かぶれの世界(新)

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伊予の早曲がり

2009-07-07 16:24:45 | 日記・エッセイ・コラム

昨年、母の介護で田舎暮しが長くなるのを見越して、中古車を買った。車を買って改めて田舎暮しには車が必要と実感した。日常は安易に車に乗らないよう気をつけている。母の病院通いと雨の日以外、5km以内の近場は歩いて用を足している。実際、車に乗るのは週1、2回だ。

先日、ラジオを聴いていたら「伊予の早曲がり」という言葉が耳に入り気になった。調べてみると、信号が切り替わった時、反対車線の右折車が対向車の鼻をかすめて右折する愛媛県のドライバーを言うのだそうだ。そういえばちょくちょく見かける。

格別に愛媛県のドライバーの交通マナーが悪いとは思ってなかった。気になっていたのは路地から突如飛び出して本道に入ってくる車が多く、一瞬ハッとしてブレーキを踏む事がしょっちゅうあることだ。もう一つ言うと、黄信号で止るかどうか迷うが、エイッとアクセルを踏んで通り過ぎた時、バックミラーを見ると先ず8割がた後続の車がいるのは驚きだった。

交通マナーの悪さを他の土地名を被せて揶揄することは良くある。台湾、香港など中国系の国の運転の乱暴さは半端じゃなかった。かつて勤めた会社では出張者は当然だが、現地駐在者も運転は禁じられ、タクシーか現地のドライバーの車に乗るルールがあった。韓国も同じ扱いだったが、後部の座席から見た限りそれ程乱暴とは思わなかった。

米国では自分の車を持っていいし、他の都市ではレンタカーを借りて単独で動けた。しかし、ニューヨークは特別で、タクシーに乗ることが勧められた。中国系の国よりは余程マシだが、カリフォルニア州の交通マナーも評判が悪かった。ウィンカーを出さずに高速道路のレーン変更するのは当たり前、ウィンカーが出たが反対側に曲がった事もあるというから、というゾッとする。

ワシントン州に住んだ時、パトカーに止められ直ちに州の免許証を取るよう命じられ、日本でペーパードライバーだった私は2度も失敗してやっと免許証を取った。最初は一時停止を完全に止まらず左右確認だけして右折し、「ローリング・ストップ」といわれ不合格になった。

友達はそれを「カリフォルニア・ストップ」と言うんだと教えてくれた。米国版「伊予の早曲がり」みたいなもんだ。ワシントン州では色んなことでカリフォルニアの評判が良くなかった。カリフォルニアと聞くとチクリと嫌味を言うのを何度か聞いた。劣等感の裏返しだと地元の新聞が書いていた。

日本でも三河ナンバーや泉州ナンバーの運転が荒っぽいというのは有名だ。他の土地の名前を使って交通マナーの悪さを揶揄するのは世界共通の心理かもしれない。概して日本のドライバーのマナーは良いと思う。東京のドライバーは世界一かも。例外は、工事等で車線が減るなどの状況で、米国のほうが自然に譲り合い交互に車が流れて行ったと記憶している。■

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