かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

安楽とダルビッシュ

2013-04-04 11:45:34 | スポーツ

 ダルビッシュが昨日敵地のヒューストン・アストロズ戦で9回2死までパーフェクト・ピッチングをやり、あわや完全試合達成という快投を演じた。試合終盤から現地放送がどう言っているのか興味があって、英語放送に切り替えた。彼らがどう伝えるか興味があった。NHKがそうだとは言わないが、スポーツ紙みたいなノリの中継は聞きたくなかった。

 8回の終頃だったと思うが、コメンテーターが日本だったら絶対言わないことを言った。監督や投手コーチはダルビッシュに大記録を達成させたいが、だが同時に彼には今シーズン、更に何年も先ずっとこのような素晴らしいピッチングをして貰いたいと思っている。

 その為にシーズン最初のゲームを何処まで投げさせるのがベストか悩んでいるはずだと。結局ダルビッシュは9回ツーアウトまで投げ、ヒットを打たれると監督は直ぐに交代させた。ダルビッシュも投げ切りたいと意思表示することもなく、監督の意図を理解し笑顔で交代に応じた。かつての松坂大輔ならイヤイヤと駄々をこねる姿が見られたかもと勝手に想像した。

 その直後に選抜高校野球大会の決勝が始まり、済美高校の安楽投手は連投の疲れで途中から浦和院高校に乱打され772球で今大会を終えた。安楽は連投でみじめなくらい球威が落ちて通打されたが、誰からも責める声は聞かれなかった。彼がベストを尽くしているのは誰も疑わなかったし、不利な状況でも一生懸命頑張る姿が日本人の心を打ったのは間違いない。

 だが、済美高校が勝ち進むにつれこうなる時が来ると思いながら中継を見て来た。成長過程の16歳の高校生に無理な連投をさせるのが正しいのか、極端に言えば肩を酷使して才能ある高校生の未来を潰してしまう恐れはないかと思った。監督のコメントにもそのような躊躇が若干感じ取れた。せめて準決勝と決勝戦の間に降雨で1日か2日の休みを入れてやりたいと思った。

 高野連は高校生の肩を守る為大会日程の見直しをすべきだと思う。高校野球は長い歴史があるからその気になれば連投で肩を痛めた選手のデータは集められると思う。いじめや体罰が問題になり暫くすると全国からデータが集まった。高校野球の連投の影響も調べられるはずだ。高校野球を飯の種にしているTBSや朝日はともかく、他のマスコミが口をつぐんでいるのは不思議だ。

 同じ選抜高校野球で大阪桐蔭高校のランナーが、相手捕手に体当たりした危険なプレーを厳重注意したそうだ。私は高野連の判断は合理的で正しいと思う。それだけに限らず高校生野球選手の健康を科的な目で追跡して、あるべきルールの見直しすることを強く勧める。

 最近藤波や大谷のような190cmを越える長身の選手が活躍し始めたのは、高校野球のコーチが成長時期で壊れやすい若い選手に無理をさせないよう練習方法を改善した結果と聞いたことがある。運動科的な取り組みの成果だという。精神論や監督や本人の判断だけに任せよというのは無責任な暴論だと私は思う。■

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 田舎暮らし雑感13春(5) | トップ | 私的・黒田ショック »

コメントを投稿

スポーツ」カテゴリの最新記事