かぶれの世界(新)

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甲殻類臭がキツイ

2013-04-19 11:44:52 | 食・レシピ

  伊勢海老と毛ガニの臭いが台所から居間に侵入してきて占領した。伊豆・静岡に旅行中の長男夫婦が冷凍便で一昨日送ってくれた。新鮮で形も立派なものだったが、私は当然として家内もどう料理したものかノーアイデアだった。 

 海鮮料理は二人とも大好きだが、材料を送られても困るという訳だ。こういう時は男が考えてやるものだと私にとってみれば言いがかりのような変な決めつけをされた。「ハンドルを握ると人が変わる」とよく言われるが、彼女は包丁を持つと人格が変わってひどく気短になる。 

 家内が寿司屋で魚を食べないでエビや貝類ばかり食べる、「甲殻類クイーン」だと私が普段からしつこく言い過ぎるからこうなった。挙句の果てに私が旅行の餞別をやったりするから、お返しに高価だけど厄介なお土産を買わせることになったと、半分本音の冗談で非難された。<o:p></o:p>

  結局塩茹ですることになったが、その強烈な匂いが台所から居間まで充満した。これでは我慢できないと最近テレビ広告でよく見かける消臭剤を買いに出かけたが、駅前のお店には見当たらず散歩コースにある遠くのスーパーまで暗い夜道を歩く羽目になった。 

 自宅に戻ると玄関のドアを開けた瞬間、甲殻類特有の臭いがきつかった。早速消臭剤をまいた。人一倍鼻のいい二男に聞くと、臭いが消えたというよりエビの臭いと消臭剤の臭いが混在しているという。もう他に手はない、諦めてワインとか他の料理の助けを借りて食べることにした。 

 エビカニ類は皆好きだが、どの部分に肉があり食べられるのか、よく分からない。何でも切れる強力なハサミと腕力でバラバラにして、白身風のところを突いて味を確かめながら食べた。料亭ですっと出てきてそのまま口に入れるような楽な食べ方ではなかった。 

 伊勢海老はそこそこの味だった。毛ガニは味が薄かったが上品な感じで美味しかった。幼い頃、多分60年近く前に、田舎のお祭りで祖母の実家に行き大勢の子供たちと一緒にカニを食べたことを思い出し分解作業を進めた。家内や息子に色んな部位にバラした身を分けてやった。 

 食後、担当の皿洗いと台所の片づけをやったが、普段よりゴミの量が多くしかもクサイ。鼻が悪い私でも臭いがキツイ。終わってもう一度消臭剤を振り撒いた。80年代後半頃から行き始めた時々食べたボストン名物のロブスターを思い出した。体についた臭いが取れず明日オフィスでロブスターを食ったろうと言われないよう、ホテルの風呂で念を入れて体を洗った。<o:p></o:p>

  次の日の朝起きて台所に行くとそれほど臭いは残っていなかった。出勤前の息子に聞くとまだ嫌な臭いが残っているという。彼は会社で気づかれるだろうかと思った。一日中家にいる私は鼻の感度が悪くて良かった。いずれにしても甲殻類はお店で頂くのがいい。■

コメント
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