ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【9月も毎週日曜日は休業します。】

近代デジタルライブラリー

2013-06-30 13:20:19 | 日記・エッセイ・コラム

昨晩は特別な日だったので、お店が終わった後、近所で外食し、その後、自宅に戻って飲み直しました。自宅で飲んだのは1963年産のブランデーです。50年前のお酒のせいかブランデーというよりも何となく紹興酒のような味がしました。私が40歳の時に飲んだ1957年産のポルトワインの味を思い出してしまいました。

今日は「近代デジタルライブラリー」です。

「近代デジタルライブラリー」は国立国会図書館が明治・大正・昭和前期の資料を公開しているインターネット上の電子図書館の事です。昨日飲んだブランデーは古くても50年前のものでしたが、「近代デジタルライブラリー」では100年前の文献資料が見れます。普通の古本屋さんではさすがに100年前の古書を入手する事は中々困難なのですが、近代デジタルライブラリーでは簡単に古い本が探せます。

最近、古い文献を探す要件があり、その過程の中で「近代デジタルライブラリー」の存在を知ってしまいました。チョッと調べてみると、そこは貴重な文献の宝庫でした。「近代デジタルライブラリー」の検索をしてみると、当初の調べものよりも、興味深い資料が次々と出てくるので興奮してしまいました。

「近代デジタルライブラリー」は著作権が切れた古い図書資料です。そこにあるのは確かに古い資料なのかも知れませんが、その分、貴重で、それらにはビンテージもののお酒のような味わいがあります。そのような味わいと共に、場合によっては新しい発見もあります。まさしく「温故知新」です。

そこには鉱物趣味的な好奇心にも応えられる文献資料が豊富にありました。

例えば、和田維四郎の図書資料は20件ありました。もちろん数年前に100年ぶりに再版された「日本鉱物誌」も入っています。私が特に興味深かったのは「晶形学」(1879年)です。結晶形態図が満載でした。それから市川新松の図書資料は7件ありました。「奮闘五十四年」(1924年)もありました。その他、Google eブックスにも入っている「大鉱物学」(佐藤伝蔵著1914年)はもちろんの事、鉱物学関連の文献も豊富にありました。

「近代デジタルライブラリー」だけでも一生過ごせそうです。さらにそのコンテンツはまだまだ増加中です。どうも一生では足りないようです。

本当に良い時代になったと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする