ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【9月も毎週日曜日は休業します。】

宝飾

2013-02-18 11:49:11 | 日記・エッセイ・コラム

一昨日、うれしい来客がありました。

素人宝飾館のHさんでした。Hさんは持ってきたブルーオパールの指輪を見せてくれました。

そのオパールは石川県産という事で、それを見た瞬間に、私はそれが小松の赤瀬か菩提産のオパールだと思いました。

「石の華」では鉱物標本や宝石鉱物の原石、そしてルースやアクセサリー等を扱っていますが、それらの石を磨いたり、本格的な宝飾品としての加工はやっておりません。これまで店に置いてあるルースを宝飾品に加工したいというニーズがありましたが、応えて来ませんでした。宝飾加工は別次元の職人の世界だったからです。

鉱物標本の延長線上には宝飾の世界があるとは思ってはいましたが、これまで別世界の事だと思って来ました。

それが、今回も向こうの方からやってきました。

素人宝飾館では今後も手作りで石川県産の鉱物を使った宝飾品を製作してゆきたい、という話で、今後「石の華」でも扱っていこうという話になりました。

Dscf3544
石川県小松市赤瀬 産 オパール(Opal) と 素人宝飾館製ブルーオパールの指輪

上の写真は赤瀬産オパールと「マイホームタウン」という名のブルーオパールの指輪を並べて撮ったものです。赤瀬のブルーオパールのブルーと、この指輪のブルーは非常に良く似ています。こうやって並べると何となくうれしくなってしまいます。

P6250027_2
石川県小松市菩提町 産 オパール(Opal)

こちらは石川県鉱物同好会の第1回採集会で会員のNさんが採取したブルーオパールです。このブルーオパールの色も今回の指輪のブルーオパールの色に似ています。赤瀬産か?菩提産か?は何とも言えませんが、どちらかのものである事は確かだと思います。

この「マイホームタウン」は「石の華」の本格的宝飾品、第1号となります。

宝飾の文化は人類史と共に歩んできたものだと思います。それは原始の人々の時代からの古い歴史を持った美術品だと思います。洋の東西を問わず、どこの博物館でも、必ずその時代時代の宝飾品が展示されています。古代では特権的な権力者だけが持てる物だったかもしれませんが、現代では誰でも持てる物になり、その素材も幅広く進化して来ました。新しい宝石の原石の登場は絶えませんし、それらを装飾する金・銀・銅や合金等の金属も多様化と共に進化しています。宝飾の歴史は人類進化の歴史であると言っても過言ではありません。

宝飾は自然が造った芸術である鉱物と人間が創る芸術との究極のコラボレーションと言えるかも知れません。彼のサルバドール・ダリが多くの宝飾品を作った事もうなずけます。

不思議な事に、時を同じくして、先日、デュモルチェライトのタンブルを買っていったOさんがそれを勾玉に加工されており、ご自身のHPにアップされております。

素人宝飾館さんのHPも「おすすめ」に入れてリンク出来るようにしました。OさんのHPと共にご覧になってみて下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする