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秋の白峰南嶺(広河内岳・大籠岳・白河内岳・笹山)

2013年10月16日 | データ
■2013.10.12-13 南アルプス白峰南嶺は赤石山脈の間ノ岳から派生した大井川の東の稜線で広河内岳 2,895m 、大籠岳 2,767m 、白河内岳 2,813m 、笹山(黒河内岳) 2,718m 、笊ヶ岳 2,629m 、青薙山 2,406m 、山伏 2,014mへと標高を下げながら続いている。
今回、北部の広河内岳~笹山までの周回縦走を1泊2日で行くことに。
ただ何処で幕営(泊まる)するか考える所だ、多くは笹山ダイレクト尾根を登り笹山頂上部の幕営敵地で幕(ビバーク)として歩く人が多いが稜線上は水場が無く2日目の大門沢までの水は歩荷必要でこの時期でも2日4Lでは心もとない。

そこで地図と睨めっこし今回の案を勘案した、初日はゆっくり奈良田から大門沢小屋まで入り小屋泊とし翌日稜線へ出て縦走。
そして笹山ダイレクト尾根1900mを一気に下る。
初日が徹夜で高速を走ることも無く楽な反面、2日目はコースタイム11時間と長くなる、ただ装備が軽く何とかなりそうである。小屋の素泊まりは寝具無しで3,500円。

初日は酒・つまみ満載でいけるぞ!!

■2013.10.12 5:00 自宅を出発し新清水ICを出て身延方面へそして山梨県早川町の奈良田温泉を目指す。
途中身延を経由するが帰りに時間があれば寄りたい。

9:30 奈良田温泉第二駐車場着。既に50%は埋まっているが多くは早朝出発の白峰三山縦走組と思われる。
準備をし9:50頃歩き出す、今回も良い天気です。しばし舗装道路行く、ゲート前で登山届けを出し左折し大門沢方面へ。

林道脇に登山口の看板、そして2つ目の吊橋を渡ると本格的な登山道となる。

南アルプス特有の樹林帯や沢を何度が渡り標高を上げる、殆どが沢沿いのルートで沢風で涼しく行ける。

食べられそうなキノコだが・・・

新聞に『キノコを食べた登山者中毒で救助』では格好が悪い。


そろそろ小屋の標高だなと高度計を見ているうちに小屋らしき建物が
13:42 大門沢小屋着、約1時間早く到着。今回の初日は楽ですね。

受付をしビール500円を購入、そしてシュラフを広げスペースを確保。
素泊り寝具無しは2名、素泊りは6名程で広く小屋を使えた。(素泊まりは古い方の小屋)
結局、大門沢小屋の宿泊者はザッと10名、幕營4名となる。

小屋前で私と若者と60台の登山者と山話を肴に宴会を始めるビール・日本酒・ウィスキーで
これが楽しい。

ビール空潰し器

素泊り小屋にもストーブの火が入ります、シュラフ等-10度対応で準備したので暑すぎです。

夜半トイレに起きると

満天の星

見え過ぎで・・・寒さも忘れます。


やっぱり小屋は安心感がありますね。

■2013.10.13 4:50 ヘッドライトを付け歩き出す。
暗い登山道は至る所で獣の気配・・

5:54 世界遺産と日の出

標高2,500m辺りから紅葉が綺麗に

ダケカンバの白い幹に黄葉が映える。

何時ものように稜線が見えてからが長い。

8:20 大門沢下降点、強風の稜線到着。
窪地を探しウェアを着込み、ビニーを被り手袋を追加する。

広河内岳までの稜線、途中何度も飛ばされそうになる。

7:58 広河内岳。
奥に塩見岳に続く仙塩尾根。

農鳥岳・間の岳方面。

これから向かう白峰南嶺の稜線。

鳳凰三山。

荒川三山。

塩見岳と蝙蝠岳の稜線の向こうに荒川三山。

ここは一般登山道ではなくケルンを拾いながら行く、ガス時などはルートを見失い易い。
基本は稜線通しでいいのだが、ハイ松帯は薄い踏み後を拾って行きたい。広河内岳からは池の沢への踏み跡に引っ張られるが標高を下げないで進むとケルンが見つかる。

一応このルートは破線ルートです、山慣れした登山者のみですね。

10:19 大籠岳

ようやく北岳登場。

奥に中央アルプス。

11:13 白河内岳。

着込んでいます。
そろそろ風も弱くなってきた。

左、蝙蝠岳。
2500m以上が紅葉している。

ここから笹山までは樹林帯となりルートは明瞭となる、赤テープも多い。

12:40 笹山北峰
南峰間際に風を防げる幕営適地があり当初ここで幕と考えた。

12:50 笹山南峰
ほぼ予定通りの時間でここまで来れた。この稜線ルートでは4組6名とすれ違うだけで静かな稜線。
大門沢下降点から此方に歩いて来たのは時間的にも私が最後のはず。

この笹山南峰は山梨百名山でここだけをピストンする登山者も多い。

さあ1,900m激下りしますか。↓↓↓

上部は狭い樹木を縫う激下りルートでおまけに倒木が多い、大きなザックでは辛いところだ。
どうやら今回のルートで正解だったようだ。
ただ時間が掛かり過ぎ、中盤以降は広い登山道となり下山前半の遅れを取り戻すべく中盤600m/Hペースで2時間下山する。

途中、登山者を交わしたがあのペースではヘッドライトが必要となるだろう。

そろそろこの景色ともお別れ。

笹山ダイレクト尾根の下山はキツイね、終盤ペースがガックと落ちる。

16:26 奈良田湖に掛かる吊橋。

駐車場まではまだ30分では着かない。


今日下山する登山者は殆どなくこの時間、奈良田温泉街は静かだ。

下山後の温泉は少し車を走らせ『西山温泉 湯島の湯』で汗を流す。

今回も最高の山旅『白峰南嶺北部』、時期もコースも良かったと思う。

これで『白・黒・広・小・上+河内岳』完登


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