かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

白壁塗り直し

2005-09-27 21:12:26 | 日記・エッセイ・コラム
昨夏の台風で雨が吹き付けられ剥がれてしまった郷里の蔵の壁を塗り直すことにし、8月まだ田舎にいた時前から付き合いのある建設会社の棟梁に来てもらって見積もりをしてもらった。棟梁の他に大工・左官と営業の人達が来てくれ見てもらった。剥がれた壁はほんの一部だと思っていたが、残っているところを一寸見て叩くと全て剥がして塗り替えが必要といわれた。2階の山側の壁の一部は25年位前の土砂崩れの跡がまだ残っている。隣の母屋の台所は吹き飛んでしまったが蔵はびくともしなかった。土砂崩れが起きたのは母や祖母はまだ起きる前の早朝だったので事なきを得た。

屋根の瓦がずれて雨漏り寸前になっており瓦の葺き替えも必要だという。二階に上がって天井を調べたが雨漏りの跡は無かった。腰壁といって土台から背丈くらいの外壁の部分は「焼杉」か「洗い出し」仕上げのどちらか見積もりをもらって決めることとした。壁は元から塗り上げていくのはコストが高すぎるので、「ラス張り」といって板張りの上に黒いメタルラスを張りモルタル、漆喰を塗っていく方式をとることとした。瓦は母屋よりやや小さいものを使いバランスを取ることとした。

1週間後見積もりが出来、営業から説明を聞いた。母が考えていた予算内に入っていたので相談して時間がたっても見掛けの良い「洗い出し」仕上げにした。棟梁よると最近白壁の蔵のある家は少なくなり田舎では結構自慢になるらしい。とはいっても蔵に入れるものはそんなにない。穀物、果物などは1階の半分も場所をとらず、ダンボール箱や石油、季節物の電気製品などがあるだけ、2階には昔からある良くわからない陶器などが古臭い箱に置いてある。期待して母に聞くと値打ちのあるものなど無いとの事。酷くコストパフォーマンスが悪いが蔵を壊すのもかなりの費用がかかるらしい。

工期は10月から1ヶ月程度ということであったが、先週から工事が始まった。母からの電話では壁をはがしたら内側は思ったより酷く屋根の袖の下がぼろぼろ崩れ落ちたそうだ。シロアリが湧き出るように出てきたそうだ。柱に補助の柱を貼り付け補強したが、これ以上遅れると補強すら出来なかったらしい。改修を思いついてよかった。

母は昼食時にお茶を出し、朝と昼の中休みにおやつを出す習慣を辛がっていたので、ポータブルの冷蔵庫を買ってきて予め東屋に置いておき職人さんに自由にとって貰えるようにしておいた。心細いだろうが何とか一人で頑張って欲しい。田舎は前の台風以来好天が続いているらしい。暫らく台風は遠慮してコースをはずしてくれないものか。■ 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寅さんとマドンナ | トップ | 仮説:自民圧勝とドイツ »

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事