トドクロちゃんと山登り

自然が好きで日本アルプスと近郊の山登り。
高山植物や四季折々の花を愛で。
史跡・歴史・ドライブがすきな自由人です。

北アルプス最奥部(鷲羽岳・水晶岳・高天原) Vol.2

2010年08月13日 | データ

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北アルプス最奥部 Vol.1 新穂高→双六
北アルプス最奥部 Vol.2 双六→鷲羽岳→水晶岳→高天原
北アルプス最奥部 Vol.3 高天原からの緊急脱出
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■2010.08.10 北アルプス最奥部 Vol.2 双六→鷲羽岳→水晶岳→高天原
本日午後から天気が崩れる予報、従ってなるべく早く高天原山荘に着きたい。テントは双六小屋テント場に張りっぱなしで行動する。(3泊目は双六)
この高天原山荘は『日本で一番遠い温泉』でどの登山口からでも徒歩(登山)で丸二日を必要とする。

周りの準備する物音で3時ごろ目覚めるが自分の決めた時間には早くうだうだしていた、それでも朝食を取りテントを出たのが
4:25 ヘッドライトを灯してのスタート。

5時頃日の出となる。途中、雷鳥のお父さんに遭遇。

西鎌尾根を滝雲が流れる、その奥に北アルプスのランドマーク槍ヶ岳が天を突く。

三俣山荘までの巻き道は雪渓が多い、先月は雪渓トラバースが多く通行止めだったようだ。

山地形が作る大きな『ブロッケン現状』

しばらく行くと三俣山荘とテント場が見えた、その奥にこれから向かう鷲羽岳が見える。
6:37 三俣山荘を通過。

鷲羽岳の稜線を登高中しばらく自分の『ブロッケン現象』とランデブー

滝雲も消えかけている。奥に槍から大喰・中・南・大キレット・北穂・涸沢・奥穂が眺望できる。

双六岳・三俣蓮華岳

鷲羽岳の稜線からワリモ岳・水晶岳方面

鷲羽池火口と鷲羽池

7:50 鷲羽岳、標高2,924m 北アルプスのほぼ中央、黒部源流に位置する。

ワリモ岳を経由し水晶小屋に着く。多くの方がここにザックをデポし水晶岳に向かう。
私は水晶岳を超え、温泉沢ルートを下る予定なのでザックをデポらない。

10:10 水晶岳(黒岳)、標高2,986m 黒部川源流部の最高峰で双耳峰でもある。 

この先、赤牛岳へ向かう途中で温泉沢を下ると高天原山荘。

今にも雨が降り出しそうなのと、濃霧時は注意と登山地図に記載されている。
少し迷ったがここは安全策で来た登山道を弓折乗越まで戻りそこから高天原に向かうことにする。

11:30 弓折乗越で会った、御夫婦としばし立ち話。
私が高天原山荘へ向かい温泉に入ると言うと、御夫婦も一緒に行くことになった。
この沢筋を下り高天原山荘み向かう途中、雨が本降りになった。高天原山荘は標高2,100m、途中からは苔むした湿度100%の樹林帯でカッパの内側は汗だくになる。約3時間で高天原山荘に到着。ここはテント場は無く山荘宿泊のみなので小屋泊まりの申し込みをする。

山荘に着くと雨は益々強くなり雷まで鳴り出した、山荘から露天風呂までは往復50分、再度カッパを着込み向かう必要がある。
他の登山者も同様、この『日本で一番遠い温泉』に2日も掛けて来ているので何が何でも入る構えである。殆ど川なった登山道を温泉場まで向かい温泉に入ることが出来た。
混浴と女性専用の湯船があるが脱衣所は1.5畳程度のスペースに方持ちひさしがある程度で足もとは雨でビタビタ、服を掛ける場所も降りこむ雨で濡れている。
雨足は更に強くなり雷鳴も大きく・・・・この場所は沢沿いの場所なので雷の直撃は大丈夫だが近くに落ちは場合の電気ショックは凄まじいだろう。

この温泉は乳白色で泉質はかなり良い、温度は40度程度。ただ降りこむ雨で徐々に下がってきている。源泉流入口を確保し桶を笠代わりにし長湯する。

山荘の夕食はランプの明かり。(電気やテレビ、電話等何もありません:ランプの宿)
下界との連絡方法は山岳無線で太郎小屋からの定期通信のみです、8時の定期通信と持参したラジオのチューニングを何とかあわせ台風接近を知る。
私の予定では明日はテントの張ってある双六まで戻りそこで一泊、更に翌日、笠ヶ岳経由の下山。ところが明日の昼からは今日と同様雨、明後日は富山県に台風が一番近づき山は暴風雨となる模様。

明後日の天候が最も悪く笠ヶ岳登頂は諦め、明日中に下山した方が懸命だろう。

北アルプス最奥部 Vol.3 高天原からの緊急脱出

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