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集団的知性

2013-07-20 15:56:28 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「集団的知性」です。

今朝、昨晩Eテレで放送していた「世界の叡智6人が語る 未来への提言(後編)」の録画を倍速で見ました。

久しぶりに見る吉成真由美さんが世界の有名科学者にインタビューしておりました。その内容も興味深い話でしたし、約30年前に見た記憶のあるNHK特集の番組も思い出してしまいました。吉成真由美さんを意識したのはノーベル賞受賞者である利根川進さんの奥さんであるということよりもNHK特集の番組やCGの草創期での活躍でした。そのインタビュアーも日本の誇るNHK的知性の象徴のような番組でした。

その番組で興味深かったのは「集団的知性」、「集合知」?だったかも知れませんが、そのような知性を超一流の学者が専門知の観点から論じていました。「集団的知性」、その意味するところは蜂のコロニーや人間の集団やインターネット等の集団の意思決定の過程で発生する知能が存在するかのように見える知性です。コンピュータの進化で人工知能が出来てしまうとは思えませんが、Web検索で瞬時に知りたい事がリサーチ可能な事は「集団的知性」の一種といえるかも知れません。

明日は選挙です。選挙制度もある種の「集団的知性」の一種といえるかも知れません。ただ、多数決だけで常に正しい選択が出来るとは言えない気もします。(話は飛躍するかも知れませんが、私はマイナスの投票があっても良いのではないか?と思っています。投票したい人がいない場合に、入れたくない人にマイナス票を入れる事ができる投票権です。投票率のアップに繋がるはずです。)

「集団的知性」は専門知のように最先端にはありません。その知性はその集団の平均的な知性となるはずです。そうだからこそ世界の叡智が語る未来への提言が必要なのだと思います。

インターネットで「検索」できる事によって我々の「集団的知性」のレベルが高まっているような錯覚があるかもしれませんが、この番組を見ていて、「知性」とは何なのか?と考えてしまいました。

「知性」、人工知能の実現も気になる話題です。現代は将棋のような複雑な対戦でも人よりコンピュータが勝る時代となりました。ただコンピュータには知性がある訳ではなく、あらゆる可能性を短時間で計算しているだけです。先日のEテレ「サイエンスゼロ」で見ましたが、その将棋プログラムに形の要素が入っている事には驚きました。駒の位置関係という形が勝負に影響するとは新発想だと思いました。

コンピュータはシリコンチップという石から出来ています。そのような石が知性を持つ事など、あり得るのでしょうか?もしかすると石単体からなる意識や知性というものは発生しないかも知れませんが、「集団的知性」のような知性ならあり得るのかも知れません。

今日も中断が多く、スムーズに書けませんでした。

知性とは何か?奥深い問題だと思います。

コメント
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