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かぶれの世界(新)

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私の記憶に残るスピーチ

2019-02-10 17:41:41 | 日記・エッセイ・コラム
テニスの大阪選手やMLBの大谷選手のインタビューやスピーチが評判になっている。米国では普通の人でも沢山の人の前でスピーチを求められることがよくあるというが、私も色々な機会でスピーチを求められた経験がある。それは私にとって特別な経験として今でも記憶に残っている。

勿論、総てが上手く行った訳ではない。周到に準備したプレゼンテーションとは異なり、即席のスピーチはその人の人柄や本音が現れ、好感を持たれたり嫌な奴と思われたりすると思う。上記の大阪選手などは飾らない人柄で誰もが好感を持った良い例だと思う。

私の場合その機会は覚悟が足りないまま最初の試練がやって来た。シアトルの工場の責任者として本社の上司に付き添われ赴任した時、新しく上司になる米国人幹部と合流し工場のスタッフに紹介された直後だった。彼に一言挨拶と促され「マーケットシェアが5位だが、皆と頑張って3位以内に持って行きたい」みたいな通り一遍の挨拶をした。何の面白みもない内容で反応ゼロだった。

その後4年弱の米国駐在中に何度か急にスピーチを求められた。何時も突然なのだが私の「売られた喧嘩は買う」という向こう見ずな性格で一度も逃げたことはない。通訳付きの日本語ではなく、下手な英語でスピーチをやった。その中で成功したこともあれば大失敗したスピーチもある。
 
私が最も記憶に残るスピーチは工場に赴任して約半年後のことだった。素人集団の物つくりで品質が安定せず計画通りに生産できないで在庫と受注残が急増した時だった。会社は全米から生産のプロを何人か雇い私の下に付け、更に上司として業界で名の知れた専門家を高給でヘッドハントした。

言い換えると、生産のプロを素人の私の周りに付け工場運営を立て直そうとした。新しい上司が工場訪問して来て私の改善プランを聞き、その後彼が工場全員を集めてどういう考えで立て直して行くか理路整然と専門的に説明をした。その後、上記の有能な部下から私のコメントを求められた。

「来た~!」私が無能なボスか皆の前で試される時と思った。ここで引っ込んだら男が立たない。結果的に私は自分の立場を少しズラシ、その中で全員の立場を立てる内容にした。「先月諸君は初めて計画通りに生産出来た。素晴らしい仕事をした。だがまだ不良率が高く改善の余地がある。

この為に会社は業界トップの人材を雇った(社長より高給)。彼の下で我々の仕事を高めて行こうじゃないか。これが日本本社のコミットメントだとと言って締めた。つまり、私は米国支社の工場責任者であると同時に日本本社の意向も受けてる感を出した。全員の立場を守り私の立場も救う前向きメッセージだったと思う。その後工場運営は改善され言っ放しにならなかったのは幸運だった。

最悪だったのはそれから半年後だった。私の誕生日前後にカフェテリアに全員集合しサプライズで私の誕生祝(ポットラックと言って料理を持ち寄るアメリカンスタイル)をやってくれた。生産活動は軌道に乗り急速に在庫削減でき、私も米国生活に慣れリラックスしていた。仕事じゃないと考え、お礼のスピーチでついつい下ネタを喋ってしまった(具体的には言いたくない)。

ところが反応はシーン、全員無反応!これには参った。私はニヤニヤした顔で得意げに言ったのかも知れない。その後の記憶は定かでないが多分パーティは白けて、しどろもどろで何を言ったのかも覚えていない。下手くそな英語のくせに不用意な下ネタを言って皆を白けさせた。

その他にも何度かスピーチする機会があったが、記憶に残る成功と失敗例はこの二つだ。それが最初の米国生活1年間に起こった。海外生活に慣れるにつれ無難な内容で纏めるコツを覚えたのと、ビジネス全体が下降気味でスピーチを求められる機会が減ったのかもと思う。■
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セブンイレブンが美味しい

2019-02-08 18:41:03 | 食・レシピ
これはセブンイレブンのヤラセ記事ではない。私の実体験の紹介だ。家内が仕事に出て昼食を作る時間がない時、試しに食べて見ろと言われ冷凍室のパスタを食べた。彼女はナポリタン、私はボンゴレを食べた。電子レンジで5分ほど暖めて完了、冷凍食品としては味はマズマズだった。

だが、彼女が食べたナポリタンは美味しいと言い、1週間も経たないうちに今度は二人でナポリタンを食べた。確かに彼女の言う通りで私も普通のお店で食べる味と変わらないと思った。と言っても普通のイタリアンレストランのメニューにナポリタンは無いのだが。

