問い合わせたところ、どうも少し遅れており、夏頃になりそうだという話でした。情報訂正します。

実は、私は図録のお話は2年前から聞いてはいたのですが、なかなか出ないので、もう出ないのかと諦めていました。今回、延期になったものの、その話が生きている事自体をうれしく思います。発刊を楽しみに待ちたいと思っております。

さて、今日は「水晶の花」です。

実は、図録の発刊情報を探していて、その中で「水晶の花ー鉱物学者・市川新松の愛と苦悩の半生ー」というタイトルの演劇情報を得ました。それはシアターWATELA ふるさと創作劇第4弾というものでした。どうも公演は1回だけのようです。興味深い内容だと思いますが、残念ながら私は行けません。

情報だけ書いておくと、

タイトルに「運命は水色だったー少女と学者の物語」という副題が付いております。
2013年6月16日(日)開演14:00(開場13:00)越前市文化センター大ホール 当日1800円(学生1000円)

だそうです。

鉱物学者が主人公となる非常に珍しい演劇だと思います。

ご興味がある方がいらっしゃいましたら是非どうぞ!

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ミネラルフェア

2013-06-11 14:20:47 | 日記・エッセイ・コラム

先週の土曜日の午後は新宿に移動し、東京国際ミネラルフェアに行きました。

新宿ショーもやはり混雑しておりました。ミネラルマーケットの直後では、やはり新宿ショーは華やかな感じがします。外国産の鉱物は大型で派手なものが多く、こちらの方が一般受けすると思います。ただ、鉱物マニア的にはやはり洋ものより和ものの方が人気があります。

新宿ショーの印象は毎年来ているせいか、何となくいつもと変わらず、感動が少なくなってきたような感じがしました。毎年同じ業者、同じような石では、そのうち飽きてきます。また、たとえそれが派手なエメラルドの巨大結晶でも、それが人の手によって磨かれていたものだとすると、そこからは感動は生じません。国際的なミネラルショーでは多様な価値観が入り乱れます。国際的な石のショーは実は人の価値観のショーでもあるようです。

今回の新宿ショーの特別展は「ザ・シャーク」(サメの歯化石と進化)でした。私はサメの歯化石にはそれほど興味はありません。今回の展示はさらっと見流しました。

サメの歯化石では思い出す事がひとつあります。それは十数年前の凡地学研究社での事です。私がお店に入った時に既に先客がいらっしゃって、そのお客さんと店主の方の会話のレベルがあまりにも高かった事に驚いた、事です。私はサメの歯化石にはそれほど興味がなかったのですが、そのお客さんの質問があまりにも専門的で、聞いていて何の事かは分からなかったものの、高レベルな会話をしているなー、という印象が残っております。やはり、石の商売には専門性が問われるのです。

もうひとつ、十数年前の国立科学博物館での事です。私は個人で入っていたのですが、同じ時間帯に団体のツアーの方々と一緒になり、恐竜化石のコーナーで解説の方が「芸能人と恐竜は歯が命です。」と話をしておりました。ちょうどアパタイト歯磨きのCMをやっていた時だったのでウケていました。

博物館でも解説の話術が必要のようです。どうも、それはDJ警察官がウケるのと同じ事のようです。

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ミネラルマーケットとミネラルフェア

2013-06-10 17:24:26 | 日記・エッセイ・コラム

ここ数日、書くべき事柄が次々に現れ、それらの事柄を整理して書く間もなく、また新しい書くべき事が発生しており、それらの情報処理が全くできていません。このままでは溜まる一方で何も書けなくなってしまいますので、とりあえず思いつくままに書いていきます。

まず、先週の土曜日は久しぶりに東京に行きました。

金沢発の始発の列車に乗って、飯田橋に向かいました。その日の最初の目的地は「ミネラルマーケット2013」の会場です。「ミネラルマーケット」は石のフリーマーケットで国産鉱物が豊富に出品されます。私はコレクター時代からの十年以上の常連です。今回はコレクション兼買い付けです。

現地には開門の10分前に到着しました。昨年は同じ時刻で、順番待ちはビルの外になりましたが、今年は中に入れました。昨年より多少は少なくなった感じでした。ただ、会場に入ってみるといつも通り、人が多すぎて、石を選ぶのも大変な混雑です。さすがに東京には鉱物好きが多いのだと実感できます。

会場では知っている人も何人かいらっしゃいました。ただ、オープン直後は皆さん、石の物色に忙しく、簡単なご挨拶で済ませます。

そんな中、関西のSさんにお会いして、砂川一郎さんの教え子だったというKさんを紹介して頂きました。Kさんから「岩石鉱物科学」に載った「市川新松と市川鉱物研究室」という論文の抜粋を頂きました。さらに「市川鉱物研究室収蔵標本」の図録発刊の情報を教えて頂きました。Kさん、貴重な情報をありがとうございました。発刊は6月中旬の予定だそうです。早速、取り寄せたいと思っております。

Sさんとは「金沢ミネラルショー」を開催しようという話で盛り上がりました。目標は金沢新幹線が開通する2015年です。来年度の同好会の総会の議案のひとつにしたいと思いました。ただ、その実現の為には、もっともっと金沢での鉱物趣味の啓蒙に努めなければならないとも思いました。

やるべき事は沢山あります。期待と共に重圧感も感じてしまいました。

そのような事を夢想しながら次の新宿へ向かいました。

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フェイク

2013-06-06 11:57:50 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「フェイク」です。

「フェイク(偽物)」の話題は前向きな話題では無いので、前向きには書きたくなかったのですが、このところの流れで避けられない話題のような気がしてきました。

私も「フェイク」をつかんだ事があります。2年前の事です。もう時効でしょうか?古傷を振り返ってみます。

2年前の今頃の事です。その頃、私は鉱物標本店「石の華」の開店準備に取り掛かっていました。店の名前は以前から決めていましたし、店の場所も決めて、店のロゴ等の制作や什器等の選定等、着々とオープンを目指していました。

ただ、店の名前に相応しい看板的な大型の石が欲しいと思っていました。

その頃、このエリアによくある石材屋に寄ってみる機会が多々あり、その中の一店で興味深い石を見つけました。

Photo
偽の菊花石 

これがそのフェイクです。この石を見つけた瞬間、私は探し物を見つけたような気がしました。それは庭石としてのそこそこの大きさの石でした。その石は雨に濡れて白い花のような模様がしっかりと浮き出て見えていました。しかも見た目に比べて相当安価な値段が付いていました。本物?という疑念も付き纏いましたが、庭石を見る経験が浅かった私はそれを購入してしまいました。

その石を購入してからもフェイク?という疑念が残っていました。そして、後日、乾いたその石の表面の表情から、それは造られたものと判断して、その石を返却しました。

それは巧妙に造られたフェイクだったのです。庭石の世界の事はよく知りませんが、そのような石が存在するようです。

良く考えてみると庭園そのものが人造です。自然を模したものなのです。もしかするとそれは悪意無きフェイクだったのかも知れません。

ただ、今思うに、「石の華」としてはその石を返却して良かったと思っています。

コメント (2)
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