かぶれの世界(新)

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寂しい女子大凋落

2017-09-12 18:15:25 | ニュース
一言で言えば「寂しい」。

今週号の週刊ダイヤモンドの記事を紹介するメールを読んでそう思った。かつてあこがれの的だった首都圏主要私立女子大がことごとく共学に流れ偏差値を大きく下げたことを報じていた。そういえば近年女子大が話題に上ることが無かった。私には津田塾、東女、聖心、昭和、白百合など聞いただけでキラキラ輝いて眩しく感じた。

技術者のキャリアを始めて20代半ばを過ぎた頃、川崎市の半導体技術部門に出張って新製品の部品開発を担当した時のことだ。同じ職場にきびきびと仕事をこなす女性エンジニアがいた。当時としては珍しい存在だった。彼女は津田塾出身で職場でも若手の使えるエンジニアとして処遇されている印象だった。

担当は異なるが彼女の話す言葉が自然と私の耳に入って来た。私も担当分野の最新技術動向などを近くにいる彼女に聞こえるように話してアピールしたものだ。半年間で無事開発が完了し彼女とは挨拶程度の話をしただけで元の職場に戻った。私にとって彼女はハードルが高く、デートに誘ったのは同じ職場の事務(つまり普通の)女の子達だった。

それから10年後、機会均等法の成立で毎年大卒の女性が採用されるようになり、翌年新米管理職の私の下にも東京女子大卒の女性が配属されてきた。今では彼女に具体的に何を担当させたか記憶がないが、東女出身の感じのいい子だったという記憶がある。後年になって偶然会った時、逆に私の印象は仕事大好き人間だったと彼女は言った。その後の女性の部下は全て共学出身だった。

それから更に10年余後、娘はいわゆる理系女で選択肢が沢山あると共学校に入学した。当時米国で働いていた私は、家内から東女も受験し受かったが共学校に入学したと聞いてとても残念に思った。家内も賛成したそうだ。そして更に20年後女子大の没落の記事を読んだ。結果として娘の判断はトレンドだったようだ。

遡って約50年前頃、青山短期大学(通称青短)に通っていた妹に誘われて、渋谷の学園祭に行った時の甘酸っぱい雰囲気を今でも思い出す。田舎者の私にとって妹に紹介された友人の女子大生達はキラキラ光り眩しくロクに会話も交わせなかった。記事によるとその青短も19年以降募集を中止するそうだ。■
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