値段は税別で198円、材料を買って作るより安いと彼女は言う。この値段でこの味は出せないという。私が田舎でケチケチ生活する時は、材料費だけなら100円前後だがとてもこの味は出せない。私の優先順位は生きていく為の栄養を取り、面倒臭くないのが基準だから比較にならない。

彼女が勧めてくれたセブンイレブンの他の冷凍食品は醤油ラーメンで、これも中々のモノだった。彼女によればパスタと同じで全て美味しい訳ではない、特に醤油ラーメンが美味しいという。別の日に四川担々麺を食べてみたが、不味くはないが凄く美味しいという程ではなかった。

隣で家を建築中の大工さんもいつもセブンイレブンを利用しており、時々お店から出て来る彼を見かける。ヘビーユーザーの彼の意見も家内と同じで「モノによる」との印象。だが、私にはコンビニの冷凍食品がこれ程美味しいと言うのは大発見で、田舎での独居老人の食生活が変わりそうだ。

遡ればセブンイレブンを意識したのは数年前に田舎にいた時だ。義弟がセブンイレブンのコーヒーを買って陣中見舞いに来てくれた時に頂いたのが最初だった。コンビニコーヒーなど全然期待してなかったが、飲んでみたら悪くなかった。この時は義弟だった。私が自分で新しく美味しいものを見つけることは殆ど無い。多分、上記基準のせいだと思う。■
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党利党略の二流政治

2019-02-07 21:54:47 | ニュース
第2次補正予算案は5日夜に衆院本会議で「あっさり」可決され、参院に送付された。毎月勤労統計など政府統計の不適切な調査問題に隠れて、まともに議論された印象がない。補正予算とは言え血税をどう使うかキチンと議論しないで国会議員の役目を果たしているとは思えない。

政府統計は国の政策の基礎となる重要なデータであり、その正確性が疑わしければ即ち政策に疑義が生じるものだ。最優先で対応すべきは誤った統計データを正し、結果として重要政策の見直しが必要かどうか判断することであろう。それが国民に対する国会議員の責任だ。

次にやらねばならないのは政府統計調査のIT化を推進することだ。今どき多くの人を動員して人海戦術で統計データを収集して政策を作るなんて信じられない。北欧や東欧のような小国でもとっくに政府のIT化が導入されている。今回の報道を見て我が国の遅れを恥ずかしく思った。

統計学の知識を生かしてIT展開すれば、遥かに少ない人員をかけるだけで、人海戦術と同程度の精度で政府統計を収集できる。政府には優秀な職員が沢山いるはずで、ITを活用してもっと効率的な調査を出来たはずなのに何故だろうか。寧ろ何故出来なかったか追及する方が我が国にとって重要だ。

野党は毎月勤労統計の不適切調査を材料にして政府責任を追求、しかも野党間でのリーダーシップを競い合っている。政府は何とか野党の顔を立てて追求を逃れ、参院での法案の自動成立を狙った。どうもこれが「あっさり」の背景だったようだ。次の大統領選狙いの行き当たりばったり政策を乱発するトランプ氏を笑えない。

これまでの報道を見ると、この機会に政府統計をIT化させようとする動きは微塵も感じられない。これが我が国の政府と政治家と思うと情けない。与党も野党も党利党略を優先した二流政治を繰り広げている。そしてマスコミもポイントを外したニュースを流しているのは残念だ。■
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ヒジャブの女

2019-02-04 23:22:20 | スポーツ
10時半過ぎ高尾山の頂上から真っ白な美しい富士山を見て写真を撮った。一息つくと手摺から一段下のベンチに花柄のヒジャブを被った女性が一人座っているのが目に入った。人生70年余ヒジャブの女性と口を利いたことが無い。遂にその時が来た、と思った。

「写真を撮ってあげようか」と聞いたが反応が鈍かった。英語で聞き直すと彼女は破顔一笑して「お願いします」と返事が返って来た。富士山をバックに彼女のスマホで写真を2、3枚撮った。インドネシアから来て茅場町に住んでいるという、とても感じの良い人だった。彼女の自撮り棒で二人の写真を撮って別れた。

実はヒジャブの女の話はこれで終わり。題名は人目を惹きたいが為だけ。昨日2番目の孫の誕生パーティを品川の長男宅でやった時、一番上の小2の孫が高尾山に行きたいと聞いて山道の様子を確認しに来たのだ。残雪やぬかるんだ道があれば、その状況にあった靴を買ってやりたいと思った。

高尾山口駅を出て6号研究路を歩き始めると、路肩に少し残雪が残っていた程度だった。報じられた通り今年は暖冬だ。だが、南斜面に出るまで山道の岩や木の根は濡れ、土はぬかるんでいるところが多かった。本格的な登山靴は必要ないが、孫には防水処置されたスニーカーを勧めようと思った。

