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コロナ報道の総括(2)

2020-07-02 16:07:23 | テレビ番組
先月このテーマの記事を投稿した時、内心は違う見方が出て来て私の考えを変えるだろうと思った。総括(2)と題して記事を投稿することになるだろうと。早速、先週土曜日のニューズウィーク日本版の記事「新型コロナでテレビニュースは再び黄金時代を迎えたのか?」はそれを後押ししてくれた。

記事によると4月6日のABC「ワールドニュース・ツゥナイト」をトップに他局も記録的な視聴率を記録した。国が分断されテレビ離れが進む米国で、コロナを機会に人々はテレビに戻り始めた気配がある。かつての様なニュースキャスターへの信頼と忠誠心が育まれ、再びテレビの黄金時代を迎えるかもしれないと。

そのために例えばABCは意見を異にする人たちでも共感できるような話を伝える工夫をしているという。記事を引用すると「両方を戦わせるんじゃない。両方の人に事実を伝える。そうすれば疑心暗鬼は解消できる」、「二極化した社会でも、共通の懸念にきちんと応えれば視聴者はついてくる。早く職場に戻りたい、早く子供を学校に行かせたいと言う人も、心の底では本当に安全なのかと心配しているはずだから」

果たして日本のテレビ放送はどうか、私自身コロナ対応がどうなっているか連日テレビにかぶりついて朝晩のニュースをチェックしていた。だが、記事「コロナ報道の総括(1)」などで指摘したように、多くのニュース番組は専門家或いは素人専門家に一方的な意見を言いっぱなしにさせる初歩的なアプローチで失望した。

米国のように新聞テレビ離れが進み人々は自分が聞きたい情報のみをネットから得る時代と日本は違う。今回感じたのは日本は依然としてテレビに頼りコロナ情報を得ようとした。テレビニュースは人々を恐れさせ、不安で煽ったが、一方で色々議論はあるものの今迄のところ政府や自治体の対応策を機能させた。

だが、日本には米国のテレビ局のような危機感が足りないと私は思う。多分、トランプ大統領下の米国のテレビメディアはネットに勝てないと諦めていたと思う。それがために今回を絶好のチャンスと捉えABCのように「意見を異にする人たちに両方の意見と事実を伝え、共通の懸念にきちんと応える」ということまで理解が進んでない。一方的に主張するだけのネットでは絶対に出来てないことをやるという決意だ。

今迄の私の日本のコロナ報道の評価は残念ながらこんなレベルだ。だが、番組作りの基本的な在り方を徹底的に追及しなければ、米国のように視聴者を失うことになる、と私は懸念する。でも、こんな簡単な理屈など日本のマスコミも分かっているはずなのだが。米国が通った道を辿るしかないのだろうか。■

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