ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【9月も毎週日曜日は休業します。】

宝飾3

2013-02-23 10:56:54 | 日記・エッセイ・コラム

今日は風邪で私だけお休みです。今日のブログは自宅で書いております。

今日は「宝飾3」です。宝飾の話題が続きます。

先日、雑誌「金沢」の3月号にポルテ金沢の広告が載ることになり、以前の掲載事例を見ましたところ、今の「石の華」の場所にダイヤモンド・ジュエリーの店があった事を知りました。「石の華」のお店の場所は直前はアロマテラピーの店がありました。それ以前はインド雑貨のお店等があったらしいのですが、ダイヤモンド・ジュエリーのお店があった事は知りませんでした。元々、この場所は「宝飾」には関係があった場所だったのです。

前にも書いたと思いますが、私は宝飾にはあまり関心がありませんでした。宝飾は富裕層の人たちの華やかな世界の事で、自分には関係のない世界だと思っていました。もっと言うと、日本のバブル時代には「日経ジュエリー」という雑誌が出ていた事もあり、「日経リアルエステート」という雑誌とダブルイメージがあって、ジュエリーや宝飾は不動産と同じようなバブリーなものという印象を受けていました。私にとって「宝飾」は、どちらかと言うと、嫌いなネガティブなものだったと思います。

しかし、嫌いだったものが好きになる事もあります。その良い例が味覚です。私は小さい頃に嫌いだった茗荷が今は大好きです。価値観も味覚と同じ様なものなのかも知れません。

鉱物趣味に再度目覚めてからは、鉱物や石の世界への関心が高まるに連れ、宝飾の世界への興味も出てきます。宝飾の世界は鉱物趣味の延長線上にあります。もっと言うと、宝飾の世界はその頂点にあるのかも知れません。鉱物標本の最上級品は宝石級です。

もっとも、これまで宝飾が嫌いだったかと言うと、決してそうではありませんでした。

私はアール・デコが好きなのですが、アール・デコのガラス作家であったルネ・ラリックはアール・ヌーボーの時代には宝石の宝飾作家でした。ミュシャやルイス・C・ティファニーも宝飾作家です。私はどちらかと言うと植物的なアール・ヌーボーよりも鉱物的なアール・デコの方を好んでしまうのですが、それでいて、工業的なアール・デコよりも伝統工芸的なアール・ヌーボーを好んでしまうという傾向もあります。要はそのデザイン次第なのかも知れませんが、大量生産されるものよりもイッピンものが好きです。

宝飾は基本的にイッピンです。それは製品ではなく芸術作品だからです。

サルバドール・ダリの例を出すまでもなく、芸術家と宝飾の親和性は高いと言えます。

「宝飾」はそれを持つ人にとってはかけがえのない大切なものです。それは「いっこしかないきせき」に通じているようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする