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鉱物の部屋へのいざない

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宝飾2

2013-02-21 11:30:08 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、録画していたBSプレミアムの「イッピン」という番組を見ました。2月19日(火)放送の「水晶に命吹き込む神の手~山梨ジュエリー~」というタイトルの番組です。

今日は「宝飾2」です。

私は「イッピン」を見るのは初めてでしたが、番組で最初に紹介された清水さんの手わざは昨年来何度かTVで見ました。このブログの「多面体」のタイトルの時にも書いた事のあるキキョウカットと言われる180面体カットです。

「イッピン」ではその製作過程が紹介されていました。それはまず正12面体にカットした水晶をアバウトに手で磨いてゆきます。正12面体の五角形の一面が15面に磨かれていく過程でその形は美しい180面体になってゆきます。神業です。番組では完成した180面体とバッキーボールである32面体や正20面体の一面を三等分した60面体との光り方の違いを比べていました。180面体のキキョウカットはダイヤモンドのブリリアントカットのような輝きが出ていました。本当に美しいカットだと思いました。

水晶の原石は原石ならではの美しさがあるとは思いますが、それに人の手を加えた宝飾品は別次元の美しさを持ちます。それは自然の美しさにイデアの世界の美しさを加味した芸術品です。宝飾には天然結晶にはない宝飾ならではの美の世界があります。

石の世界では人工的なと言うと、その価値が薄くなっていく傾向がありますが、宝飾の世界では別の価値観があります。宝石等は人の手が加わる事に因ってその美しさを増してゆきます。カットはまさしくその事を物語っています。また加熱や放射線処理等によって美しい色に変身させる事も行われています。宝飾の世界の価値基準は「美」そのものなのだと思います。

「イッピン」では清水さんのカット以外にも山梨ジュエリーの様々な作品の紹介がありました。メノウで出来た抹茶茶碗や若い人の斬新な宝飾品等「神の手」が生み出す山梨ジュエリーの現在の進化形でした。そして、それらの原点ともいうべき金櫻神社の「火の玉・水の玉」も登場しました。それらは思っていたほどのサイズではありませんでしたが、それは球体をしております。それは宝飾の原点です。原点はやはり球体でした。

「イッピン」は再放送があります。この「水晶に命吹き込む神の手~山梨ジュエリー~」は2月27日(水)午後0時30分~1時00分です。オススメです。

コメント (2)
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