高尾山口駅から高尾山頂まで平日とは思えない人出だった。私の印象では退職後の老カップルや幅広い年代の女性達が多かった気がする。すれ違った人達と声を掛け合い、今日は頂上から素晴らしい富士山が見えそうだと分かった。逆に帰りにすれ違った人達に同じ情報を伝えた。

山頂から写真を撮った後に足を延ばし城山から景信まで行く積りだった。次の一丁平から見る富士山の美しさに惚れ惚れして写真を撮ろうとしてスマホにないことに気付いた。ポケットにもリュックにも無かった。諦めて高尾山に戻り二つの売店に聞いたが落とし物の届けはないという。

ショックで眺望の良い西側を何度か行き来してふと目線をあげると、丸たん棒の標識上に黒いケースに入った私のスマホを見つけた。そういえばそうだ、私がそこにスマホを置いたのを思い出した。最近そんな事がよく起こる。本当に救われた気持ちがして急に元気になった。

すると目の前に女性2男性1人の白人グループが自撮りで写真を撮っていた。なかでも金髪女性が可愛かった。そうなると躊躇うことなく近づいて行って写真を撮ってあげると申し出た。勿論断る人はいない。富士山をバックに縦横にアングルを変えてシャッターを押した。

どこから来たのか聞くと東京に住んでると意表を突いて受けを狙った返事が返って来た。スマホのケースに保管している名刺を見て分かった。TV等で見かける神田外語学院のマークがあった。多分英語の教師だ。名刺を指さして、笑いながら「あーこれね、知ってるよ」と言い打ち解け合った。

そんなこんなで久し振りの高尾山ハイキングは、文字通り高尾山だけで終わった。約2万歩歩いた。昨年は高尾山陣馬山縦走往復30kmを踏破したのに、今日はたった2万歩で疲れ切った。帰宅後家内が買って来てくれたアナゴのちらし寿司で遅めの昼食を頂いて今日は終わり。■
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キツイ一言(続)

2019-02-03 20:14:59 | スポーツ
老いて行く高齢者の必死の生き残りの悪あがき記事「キツイ一言」の続編だ。1週間前のバドミントン練習でパートナーから「私のパフォーマンスがこのクラブでやるレベルに達していない」と言われた。実質「最後通牒」を突き付けられた。このキツイ一言を私はそんな風に理解した。

だが、高齢者の私にとっては限られた楽しみの一つであり、何としてもこのクラブで練習を続けたい、その為に出来ることはやってみようと思った。毎日のウォーキング+ジョギングと素振りに加え、素振りにスライドステップと反転動作を組合せたフットワークを併せて約150本を朝晩やった。

これが中々キツかった。全体重が膝にかかりがバラバラになりそうに感じた。瞬間的に360度どの方向にも動かなければならないので、単純な2方向に行ったり来たりするのとは動きの質が違う。若い人にはどうってこと無くても、70才を超えた老人には厳しい基礎練習だった。

一方で練習を始めて3日目頃には普通に歩いた時、膝に違和感が残るものの足元がしっかりして心地よく感じた。トレーニング効果が実感され、暫く続けて行こうと勇気づけられた。そして1週間後の土曜日(昨日)にバドミントンの練習でその効果を試す機会がやって来た。

昨日は幸か不幸か市の総合体育館の予約が取れず、市の外れの地域体育館で自主練習になり参加者が男性3人女性2人の5人。いつもより30分早く始め、2時間半殆ど休みなく体力を振り絞ってゲーム練習をやった。メンバーは最初のゲームから私の動きが良くなったと言ってくれた。

私自身も先週より体が動いていると感じていたが、4ゲーム毎の休憩後のゲームの初めの数点は体が冷えて反応が遅れた。2時間経過後して残り30分位は疲れで動きが鈍くなった。先週指摘された様に時折り突っ立ったまま傍観者になった。それでも先週に比べトレーニング効果はあったと思う。

帰宅後急ぎシャワーを浴びて洗濯した。家族と近くの百貨店の九州物産展で昼食をとる約束があった。2時間半全力で動き回りエネルギーを使い果たし、億劫だったが約束を破る訳にもいかなかった。鹿児島の甑(こしき)島の豚骨ラーメンを頂いたが、疲れで本当の味が分からなかった気がする。

勝負はクラブのメンバー全員が集まる今週の土曜日、それまで基礎練習を続けてゲーム練習で私のプレイを見せ、皆に認めて貰う積りだ。もしダメならこのクラブでのバドミントン練習はやめて、高齢者中心のクラブに移り続けたいと思う。その他は全て単独行になるが、山歩きやジョギング、サイクリング等もある、出来るだけ続ける積りだ。■
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