かぶれの世界(新)

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ベアワイヤの思い出

2020-10-24 21:11:15 | 日記・エッセイ・コラム
猪や猿、シカなどの被害がこの地でもたびたび耳にしている。ここ大洲盆地では聞かないが、テレビニュースでは全国で熊の被害が報じられている。今年は特別多いらしい。その原因はドングリの不作と、人が山に入らなくなったことだと言われている。

昨日テレビ放送を見ていると、熊に出会ったら背中を見せて逃げるなという。これは昔から言われていることで理解できた。だが、最近はやりのキャンプで熊の対策として、キャンプ場の専用の小屋にリュックを隠しておけというのに引っかかった。昔はそんな小屋はどこにもなかった。

仕事で米国に住んだ時よく山歩きをしたが、テントを張った場所には大抵「ベアワイヤ」があった。ベアワイヤとは大きな木の枝に吊るされた紐で、その紐にリュックを縛り吊り上げる。熊は食料の臭いに惹かれるので、食料のないテントの入は襲わないと説明を受けた。

ホンマかいなと思ったが従うしかなかった。初めてベアワイヤの説明を聞いた時、北アメリカにいる熊はグリズリーと呼ばれ大きくて凶暴だと言われてた。大きなものは500kgにもなると後から聞いて、何の知識もなく家族を危険な目にあわせたかも知れないと思った。

というのは家族が全員揃って単身赴任の私を訪ねて来て、皆でテントを背負ってONP(オリンピック国立公園)にハイキングに行った時の事だ。巨大な木のベアワイヤにリュックを吊るして、テントに寝た。子供達はREIでテントやリュックをレンタルした。今でも楽しい思い出だ。

だが、それは2日目のことで、実は初日は時間がなく深夜にテントを張りベアワイヤは利用しなかった。その時は何も思わなかったが、後から思い出して万が一熊に襲われたらとゾッとした。その後も米国やカナダでテントを背負って一人山歩きしたが、どこでもベアワイヤがあった記憶がある。昨日はニュースを見て、どうして日本ではベアワイヤの話題が出てこないのだろうと思った。

ところで、本棚に保存している北米のガイドブックや地図を調べたが、一体どこに行ったのか全然思い出せなかった。写真はたくさん撮ったのだがどこか記憶がない。記憶しているのは、家内が「ベアちゃん」を連発して皆に受けたことのと、帰途中に小川で作ったペンネアラビアータの味。■

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