ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

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フェイク

2013-06-06 11:57:50 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「フェイク」です。

「フェイク(偽物)」の話題は前向きな話題では無いので、前向きには書きたくなかったのですが、このところの流れで避けられない話題のような気がしてきました。

私も「フェイク」をつかんだ事があります。2年前の事です。もう時効でしょうか?古傷を振り返ってみます。

2年前の今頃の事です。その頃、私は鉱物標本店「石の華」の開店準備に取り掛かっていました。店の名前は以前から決めていましたし、店の場所も決めて、店のロゴ等の制作や什器等の選定等、着々とオープンを目指していました。

ただ、店の名前に相応しい看板的な大型の石が欲しいと思っていました。

その頃、このエリアによくある石材屋に寄ってみる機会が多々あり、その中の一店で興味深い石を見つけました。

Photo
偽の菊花石 

これがそのフェイクです。この石を見つけた瞬間、私は探し物を見つけたような気がしました。それは庭石としてのそこそこの大きさの石でした。その石は雨に濡れて白い花のような模様がしっかりと浮き出て見えていました。しかも見た目に比べて相当安価な値段が付いていました。本物?という疑念も付き纏いましたが、庭石を見る経験が浅かった私はそれを購入してしまいました。

その石を購入してからもフェイク?という疑念が残っていました。そして、後日、乾いたその石の表面の表情から、それは造られたものと判断して、その石を返却しました。

それは巧妙に造られたフェイクだったのです。庭石の世界の事はよく知りませんが、そのような石が存在するようです。

良く考えてみると庭園そのものが人造です。自然を模したものなのです。もしかするとそれは悪意無きフェイクだったのかも知れません。

ただ、今思うに、「石の華」としてはその石を返却して良かったと思っています。

コメント (2)
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